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米中交渉の難航とドル高で軟調も供給懸念が支え
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2019年5月21日 第1534号

◆昨日のエネルギー市場総括


「米中交渉の難航とドル高で軟調も供給懸念が支え」

米中関係悪化を受けた景気への懸念。
米中交渉は暗礁に乗り上げているが、米政府は華為技術との取引を禁じるなど、具体的に企業レベルまで制裁が拡大していることは両国の交渉が長期化し、景気が悪化するとみられていることは景気循環銘柄価格の下落要因に。

リスク回避と実質金利上昇を受けたドル高の進行。
中東情勢の悪化や米中協議難航などを受けたリスク回避と、原油価格の下落を受けた期待インフレ率の低下・実質金利上昇はドル高を誘発、ドル建て資産価格の下落要因となった。

米中対立による中東情勢の悪化懸念。
米政府は中東への空母打撃群の派遣を決定、イラクの米駐在員の出国を指示、イランも各濃縮を再開するなど緊張感が高まっていることは、原油供給不安を通じて原油価格の上昇要因に。

◆今日のエネルギー市場見通し


「材料変わらず、米中の関係悪化と供給懸念でもみ合い」

米中貿易戦争は長期化するとの見方。
G20で何らかの合意に至るとの期待はあるものの、中国が米国との交渉継続に否定的な発言をしていることや、華為技術に対する大規模な制裁発動など、両国が簡単に歩み寄れる状況にないことは交渉の長期化観測を強め景気循環銘柄価格の下落要因に。

米中緊張や中東情勢不安を受けたリスク回避のドル高。
米中交渉は暗礁に乗り上げているが、米政府は華為技術との取引を禁じるなど、具体的に企業レベルまで制裁が拡大していることは両国の交渉が長期化し、景気が悪化するとみられていることは景気循環銘柄価格の下落要因に。

米・イランの対立による中東原油供給懸念。
米国はイラン産原油の全面禁輸措置発動を開始、空母エイブラハム・リンカーンを中心とする空母打撃軍を派遣、イランは2015年の核合意の一部を破棄し、核開発を再開するなど対立が強まっており供給懸念が強まっていることは原油価格の上昇要因に。


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