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トランプ発言を受けた緊張緩和でリスク資産買戻し

2019年5月15日 第1531号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「トランプ発言を受けた緊張緩和でリスク資産買戻し」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品価格はトランプ大統領が、「6月の米中首脳会談は素晴らしいものになる」と発言したことを受けて米中通商協議への懸念が若干緩和、広く景気循環銘柄が買い戻される流れとなった。

ただ、来月首脳会談が計画されている状態で、「ロクなミーティングにはならないだろう」という発言が出るわけではなく、米中貿易戦争の起こりの根本を考えると、そう簡単に解決するものではないことは繰り返し主張している通り(一時的に合意はあっても、再度制裁があり得る)。

【本日の価格見通し総括】

本日も引き続き、米中の交渉状況を巡る報道が価格を左右するのは間違いない。米国の第4弾の関税引き上げはほぼ行われる見通しであることは価格を下押しするが、まだ6月の米中首脳会談で何らかの合意があるとの期待が価格を押し上げるため、総じてもみ合うものと考える。

本日予定されている材料で注目は、中国の小売売上高・固定資産投資・工業生産。市場予想は各々以下の通りだが、特に景気循環系商品のフローの需要に影響が大きい工業生産は大幅に減速が予想されており、景気循環銘柄価格を下押ししよう。

小売売上高 前年比+8.6%(前月+8.7%)、年初来+8.4%(+8.3%)固定資産投資 年初来+6.4%(+6.3%)工業生産 年初来+6.5%(+6.5%)、単月前年比+6.5%(+8.5%)

【昨日の世界経済・市場動向のトピックス】

米国は中国に対する制裁第4弾の詳細を発表した。今回の制裁対象で影響が大きいと見られるのはノートパソコンや携帯電話などへの関税引き上げだ。

1台1,000ドル程度のiPhoneは250ドルとはいかないまでも150ドル程度の値上げになるのでは、とみられている。当然アップル側でもコスト削減をしなければ消費に影響が出るため、結果的に業績悪化を通じて株価を下落させ、多くの景気循環系商品価格を下押しすることになると予想される。

なお、今回の制裁から中国が8割近いシェアを握る、レア・アースは対象から外れた。レア・アースは言わずもがなだが、電気自動車の駆動を支えるモーターに用いられるネオジム磁石など、はい9テク製品製造には欠かせない。さすがにこの分野については無理だったようだ。

一方、今回中国も報復関税を発表したが、米国から輸入している金額が、米国が中国から輸入している金額よりも小さいこと、すでに輸入が絞られていることから「制裁の影響は限定される」見込みである。

しかし、上述のレア・アースを中国が「禁輸」した場合、その影響は無視できなくなる。もちろん、中国も重要な輸出先が減少することになるため、その「禁じ手」が使われるのはまだ先になるだろう。

【景気循環銘柄共通の価格変動要因整理】

(マクロ要因)

・各国のPMI・ISMなどのマインド系指標再びの減速(価格下落要因)。

・世界景気の減速観測。IMFは2019年の経済見通しを引き下げ(+3.5%→+3.3%)ており、先行きの見通しのリスクも下向き。

・FRBの利下げの可能性が再び高まる(ただし前回のFOMCでは否定している。インフレ系資産価格の上昇要因)。

・景気減速を受けた、各国政府・中銀の財政政策・金融緩和は価格の上昇要因(Q119の中国GDPは前年比+6.4%、前期+6.4%と市場予想の+6.3%を上回りやや減速懸念が後退)。

・景気減速下での原油価格高騰は、消費国から生産国への所得移転を通じて景気の下押し要因に。また、リスク回避のドル高進行も価格上昇を抑制。

・2020年からインドが人口ボーナス期入りすることによる、構造的な需要の増加は中長期的な価格の上昇要因。

(特殊要因)

・米政権は対中関税引き上げを表明、中国もこれに対する報復を決定(下落要因)。

・欧州の政治混乱(伊仏の対立、ポピュリズムの台頭、トルコと欧州の関係悪化、トルコの景気後退など)によるリスク回避の動きの強まり(下落要因)。

・中東情勢の悪化を受けた域内景気の混乱と、それを受けた欧州景気への悪影響拡大(下落要因)

