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米中懸念と欧州発のドル高で景気循環銘柄売られる
  • MRA商品市場レポート for PRO

2019年5月8日 第1526号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「米中懸念と欧州発のドル高で景気循環銘柄売られる」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品価格は米ドルの上昇を受けて自国通貨建ての商品価格が上昇、また景気の先行きへの懸念から貴金属などの安全資産が物色される流れとなった。

米中貿易戦争加熱への懸念や、中東有事への懸念が市場参加者のリスク回避姿勢を強めている。

【本日の価格見通し総括】

本日も米中貿易交渉の先行きや中東情勢への懸念から基本的にリスク回避姿勢が強く、総じて景気循環銘柄が売られ、安全資産や非景気循環銘柄が物色される流れが継続すると予想。

本日の予定されている材料としては中国の貿易統計に注目したい。そもそも世界的に景気の減速感が強まる中で、「米国の制裁強化前」の中国の現状を占う重要な材料。

市場予想は輸入が前年比▲2.1%(前月▲4.8%)、輸出が+3.0%(+14.2%)といずれも低調な内容になると予想され、景気循環銘柄価格の下押し要因に。

【昨日の世界経済・市場動向のトピックス】

再び景気の先行きへの懸念が強まる中で、昨日はリスク回避姿勢が強まる流れとなった。基本、リスクオンではドル安に、リスクオフではドル高に進行する流れが継続している。

昨日のドル高進行は欧州発の材料で起きたものと考えられる。欧州委員会は欧州地区の景気見通しを発表したが+1.2%と前回見通しの+1.3%から下方修正している。

欧州経済は一昨年の12月頃にピークを打ち、その後減速が続いている。しかしこれは「〇〇ショックという類のものではなく、あくまで循環的な減速であると弊社は考えている。

ただし、景気が減速する局面では不必要な政策がとられたり、国民の不満をそらすために他国との関係が悪化する、といった政治の判断にミスが生じやすい。

特に米国がイランに対する圧力を強める中では、中東・北アフリカからの難民が大量に欧州に流入する可能性が高まるため、各国の政治的な対立が強まる可能性が高い。

5月の欧州選挙までに劇的に環境が悪化するとは見ていないが、そのリスクも念頭に置くべき状況になりつつあるのではないか。

【景気循環銘柄共通の価格変動要因整理】

(マクロ要因)

・各国のPMI・ISMなどのマインド系指標再びの減速(価格下落要因)。

・世界景気の減速観測。IMFは2019年の経済見通しを引き下げ(+3.5%→+3.3%)ており、先行きの見通しのリスクも下向き。

・FRBは利下げの可能性を否定(インフレ系資産価格の下落要因)。

・景気減速を受けた、各国政府・中銀の財政政策・金融緩和は価格の上昇要因(Q119の中国GDPは前年比+6.4%、前期+6.4%と市場予想の+6.3%を上回りやや減速懸念が後退)。

・景気減速下での原油価格高騰は、消費国から生産国への所得移転を通じて景気の下押し要因に。また、リスク回避のドル高進行も価格上昇を抑制。

・2020年からインドが人口ボーナス期入りすることによる、構造的な需要の増加は中長期的な価格の上昇要因。

(特殊要因)

・米政権は対中関税引き上げを表明(景気循環銘柄価格の下落要因)。

・欧州の政治混乱(伊仏の対立、ポピュリズムの台頭、トルコと欧州の関係悪化、トルコの景気後退など)によるリスク回避の動きの強まり。

・英国のEU離脱が無秩序なものになるリスク(とりあえず5月末、10月末を期限として問題先送り)。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速。

(投機・投資要因)

・長期金利の低下による米長短金利の逆転が株安を誘発、リスク回避のリスク資産売り圧力が強まる場合。

◆昨日の商品市場(個別)の総括


---≪エネルギー≫---

【原油市場動向総括】

原油価格は下落した。OPECプラスの減産順守に黄色信号がともる中、欧州が景気見通しを下方修正したことでドル指数が上昇したこと、米中貿易協議の難航が売り材料視されたため。

