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米中交渉難航と中国ファイナンス関連統計減速で下落
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2019年5月10日 第1528号

◆昨日のベースメタル市場総括


「米中交渉難航と中国ファイナンス関連統計減速で下落」

米中貿易交渉の難航と関税引き上げ発動観測。
米政権は中国が技術の強制移転などで議論を後退させたとして追加関税を決定、中国も報復を示唆しており交渉が長期化するのではとの見方が強まっていることは景気循環銘柄価格の下落要因に。

中国のファイナンス関連統計の減速。
中国の企業活動の指標の1つであるファイナンス関連統計は市場予想を下回る伸びとなり、景気の減速感が強まったことは、景気循環銘柄価格の下落要因に。

米長期金利低下を受けたドル安進行。
米中貿易戦争の過熱を受けリスク回避で株価が下落、それに伴い長期金利が低下したことはドル安を誘発し、ドル建て資産価格の上昇要因となった。

◆今日のベースメタル市場見通し


「一旦反発も総じて軟調」

米中通商交渉は難航。
ホワイトハウスは「まだ合意可能」としているものの本日から25%の追加関税が課されることはほぼ確定しており、直接景気に悪影響を与えるほか、米中交渉は長期化するとの見方が強まっていることは景気循環銘柄価格の下落要因に。

リスク回避のドル物色の動き。
米中貿易戦争の過熱、中東情勢不安、下火になったように見えるがまだ継続している英国のEU離脱など、逃避通貨であるドルが物色されやすい環境にあることはドル建て資産価格の下落要因に。

環境規制などに伴う供給減少懸念。
ヴァーレは稼働再開が認可されたブルクツ鉱山が再び稼働停止となり、非鉄金属鉱山への波及も再度懸念され、インドネシアやインドの生産も低下していることは供給不安を通じて非鉄金属価格の上昇要因に。


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