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米中懸念緩和も中国統計減速などでもみ合い
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2019年5月15日 第1531号

◆昨日のベースメタル市場総括


「米中対立緩和とLME在庫減少で買戻し」

米トランプ発言を受けた緊張の緩和。
米トランプ大統領は、「G20で習近平国家主席と会う。素晴らしい対談になるだろう。中国とは適切なタイミングで取引を行う」と発言したことで、米国側に交渉妥結の意思があるとみられたことは緊張を緩和し、リスク資産価格の上昇要因に。

LMEの指定倉庫在庫減少継続。
LMEの指定倉庫在庫のルールが見直されていることも影響しているとみられるが、LMEの指定倉庫在庫の減少が継続することは統計上の需給タイト化を示唆しており、LME非鉄金属価格の上昇要因に。

リスク回避のドル高の進行。
米中協議への懸念は若干後退したものの、イタリアのサルビーニ副首相がEUの財政規律違反を肯定する発言をしたことや、サウジのパイプラインが攻撃を受けるなどの地政学的リスクの高まりでドルが物色されたことは、ドル建て資産価格の下落要因に。

◆今日のベースメタル市場見通し


「米中懸念緩和も中国統計減速などでもみ合い」

米中貿易戦争の緊張緩和。
米トランプ大統領はG20での米中首脳会談や取引成立に前向きの姿勢を見せており、米国側に交渉妥結の意思があるとみられることはリスク資産価格の上昇要因に(ただし根本的な解決には時間を要するため、基本景気循環銘柄価格の下落要因)。

中国工業生産は減速の見込み。
中国のフロー需要の指標である工業生産が年初来+6.5%(+6.5%)、単月前年比+6.5%(+8.5%)と減速見込みであり、ストック需要の指標である固定資産投資も年初来+6.4%(+6.3%)と緩やかな伸びに留まることは非鉄金属価格の下落要因に。

投機筋の買戻しの可能性。
米中貿易戦争を受けた景気の先行き懸念から、投機筋の非鉄金属のポジションは概ねネット売り越しとなっており、米中交渉やLME在庫減少などをきっかけに買戻しが入りやすい地合いにあることは、非鉄金属価格の上昇要因に。


昨日発表のニュース一覧(総合・メタル)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/LME在庫/上海在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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