・英国のEU離脱が無秩序なものになるリスク。とりあえず5月末、10月末を期限として問題先送り(下落要因)。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速(下落要因)。

(投機・投資要因)

・長期金利の低下による米長短金利の逆転が株安を誘発、リスク回避のリスク資産売り圧力が強まる場合。

◆昨日の商品市場(個別)の総括


---≪エネルギー≫---

【原油市場動向総括】

原油価格は上昇。フーシ派がサウジアラビアのパイプラインを攻撃、供給への懸念が強まったことや、米中対立激化の影響一巡から株価が上昇したことなどが材料となった。

なお、OPEC月報ではOPEC諸国の生産が前月比横ばいの3,001万1,000バレルであったことが示された。イラクが増産したが、サウジの生産が減少した。

【原油価格見通し】

原油価格は高値圏を維持する展開を予想。

米国が中東に打撃・空爆戦力派遣を決定、イランも核開発の一部再開を通知するなど、域内情勢が不安定化するとの見方が強まる一方、イランに対する制裁があっても輸入国とも国内の製油所の能力などから直ちに禁輸を行えるわけではないこと、仮に完全に減産が行われても、数字の上では供給は足りること、ロシアが減産を順守していないことといった供給面の不安が後退していることに加え、各国PMI、米ISM製製造業指数の減速といった下落要因が意識されるため。

ただし、イランに対する制裁が行われる以上、イランの報復懸念に伴うホルムズ海峡封鎖の可能性や、イスラエルに対する米国の過剰な肩入れが域内の供給不安を意識させること、ベネズエラ・リビアの供給不安から、大幅な調整にはならない見込み。

【石炭市場動向総括】

石炭先物市場は小幅に続落。中国政府が米国に対して報復関税を課すことを決定したことで景気への懸念が強まっていることが背景。

【石炭価格見通し】

石炭価格は季節的な需要期に徐々に入りつつあること、北朝鮮への制裁継続から、じりじりと水準を切り上げる展開になると予想する。ただし上昇開始は7~8月頃。その後季節的な調整の後、11月にかけて水準を切り下げる展開を予想。

しかし、足元は世界景気への懸念が根強いことから一時的に下値余地を探る動きになると予想。下値の目処は80ドル程度。

また、中国による豪州炭の輸入規制(華為技研問題の影響)の影響でインドネシア炭にシフトしていることは逆に、上値を抑えると考えられる(日本が輸入する石炭価格CIFへの影響は中立)。米国の中国制裁強化も価格の上値を抑える公算。

【価格変動要因の整理】

(マクロ要因)

・原油価格の上昇に伴う北米の増産継続は、需給緩和で価格の下落要因。

・OPECプラスの協調減産は9月末で終了する可能性が高まっており、足元の協調減産は価格の上昇要因だが、年後半は下落要因に。

・産油国の財政悪化による上流投資部門投資の減速は、インドなどの新興国需要顕在化時の価格上昇要因。

・EV普及による需要の伸び鈍化を、軽量化目的の樹脂向け需要増加が相殺(需要が減少を始めるのは2050年頃からか)。

・世界的な石炭上流部門への投資規制強化による、供給減速懸念。価格上昇要因(石炭)。

(特殊要因)

・米国のイランに対する制裁強化・ベネズエラ・リビアの情勢悪化に伴う供給途絶懸念は価格の上昇要因。

・米国のイスラエルへの過剰な肩入れと、イスラエルネタニヤフ首相の5選達成による、周辺産油国への武力行使の可能性が高まることは原油価格の上昇要因に。

・北朝鮮のミサイル発射により、制裁が継続される可能性が高まっていることは、北朝鮮からの石炭輸出(密輸)を制限し、価格の上昇要因(石炭)。

・米中情報戦争をめぐる華為排除の決定を受けて中国政府は豪州からの石炭輸入を規制、インドネシア炭にシフトしていることはNEWC価格の下落要因に(石炭CIF価格に対する影響は中立)。

(投機・投資要因)

・直近の投機筋のポジションは、WTIはロングが616,789枚(前週比 ▲21,509枚)、ショートが122,453枚(+8,258枚)、ネットロングは494,336枚(▲29,767枚)、Brentが434,082枚(前週比+494枚)、ショートが27,907枚(▲1,312枚)、ネットロングは406,175枚(+1,806枚)