【原油価格見通し】

原油価格は高値圏を維持する展開を予想。

米国が中東に打撃・空爆戦力派遣を決定、域内情勢が不安定化するとの見方が強まる一方、イランに対する制裁があっても輸入国とも国内の製油所の能力などから直ちに禁輸を行えるわけではないこと、仮に完全に減産が行われても、数字の上では供給は足りること、ロシアが減産を順守していないことといった供給面の不安が後退していることに加え、各国PMI、米ISM製製造業指数の減速といった、下落要因が意識されるため。

ただし、イランに対する制裁が行われる以上、イランの報復懸念に伴うホルムズ海峡封鎖の可能性や、イスラエルに対する米国の過剰な肩入れが域内の供給不安を意識させること、ベネズエラ・リビアの供給不安から、大幅な調整にはならない見込み。

【石炭市場動向総括】

石炭先物市場は小幅に下落。米国の中国に対する制裁強化を受け、需要の端境期に同国の景気が減速するとみられたことが材料となった。

【石炭価格見通し】

石炭価格は季節的な需要期に徐々に入りつつあることから、じりじりと水準を切り上げる展開になると予想する。

本格的な上昇は8月頃。その後季節的な調整の後、11月にかけて水準を切り下げる展開を予想。米中貿易協議が難航する見通しであることも価格を押し下げ。下値の目処は80ドル。

ただし、米国の北朝鮮制裁はミサイル発射の影響で容易に緩和せず、環境規制強化による供給の伸び鈍化が価格を下支えの見込み。

また、中国による豪州炭の輸入規制(華為問題の影響)の影響でインドネシア炭にシフトしていることは逆に、上値を抑えると考えられる(日本が輸入する石炭価格CIFへの影響は中立)。米国の中国制裁強化も価格の上値を抑える公算。

【価格変動要因の整理】

(マクロ要因)

・原油価格の上昇に伴う北米の増産継続は、需給緩和で価格の下落要因。

・OPECプラスの協調減産は9月末で終了する可能性が高まっており、足元の協調減産は価格の上昇要因だが、年後半は下落要因に。

・産油国の財政悪化による上流投資部門投資の減速は、インドなどの新興国需要顕在化時の価格上昇要因。

・EV普及による需要の伸び鈍化を、軽量化目的の樹脂向け需要増加が相殺(需要が減少を始めるのは2050年頃からか)。

・世界的な石炭上流部門への投資規制強化による、供給減速懸念。価格上昇要因(石炭)。

(特殊要因)

・米国のイランに対する制裁強化・ベネズエラ・リビアの情勢悪化に伴う供給途絶懸念は価格の上昇要因。

・米国のイスラエルへの過剰な肩入れと、イスラエルネタニヤフ首相の5選達成による、周辺産油国への武力行使の可能性が高まることは原油価格の上昇要因に。

・スーダンでのクーデター発生、アルジェリアでのデモ発生など、北アフリカ情勢が不安定化しており、周辺諸国に拡大するリスク。

・米国の制裁緩和による北朝鮮炭の輸出再開による需給緩和(石炭)。

・北朝鮮のミサイル発射により、制裁が継続される可能性が高まっていることは、北朝鮮からの石炭輸出(密輸)を制限し、価格の上昇要因(石炭)。

・米中情報戦争をめぐる華為排除の決定を受けて中国政府は豪州からの石炭輸入を規制、インドネシア炭にシフトしていることはNEWC価格の下落要因に(石炭CIF価格に対する影響は中立)。

(投機・投資要因)

・直近の投機筋のポジションは、WTIはロングが638,298枚(前週比 ▲6,372枚)、ショートが114,195枚(+16,884枚)、ネットロングは524,103枚(▲23,256枚)、Brentが433,588枚(前週比+5,324枚)、ショートが29,219枚(▲2,779枚)、ネットロングは404,369枚(+8,103枚)

