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価格予想の扱い
  • ビジネスへのヒント
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(週末版)

【ビジネスへのヒント】第364号

今週のビジネスへのヒントでは、基礎に立ち返ってアナリストが提示している「価格予想」の扱いについて整理してみたいと思います。

まず、価格予想は商品によって提示の仕方が異なります。まず、為替や株などの場合には「〇年×月末の価格水準」が価格予想として提示されるケースが多いようです。具体的には3,6,9,12月末の価格水準が提示される、といった形です。ですがこの予想はそこまでの「価格パス」がよくわかりません。例えば12月末の予想が1ドル100円だったとした場合、残りの6ヵ月で80円まで円高に行くのか、120円まで円安に行くのか、といった過程が提示されていない、ということです。この点は予想数字を扱う場合に注意しなければなりません。

次に商品価格ですが、価格の変動性が高いこともあって「四半期平均価格」を予想価格として提示することがデフォルトとなっています。
投資銀行の中ではゴールドマン・サックスが「これから3ヵ月、12ヵ月の価格予想」という提示の仕方をしていますが、これは株などのチームが予想を立て始めたことに起因するものと考えられ、商品市場においては稀です。

ですが、あくまで平均価格なのでこちらも為替や株と同様、その四半期の価格パスが分かりません。そのため、価格予想をする場合には、同時に価格の変動性を横目に睨みながら行う必要があります。例えば価格が日に2ドルも3ドルも変動するような局面の場合、平均価格が50ドル予想であったとしても、実際には40~60ドル程度までのレンジを想定しておくべきでしょう。一方、値動きがほとんどなければ、45~55ドル程度で価格レンジを想定する、といった具合に想定価格レンジを設定します(正確にはVaRの概念を用いて将来の予想レンジを統計的に把握しておくことが推奨されます)。