---≪LME非鉄金属≫---

【非鉄金属市場動向総括】

LME非鉄金属価格は上昇した。トランプ大統領が6月の米中首脳会談に楽観的な見方を示したことや、ここまでの下落が大きかったことからいったん買戻しが入った形。

【非鉄金属価格見通し】

非鉄金属価格は一旦買戻しが入ると考えられる。米中の貿易戦争が激化することはほぼ不可避ではあるものの、そこまでには至らず何らかの合意に至るとの期待は根強いため、売られすぎ感からの買戻し圧力が強まると考えられることから。

ただし、中国のファイナンス関連統計の減速に加え、各国の製造業PMIも減速していることから基本的には軟調に推移しやすい。

【価格変動要因の整理】

(マクロ要因)

・環境規制の強化で特殊需要が増加する(軽量化目的のアルミ、EV向けのニッケル・銅(通常25キロ/台の銅が使われるが、EVは80キロ/台)、蓄電池としての鉛、コバルトなど)

・中国の環境規制強化に伴うスクラップの調達難による、新塊需要の増加。

・上流部門投資不足並びに鉱石の品位低下による、鉱山供給の制限。

・亜鉛の精錬キャパシティ不足に伴う需給のタイト化。一方鉱山生産は再開しており、亜鉛精鉱需給は緩和、TCも高止まり。

・環境規制強化・米制裁の影響による石炭価格上昇が、中国の非鉄金属製造コストを高止まりさせる場合。

・インドをはじめとする新興国の構造的な需要増加(中長期的な要因)。

(特殊要因)

・銅の生産減少観測(環境問題によるインド、露天掘りから地下生産に変更するインドネシア)、ヴァーレの尾鉱ダム事故の影響による供給減少(アルミやニッケルなどに波及する可能性)。

・LME指定倉庫在庫の減少が、LMEの倉庫運営ルール変更に伴う保管場所変更の取引の影響である場合、ルールが見直された際に再度、LME指定倉庫在庫が急増する可能性(下落要因)。

(投機・投資要因)

・5月10日付のLMEポジション総じてショートポジションが積み上がり、ネットロングを縮小させた。

投機筋のLME+CME銅ネット買い越し金額は▲32.3億ドル(前週5.7億ドル)と大幅に減少。上昇率は▲663.7%。

買い越し枚数はトン数換算ベースで▲1,043千トン(▲53千トン)と減少。亜鉛と錫以外はMt数ベースでネット売り越しに転じた。ショートの増加率は1,857.3%。

今後、総じてこれらのポジションの買戻し圧力が強まる可能性があり、テクニカルに非鉄金属価格が上昇する余地があることは留意。

---≪鉄鋼原料≫---

【鉄鋼原料市場動向総括】

中国向け海上輸送鉄鉱石スワップ市場は続落、原料炭スワップ先物は横ばい、中国鉄鋼製品価格はまちまちだった。

ドル指数が対人民元で上昇したことなどが材料となった。ブラジルのヴァーレはCarajas鉱山の生産能力を9,000万トンから1億5,000万トンに拡張することを計画していると報じられた。

【鉄鋼原料価格見通し】

鉄鉱石価格は高値圏でもみ合うものと考える。ヴァーレのブルクツ鉱山が再び稼働停止になったことで、鉄鉱石の供給懸念が強まる一方、米中貿易交渉の難航に伴う景気への懸念が上値を抑えるため。

【価格変動要因の整理】

(マクロ要因)

・中国の鉄鋼製品在庫水準の高さは価格の下落要因。鉄鋼製品在庫は前週比▲50.9万トンの1,230万トン(過去5年平均1,231.9万トン)と例年をやや下回った。

・中国の鉄鉱石在庫水準の高さは価格を下押し。鉄鉱石在庫は前週比▲25万トンの1億3,350万トン(過去5年平均1億1,937万トン)、在庫日数は▲0.1日の34.7日(過去5年平均 30.6日)と例年の水準を上回る。

・季節的に鉄鋼製品在庫の取り崩し時期であり、価格には下押し圧力がかかりやすい。

・長期的には2020年に人口ボーナス期入りするインドの需要が鉄鋼製品・鉄鉱石価格を押し上げ。

(特殊要因)