---≪LME非鉄金属≫---

【非鉄金属市場動向総括】

LME非鉄金属価格は総じて軟調。前日が休場だったこともあり、米中貿易交渉の難航を織り込めていなかったことや、欧州経済成長見通し下方修正に伴うドル高進行が売り材料となった。

【非鉄金属価格見通し】

非鉄金属価格は下値余地を探る動きになると考える。米国が中国に対する制裁強化方針を示したことや、中国の製造業PMIが再び減速、その他の地域の製造業PMIも減速感が強まっていることが実需面で、米FRBは先々の利下の可能性を否定、金融政策がより中立になったことが金融面で価格を押し下げるため。

ただし、中国の経済対策期待に加え、LME指定倉庫在庫の減少が継続し、記録的な低水準となっていることや(統計上はタイトであるが、LME倉庫運営ルールの変更によって、LME指定倉庫以外の倉庫に移されている可能性もあり、単純に需給がタイト化しているとは言えない)、2020年から次の需要のけん引役として期待されるインドの需要増加観測が価格を下支えすると予想する。

【価格変動要因の整理】

(マクロ要因)

・環境規制の強化で特殊需要が増加する(軽量化目的のアルミ、EV向けのニッケル・銅(通常25キロ/台の銅が使われるが、EVは80キロ/台)、蓄電池としての鉛、コバルトなど)

・中国の環境規制強化に伴うスクラップの調達難による、新塊需要の増加。

・上流部門投資不足並びに鉱石の品位低下による、鉱山供給の制限。

・亜鉛の精錬キャパシティ不足に伴う需給のタイト化。一方鉱山生産は再開しており、亜鉛精鉱需給は緩和、TCも高止まり。

・環境規制強化・米制裁の影響による石炭価格上昇が、中国の非鉄金属製造コストを高止まりさせる場合。

(特殊要因)

・銅の生産減少観測(環境問題によるインド、露天掘りから地下生産に変更するインドネシア)、ヴァーレの尾鉱ダム事故の影響による供給減少(アルミやニッケルなどに波及する可能性)。

・LME指定倉庫在庫の減少が、LMEの倉庫運営ルール変更に伴う保管場所変更の取引の影響である場合、ルールが見直された際に再度、LME指定倉庫在庫が急増する可能性(下落要因)。

(投機・投資要因)

・5月3日付のLMEポジション動向はまちまち。おおむねロング・ショートともポジションを落としていく動きに変わりはないが、鉛と錫はロングの減少とショートの増加が確認されており弱気のポジション取りに。

その他は亜鉛のロング解消の動きが顕著だが、銅・アルミ・ニッケルはショート解消圧力が強いため、結果ネットロングを拡大している。

投機筋のLME+CME銅ネット買い越し金額は5.7億ドル(前週1.2億ドル)と減少。上昇率は+360.9%。

買い越し枚数はトン数換算ベースで▲53千トン(▲123千トン)と増加、増加率は+56.7%。

---≪鉄鋼原料≫---

【鉄鋼原料市場動向総括】

中国向け海上輸送鉄鉱石スワップ市場は大幅に上昇、原料炭スワップ先物は横ばい、中国鉄鋼製品価格は小幅に上昇した。

再稼働していたヴァーレのブルクツ鉱山が、裁判所の判断で再び稼働を停止したことで供給懸念が再燃したため。なお、ヴァーレは2019年の生産見通しを3億700万トン~3億3,200万トンに維持している。

【鉄鋼原料価格見通し】

鉄鉱石価格は上昇余地を探る動きになると考える。ヴァーレのブルクツ鉱山が再び稼働停止になったことで、鉄鉱石の供給懸念が強まることが背景。一時的に100ドルを目指す展開になると予想。

