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米統計改善と中東情勢不安で上昇
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2019年5月17日 第1532号

◆昨日のエネルギー市場総括


「米統計改善と中東情勢不安で上昇」

フィラデルフィア連銀指数大幅に改善。
米ISM製造業指数、GDPの先行指標であるフィラデルフィア連銀指数は16.6(市場予想9.0、前月8.5)と市場予想・前月とも大幅に上回る改善となり、景気循環銘柄価格の上昇要因に。

サウジアラビア イエメンに対して報復攻撃。
イエメンからサウジアラビアに対してドローンでの攻撃が行われたことへの報復から、イエメンのフーシ派拠点をサウジアラビアが攻撃、域内の情勢不安が高まったことは原油供給への懸念を強め、原油価格の上昇要因に。

米経済統計改善を受けたドル高進行。
地政学的リスクや米中戦争への懸念から逃避通貨としてドルが物色されやすい一方、米経済統計の改善で米欧金利差が拡大したことはドル高を加速させ、ドル建て資産価格の下押し要因となった。

◆今日のエネルギー市場見通し


「目立った新規材料ない中、強弱材料混在でもみ合い」

米中貿易戦争は長期化するとの見方。
G20で何らかの合意に至るとの期待は根強いものの、昨日、華為技術に対する大規模な制裁発動を米政府は決定、両国が簡単に歩み寄れる状況にないことは交渉の長期化観測を強め景気循環銘柄価格の下落要因に。。

米経済統計改善を受けた景気への楽観。
米ISM製造業指数、GDPの先行指標であるフィラデルフィア連銀指数は16.6(市場予想9.0、前月8.5)と市場予想・前月とも大幅に上回る改善となり、景気循環銘柄価格の上昇要因に。

米・イランの対立による中東原油供給懸念。
米国はイラン産原油の全面禁輸措置発動を開始、空母エイブラハム・リンカーンを中心とする空母打撃軍を派遣、イランは2015年の核合意の一部を破棄し、核開発を再開するなど対立が強まっており供給懸念が強まっていることは原油価格の上昇要因に。


昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/米原油石油製品在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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