・ヴァーレの尾鉱ダム決壊の影響が拡大し、さらに供給減少が起きた場合(自社・他社ともにあり得る)、価格の上昇要因に。

(投機・投資要因)

・固有の要因は特になし。

---≪貴金属≫---

【貴金属市場動向総括】

金価格は下落した。米トランプ大統領が、米中交渉妥結の可能性について言及したことでリスクテイク意欲が回復、株価が上昇したことで米国時間の引けにかけて売られた。

銀価格は上昇した。金銀レシオが2000年以降の最高水準まで上昇する中、金銀レシオ上昇への警戒感からテクニカルに買戻しが入った。

PGMはトランプ発言を受けた株価の上昇が支えとなり買い戻された。

しかし、PGM現物の需給バランスを見る上での指標となるロジウムの価格は2,905ドルと前日から▲20ドル下落しており、PGMの買戻しはマインド改善に伴う投機的な買戻しであると考えられる。

【貴金属価格見通し】

金価格は米中貿易交渉の進展状況をにらみつつ、神経質な展開になると予想されるが、中東情勢や欧州の情勢不安を材料に安全資産需要は堅調とみられること、ここにきて市場は再びFRBの利下げを織り込み始めていることから総じて底堅い推移になると考える。

銀価格は金銀在庫レシオ(銀在庫÷金在庫)の上昇が金銀レシオを押し上げているため対金で割安に推移。

一方、欧州の政情不安、米国の債務上限問題、中東情勢の混乱懸念(イラン・サウジアラビア・イスラエルを中心に)が安全資産需要を高めるため、リスクプレミアムが乗る形で価格を押し上げへ。

PGM価格は金銀価格が底堅い推移になるため堅調だが、同時に米中貿易交渉の状況によっては株価が上下するため、軟調地合いの中、神経質な推移が続くことになると予想。

【価格変動要因の整理】

(マクロ要因)

・FRBの利下げ期待が再び高まっていること、原油価格の高止まりは実質金利の低下を通じて金銀価格の上昇要因に。

・景気の先行きを懸念した株価下落とそれに伴う長期金利・実質金利の低下(金銀価格の上昇要因)。ただし、欧州の政情安定化や米中貿易戦争の合意、景況感の改善で株価が上昇した場合には金銀価格の下落要因。

・世界的な自動車販売の減速(米欧中)による、自動車向け排ガス触媒需要の減少(PGM)。

・排ガス規制強化に伴うパラジウムへのシフト(パラジウムの上昇要因・プラチナの下落要因)。

・パラジウム需要増加に伴うPGMの増産により、結果的にプラチナが供給過剰となり価格の下落要因に(プラチナ)。

(特殊要因)

・米中貿易交渉は難航しており、相互報復まで発展(価格の上昇要因)。知的財産権や技術の強制移転などの重要なポイントで妥結できておらず、米中の覇権争いであり長期化の見込み(価格の下支え要因)。

・米国の債務上限問題の顕在化(8月~9月にデフォルトするリスク)。

・欧州の政治混乱(英国のEU離脱、伊仏の対立、イタリアの財政不安再燃、ポピュリズムの台頭、トルコと欧州の関係悪化など)による安全資産需要の増加。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速による安全資産需要の増加。

(投機・投資要因)

・長期金利の低下による米長短金利の逆転が株安を誘発、リスク回避のリスク資産売り圧力が強まり、安全資産需要が高まる場合。

・銀価格は金銀在庫レシオが銀在庫の減少、ないしは金在庫の増加、あるいは両要因によって低下した場合、金銀レシオが上昇するリスク(銀価格の上昇要因)。

・直近の投機筋のポジションは、金はロングが185,801枚(前週比 +8,526枚)、ショートが110,390枚(▲666枚)、ネットロングは75,411枚(+9,192枚)、銀が77,346枚(+226枚)、ショートが78,303枚(+3,319枚)、ネットロングは▲957枚(▲3,093枚)

・直近の投機筋のポジションは、プラチナはロングが45,857枚(前週比 ▲2,331枚)、ショートが17,164枚(+2,298枚)、ネットロングは28,693枚(▲4,629枚)、パラジウムが11,880枚(▲855枚)、ショートが3,900枚(+573枚)、ネットロングは7,980枚(▲1,428枚)