しかし、米国の中国に対する制裁強化、各国経済統計の鈍化、米国の欧州に対する制裁が再開される可能性があること、最大消費国である中国が昨年と同レベルの生産を継続できる可能性は低いこと、原油価格高騰に伴う消費国経済への悪影響、鉄鋼製品在庫の取り崩し時期にあり、季節的に価格が下押しされるため上値も重くなると予想。

【価格変動要因の整理】

(マクロ要因)・中国の鉄鋼製品在庫水準の高さは価格の下落要因。鉄鋼製品在庫は前週比▲74.0万トンの1,315万トン(過去5年平均1,306.2万トン)と例年をやや上回っている。

・中国の鉄鉱石在庫水準の高さは価格を下押し。鉄鉱石在庫は前週比▲400万トンの1億3,600万トン(過去5年平均1億1,887万トン)、在庫日数は▲1.0日の34.2日(過去5年平均 29.8日)と例年の水準を上回る。

・季節的に鉄鋼製品在庫の取り崩し時期であり、価格には下押し圧力がかかりやすい。

・長期的には2020年に人口ボーナス期入りするインドの需要が鉄鋼製品・鉄鉱石価格を押し上げ。

(特殊要因)

・ヴァーレの尾鉱ダム決壊の影響が拡大し、さらに供給減少が起きた場合(自社・他社ともにあり得る)、価格の上昇要因に。

(投機・投資要因)

・固有の要因は特になし。

---≪貴金属≫---

【貴金属市場動向総括】

金・銀価格は総じて堅調。中東情勢不安や米中貿易交渉の難航、米国株の下落を受けたリスク回避需要の高まりで。ただし実質金利の上昇に伴いドル高も同時に進行したことが上値を抑えた。

PGMは金銀価格が堅調に推移したものの、景気の先行きを懸念して株が大幅に下落したことが売り材料視された。

PGM現物の需給バランスを見る上での指標となるロジウムの価格は2,950ドル(前日比変わらず)。

【貴金属価格見通し】

金価格は上昇余地を探る展開を予想。米国の中東への空母派遣が安全資産需要を高め、それに伴う原油価格の上昇が実質金利を押し下げるため。ただし、米金融政策がややタカ派(過剰なハト派観測が後退)よりになることが上値を抑えると予想。

銀価格は金銀在庫レシオ(銀在庫÷金在庫)の上昇が金銀レシオを押し上げているため対金で割安に推移。

一方、欧州の政情不安、米国の債務上限問題、中東情勢の混乱懸念(イスラエル・イランを中心に)が安全資産需要を高めるため、リスクプレミアムが乗る形で価格を押し上げへ。

PGM価格は金銀価格が上昇余地を探る展開が予想されることから、堅調だが、同時に米中貿易交渉の難航などを背景に景気の先行きを懸念して株価に調整圧力が高まると予想されることから、水準を切下げる展開を予想。

【価格変動要因の整理】

(マクロ要因)

・FRBの利上げ打ち止め、原油価格の高止まりは実質金利の低下を通じて金銀価格の上昇要因に。

・景気の先行きを楽観した株価上昇とそれに伴う長期金利・実質金利の上昇(金銀価格の下落要因)。ただし、欧州の政情混乱や景況感の悪化で株価が調整した場合には金銀価格の上昇要因。

・世界的な自動車販売の減速(米欧中)による、自動車向け排ガス触媒需要の減少(PGM)。

・排ガス規制強化に伴うパラジウムへのシフト(パラジウムの上昇要因・プラチナの下落要因)。

・パラジウム需要増加に伴うPGMの増産により、結果的にプラチナが供給過剰となり価格の下落要因に(プラチナ)。

・割安感からプラチナのETFに買いが入っており、短期的には上昇要因、中期的には手仕舞い圧力で売り要因に(プラチナ)。

(特殊要因)

・米中貿易交渉は、貿易面で一部妥結の可能性(価格の下落要因)。ただし、知的財産権や技術の強制移転などの重要なポイントで妥結できておらず、米中の覇権争いであり長期化の見込み(価格の下支え要因)。

