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米中貿易交渉への懸念から下落
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2019年5月10日 第1528号

◆昨日のエネルギー市場総括


「米中貿易交渉への懸念から下落」

米中貿易交渉の難航と関税引き上げ発動観測。
米政権は中国が技術の強制移転などで議論を後退させたとして追加関税を決定、中国も報復を示唆しており交渉が長期化するのではとの見方が強まっていることは景気循環銘柄価格の下落要因に。

中国のファイナンス関連統計の減速。
中国の企業活動の指標の1つであるファイナンス関連統計は市場予想を下回る伸びとなり、景気の減速感が強まったことは、景気循環銘柄価格の下落要因に。

米・イランの対立による中東原油供給懸念。
中国の貿易統計は輸入が前年比+4.0%(市場予想▲2.1%(前月▲7.9%)と増加したものの、輸出が▲2.7%(+3.0%、+13.8%)と減速、今後米国が追加関税を行うことを考えると輸出が減速する可能性が高まったことは、景気循環銘柄価格の下落要因に。

◆今日のエネルギー市場見通し


「米中交渉と供給不安で高値もみ合い」

米中通商交渉は難航。
ホワイトハウスは「まだ合意可能」としているものの本日から25%の追加関税が課されることはほぼ確定しており、直接景気に悪影響を与えるほか、米中交渉は長期化するとの見方が強まっていることは景気循環銘柄価格の下落要因に。

リスク回避のドル物色の動き。
米政権は中国が技術の強制移転などで議論を後退させたとして追加関税を決定、中国も報復を示唆しており交渉が長期化するのではとの見方が強まっていることは景気循環銘柄価格の下落要因に。

米・イランの対立による中東原油供給懸念。
米国はイラン産原油の全面禁輸措置発動を開始、空母エイブラハム・リンカーンを中心とする空母打撃軍を派遣、イランは2015年の核合意の一部を破棄し、核開発を再開するなど対立が強まっており供給懸念が強まっていることは原油価格の上昇要因に。


昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/米原油石油製品在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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