---≪農産品≫---

【穀物市場動向総括】

シカゴ穀物価格は堅調な推移となった。総じて貿易交渉に関する過剰な懸念が若干和らぐ中(というよりは影響一巡)、週末にかけての降雨予報で作付けが遅れるとの見方が強まったことが背景。

【穀物価格見通し】

穀物価格はトウモロコシは、貿易戦争激化を受けた需給見通しの下方修正観測から軟調推移すると考える。

ただし、トウモロコシ・大豆・春小麦とも作付けの進捗に遅れがみられており、天候条件の悪化も懸念されることから価格は下支え。

【価格変動要因の整理】

(マクロ要因)

・米国のトウモロコシ・大豆の生産増加観測による需給緩和観測。

・米国の作付けの遅れに伴う需給タイト化観測。

・作付面積動向(トウモロコシは下落、大豆は上昇、小麦は上昇)トウモロコシ作付意向面積 9,279万エーカー(市場予想 9,127万エーカー、前年8,803万エーカー)大豆 8,462万エーカー(8,620万エーカー、8,898万エーカー)小麦 4,575万エーカー(4,688万エーカー、4,734万エーカー)

・5月の米需給報告の在庫見通し

トウモロコシ24億8,500万ブッシェル(前穀物年度20億3,500万Bu)大豆 9億7,000万Bu(8億9,500万Bu)小麦 11億4,100万Bu(10億8,700万Bu)

・実質金利の低下に伴うドル安の進行は、シカゴ穀物の輸出競争力を改善し、需給面で価格の上昇要因に。

(特殊要因)

・米中貿易交渉は相互報復まで発展(価格の下落要因)。知的財産権や技術の強制移転などの重要なポイントで妥結できておらず、米中の覇権争いであり長期化の見込み。

・エルニーニョ現象発生による北米の増産は価格の下落要因。ただし洪水などが発生し、災害が激甚化した場合には価格の上昇要因に。

・中国の豚コレラ被害の拡大により、飼料需要が減少した場合は価格の下落要因(逆に終息すれば上昇要因)。

(投機・投資要因)

・主要穀物のショートポジションは、作付けの遅れなどからトウモロコシと小麦で解消圧力が強まり、大豆は増加している。大豆は米中協議の進展次第では買戻し圧力が強まるため注意。

・直近の投機筋のポジションは、トウモロコシはロングが375,616枚(前週比 +2,014枚)、ショートが566,664枚(▲15,230枚)、ネットロングは▲191,048枚(+17,244枚)、大豆はロングが138,532枚(+12,910枚)、ショートが256,043枚(+12,086枚)、ネットロングは▲117,511枚(+824枚)、小麦はロングが141,095枚(+5,412枚)、ショートが189,792枚(▲1,069枚)、ネットロングは▲48,697枚(+6,481枚)

◆主要ニュース


・4月日本経常収支(季節調整済) 1兆2,710億円の黒字(前月1兆8,967億円の黒字)
(季節調整前)2兆8,479億円の黒字(2兆6,768億円の黒字)
 貿易収支 7,001億円の黒字(4,892億円の黒字)
 輸出 7兆586億円(6兆3,070億円)
 輸入 6兆3,585億円(5兆8,178億円)
 サービス収支 3,451億円の黒字(2,366億円の黒字)
 第一次所得収支 2兆564億円の黒字(2兆145億円の黒字)

・4月日本 銀行貸出動向 銀行計 前年比+2.4%(前月+2.3%)、含信金 +2.5%(+2.5%)

・4月日本企業倒産 前年比▲0.76%(前月▲16.09%)

・4月日本景気ウォッチャー調査 現状判断DI 45.3(前月44.8)、先行き判断DI 48.4(48.6)

・4月独卸売物価指数 前月比+0.6%(前月+0.3%)、前年比+2.1%(+1.8%)

・4月独消費者物価指数改定 前月比+1.0%(速報比変わらず、前月改定+0.5%)、前年比+2.1%(±0.0%、+1.4%)

・3月ユーロ鉱工業生産 前月比 ▲0.3%(前月改定▲0.1%)、前年比▲0.6%(±0.0%)