・米国の債務上限問題の顕在化(8月~9月にデフォルトするリスク)。

・欧州の政治混乱(英国のEU離脱、伊仏の対立、ポピュリズムの台頭、トルコと欧州の関係悪化など)による安全資産需要の増加。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速による安全資産需要の増加。

(投機・投資要因)

・長期金利の低下による米長短金利の逆転が株安を誘発、リスク回避のリスク資産売り圧力が強まり、安全資産需要が高まる場合。

・銀価格は金銀在庫レシオが銀在庫の減少、ないしは金在庫の増加、あるいは両要因によって低下した場合、金銀レシオが上昇するリスク(銀価格の上昇要因)。

・直近の投機筋のポジションは、金はロングが177,275枚(前週比 +584枚)、ショートが111,056枚(▲28,240枚)、ネットロングは66,219枚(+28,824枚)、銀が77,120枚(+1,231枚)、ショートが74,984枚(▲1,015枚)、ネットロングは2,136枚(+2,246枚)

・直近の投機筋のポジションは、プラチナはロングが48,188枚(前週比 +1,045枚)、ショートが14,866枚(▲1,197枚)、ネットロングは33,322枚(+2,242枚)、パラジウムが12,735枚(+111枚)、ショートが3,327枚(▲356枚)、ネットロングは9,408枚(+467枚)

---≪農産品≫---

【穀物市場動向総括】

シカゴ穀物価格は総じて上昇。中国と米国の交渉が継続する見込みとなったことで米国産穀物の輸出の再開期待が高まったことが要因、と言いたいところだが、売られすぎ感が強かったことからいったん買戻しが入ったものと考えられる。

【穀物価格見通し】

穀物価格はトウモロコシは、需給見通しの下方修正観測から軟調推移すると考える。ただし、降雨の影響で北米の作付けに遅れがみられており、同じ時期の過去5年の最低水準であることから下落余地も限定。

大豆は米中貿易交渉の進捗がはっきりしないことや、中国の豚コレラの影響で大豆の飼料向け需要の減少が価格を下押し。

小麦は冬小麦の作柄が良好であることや、黒海周辺国の輸出増加が、シカゴ小麦価格を下押しすると予想されることから、低迷を予想。

【価格変動要因の整理】

(マクロ要因)

・米国のトウモロコシ・大豆の生産増加観測による需給緩和観測。

・米国の作付けの遅れに伴う需給タイト化観測。

・作付面積動向(トウモロコシは下落、大豆は上昇、小麦は上昇)トウモロコシ作付意向面積 9,279万エーカー(市場予想 9,127万エーカー、前年8,803万エーカー)大豆 8,462万エーカー(8,620万エーカー、8,898万エーカー)小麦 4,575万エーカー(4,688万エーカー、4,734万エーカー)

・5月の米需給報告の在庫見通し

トウモロコシ21億5,400万ブッシェル(前穀物年度20億3,500万Bu)大豆 9億4,300万Bu(8億9,500万Bu)小麦 10億5,200万Bu(10億8,700万Bu)

・実質金利の低下に伴うドル安の進行は、シカゴ穀物の輸出競争力を改善し、需給面で価格の上昇要因に。

(特殊要因)

・米中貿易交渉は、貿易面で一部妥結の可能性(価格の上昇要因)。ただし、知的財産権や技術の強制移転などの重要なポイントで妥結できておらず、米中の覇権争いであり長期化の見込み(価格の下落要因)。

・エルニーニョ現象発生による北米の増産は価格の下落要因。ただし洪水などが発生し、災害が激甚化した場合には価格の上昇要因に。

・中国の豚コレラ被害の拡大により、飼料需要が減少した場合は価格の下落要因(逆に終息すれば上昇要因)。

(投機・投資要因)