・5月ZEW独景況感調査期待指数 8.2(前月5.5)
 現況指数 ▲2.1(3.1)
 ユーロ圏期待指数 ▲1.6(4.5)

・4月米NFIB中小企業楽観指数 103.5(前月 101.8)

・4月米輸入物価 前月比 +0.2%(前月+0.6%)、前年比▲0.2%(+0.1%)
 輸出物価 前月比+0.2%(+0.6%)、前年比+0.3%(+0.6%

・Q119米住宅ローン延滞率 4.42%(前期 4.06%)

・Q119米MBA住宅ローン回収債権比率 0.92%(前期0.95%)

・5月ロシア外貨準備高 4,910.88億ドル(前月4,878.03億ドル)

・米トランプ大統領、「米中首脳会談はとても良い結果になると思っている。適切な時期が来れば中国と取引する。」

・イスラム国、インドに「ヒンド州」の設立を主張。

・イタリア サルビーニ副首相、「雇用拡大に必要ならば、政府はEU財政規則に違反する用意がある。」

◆エネルギー・メタル関連ニュース


【エネルギー】
・DOE米在庫統計市場予想
 原油+29KB(前週▲3,963KB)
 ガソリン▲440KB(▲596KB)
 ディスティレート▲614KB(▲159KB)
 稼働率+0.57%(▲0.30%)

・API石油統計
 原油在庫+8.63MB
 クッシング+2.06MB
 ガソリン+0.567MB
 ディスティレート+2.17MB

・米トランプ大統領、イランに対する軍事行動を否定しながらも、有事となれば12万人を超える規模の派兵が想定されていると警告

・サウジアラビア、フーシ派の攻撃を受けてパイプラインの操業を停止。

・OPEC月報
 世界石油需要 Q119:99.1、Q219:99.2、Q319:100.6、Q419:100.9、2019:100.0

 非OPEC供給(含むNGLs) Q119:63.8、Q219:63.4、Q319:64.6、Q419:66.3、2019:64.5

 Call on OPEC Q119:35.3、Q219:35.8、Q319:36.0、Q419:34.6、2019:35.4

※需要見通し上方修正も、生産見通しほぼ横ばいでCall on OPEC増加。

・米当局、「サウジアラビア船がUEA沖で受けた攻撃に、イランが関与した可能性がある。」

・イラン ハメネイ師、「米国と戦争を望まないが、新たな核交渉も望んでいない。」

・イスラム国、インドに「ヒンド州」の設立を主張。

【メタル】
・BHPビリトン、電気自動車向けの硫化ニッケル需要の増加を受け、西豪州での事業維持方針を確認。

・Implats、「価格上昇があったとしてもPGMの供給はそれほど増加しない見込み。」

◆主要商品騰落率


【上昇率上位5商品】

商品名(カテゴリー)/前日比上昇率/年初来上昇率
1.CBTオレンジジュース ( その他農産品 )/ +6.16%/ ▲18.74%
2.CBTトウモロコシ ( 穀物 )/ +3.74%/ ▲3.87%
3.LIFFEロブスタ ( その他農産品 )/ +3.56%/ ▲9.23%
4.CBT大豆ミール ( 穀物 )/ +3.52%/ ▲3.98%
5.欧州排出権 ( 排出権 )/ +3.45%/ +4.41%

【下落率上位5商品】

商品名(カテゴリー)/前日比上昇率/年初来上昇率
68.LIFFEココア ( その他農産品 )/ ▲4.69%/ +0.11%
67.SHF鉛 ( ベースメタル )/ ▲1.03%/ ▲14.53%
66.SGX鉄鉱石 ( 鉄鋼原料 )/ ▲1.03%/ +31.44%
65.ニューキャッスル炭 ( エネルギー )/ ▲0.88%/ ▲16.90%
64.SHF亜鉛 ( ベースメタル )/ ▲0.68%/ ▲0.71%

※弊社が重要と考える主要商品の前日比騰落率上位・下位5品目です。
※限月交代に伴う価格の不連続性は考慮されていません。予めご容赦ください。

◆主要指標


【為替・株・金利・ビットコイン】
NY ダウ :25,532.05(+207.06)
S&P500 :2,834.41(+22.54)
日経平均株価 :21,067.23(▲124.05)
ドル円 :109.63(+0.33)
ユーロ円 :122.81(+0.15)
米10年債利回り :2.41(+0.01)
独10年債利回り :▲0.07(±0.0)
日10年債利回り :▲0.05(▲0.00)
中国10年債利回り :3.28(+0.01)
ビットコイン :7,752.82(▲111.56)

【MRAコモディティ恐怖指数】
総合 :21.64(+0.27)
エネルギー :21.39(▲0.05)
ベースメタル :17.04(+0.68)
貴金属 :19.88(▲0.13)
穀物 :18.97(+3.19)
その他農畜産品 :25.37(▲0.9)

【主要商品ボラティリティ】
WTI :20.93(+0.05)
Brent :19.99(+0.29)
米天然ガス :26.15(▲0.2)
米ガソリン :23.78(▲0.29)
ICEガスオイル :20.18(+0.03)
LME銅 :14.52(+0.02)
LMEアルミニウム :12.71(+1.58)
金 :17.03(+6.89)
プラチナ :20.50(▲0.01)
トウモロコシ :23.21(+4.41)
大豆 :17.03(+6.89)

【エネルギー】
WTI :61.78(+0.74)
Brent :71.24(+1.01)
Oman :71.45(+1.12)
米ガソリン :197.67(+1.30)
米灯油 :205.89(+2.05)
ICEガスオイル :636.25(▲3.00)
米天然ガス :2.66(+0.04)
英天然ガス :32.24(+0.09)

【石油製品(直近限月のスワップ)】
Brent :71.24(+1.01)
SPO380cst :398.12(▲1.14)
SPOケロシン :82.72(+1.10)
SPOガスオイル :82.80(+1.02)
ICE ガスオイル :85.40(▲0.40)
NYMEX灯油 :206.20(+0.90)

【貴金属】
金 :1296.91(▲3.00)
銀 :14.79(+0.02)
プラチナ :856.49(+3.09)
パラジウム :1338.63(+14.13)
※ニューヨーククローズ。

【LME非鉄金属】
(3ヵ月公式セトル)
銅 :6,040(▲29:33C)
亜鉛 :2,591(▲7:124B)
鉛 :1,788(▲15:20C)
アルミニウム :1,823(+22:31C)
ニッケル :11,825(+55:5C)
錫 :19,600(+250:290B)
コバルト :34,500(±0.0)

(3ヵ月ロンドンクローズ)
銅 :6043.50(+22.00)
亜鉛 :2590.50(+13.50)
鉛 :1812.00(+22.00)
アルミニウム :1839.00(+28.50)
ニッケル :11930.00(+165.00)
錫 :19740.00(+365.00)
バルチック海運指数 :1,026.00(+13.00)
※C=Cash-3M コンタンゴ、B=Cash-3M バック

【鉄鋼原料】
62%鉄鉱石スポット(CFR青島) :休場( - )
SGX鉄鉱石 :93.48(▲0.97)
NYMEX鉄鉱石 :93.88(▲0.50)
NYMEX原料炭スワップ先物 :208.5(±0.0)
上海鉄筋直近限月 :4,190(+39)
上海鉄筋中心限月 :3,672(▲49)
米鉄スクラップ :313(±0.0)

【農産物】
大豆 :817.75(+26.75)
シカゴ大豆ミール :294.00(+10.00)
シカゴ大豆油 :26.73(+0.38)
マレーシア パーム油 :1957.00(+30.00)
シカゴ とうもろこし :360.50(+13.00)
シカゴ小麦 :439.25(+8.00)
シンガポールゴム :174.20(▲0.30)
上海ゴム :11475.00(▲25.00)
砂糖 :11.94(+0.10)
アラビカ :89.55(+1.30)
ロブスタ :1367.00(+47.00)
綿花 :66.76(+1.31)

【畜産物】
シカゴ豚赤身肉 :83.55(±0.0)
シカゴ生牛 :109.50(▲0.25)
シカゴ飼育牛 :136.00(+0.95)

※全ての価格は注記が無い限り、取引所で取引される通貨建。
※限月交代に伴う価格の不連続性は考慮されていません。予めご容赦ください。