・再び主要穀物のショートポジションが大きく積み上がっている。これらの巻き戻し(買戻し)圧力が播種の状況によって強まる可能性があることは留意。

・直近の投機筋のポジションは、トウモロコシはロングが373,602枚(前週比 ▲43,925枚)、ショートが581,894枚(▲8,775枚)、ネットロングは▲208,292枚(▲35,150枚)、大豆はロングが125,622枚(▲17,301枚)、ショートが243,957枚(+14,534枚)、ネットロングは▲118,335枚(▲31,835枚)、小麦はロングが135,683枚(▲3,341枚)、ショートが190,861枚(+4,764枚)、ネットロングは▲55,178枚(▲8,105枚)

◆主要ニュース


・4月日経日本製造業PMI改定 50.2(速報比+0.7、前月改定 49.2)

・4月日本国内自動車販売 前年比+2.5%(前月▲4.7%)

・4月中国外貨準備 3兆950億ドル(前月3兆988億ドル)

・3月独製造業受注 前月比+0.6%(前月▲4.2%)、前年比▲6.0%(▲8.4%)

・4月独建設業PMI 53.0(前月55.6)

・3月米JOLT求人異動調査 7,488千人(前月改定 7,142千人)

・3月米消費者信用残高 前月比+103億ドル(前月改定+155億ドル)
 回転信用▲22億ドル(+31億ドル)
 非回転信用+125億ドル(+124億ドル)

・EU経済見通し
 2019年・2020年
 ユーロ圏 1.2%、1.5%
 ドイツ 0.5%、1.5%
 英国 1.3%、1.3%

・フィラデルフィア連銀ハーカー総裁(投票権なし・中間派)、「米利上げ、年内はせいぜい1回を引き続き予想。」

・ダラス連銀カプラン総裁(投票権なし・ハト派)、「政策金利は適正水準。利下げを支持しない。」

・クラリダFRB副議長(投票権あり・中間派)、「現時点で利下げが必要な状況にあるとは考えていない。」

・英国は欧州議会選挙に参加する。EU離脱決議間に合わず(メイ首相側近)。

◆エネルギー・メタル関連ニュース


【エネルギー】
・DOE米在庫統計市場予想
 原油+1,112KB(前週+9,934KB)
 ガソリン▲1,140KB(+917KB)
 ディスティレート▲1,125KB(▲1,307KB)
 稼働率+0.69%(▲0.90%)

・API石油統計
 原油在庫+2.81MB
 クッシング+0.618MB
 ガソリン▲2.83MB
 ディスティレート▲0.834MB

・DOE月報
 世界石油需要 Q119:100.0、Q219:100.2、Q319:101.8、Q419:102.3、2019:101.1

 非OPEC供給(含むNGLs) Q119:64.2、Q219:65.3、Q319:66.3、Q419:67.0、2019:65.7

 OPEC生産 Q119:35.8、Q219:34.9、Q319:35.6、Q419:35.3、2019:35.4

※需要見通し・供給見通しともに下方修正も供給減少でCall on OPEC増加。

・5月DOE2019年石油価格見通し
 WTI 62.79ドル/バレル(前月58.80ドル/バレル)
 Brent 69.64(65.15)
 ガソリン 2.74ドル/ガロン(2.60ドル/ガロン)
 ディーゼル 3.18(3.08)
 灯油 3.03(2.96)
 天然ガス 10.58ドル/千CF(10.55ドル/千CF)

・イラク、米エクソンやペトロチャイナに対し、530億ドルで30年にわたる油田の権益を承認へ。

【メタル】
・LME中国の広東省に指定倉庫を設定することを再検討。

・ブラジル裁判所、ヴァーレのブルクツ鉱山に再度稼働停止命令。

◆主要商品騰落率


【上昇率上位5商品】

商品名(カテゴリー)/前日比上昇率/年初来上昇率
1.欧州排出権 ( 排出権 )/ +4.24%/ +6.47%
2.MDEパーム油 ( その他農産品 )/ +2.88%/ ▲3.64%
3.CBTもみ米 ( 穀物 )/ +2.26%/ +5.45%
4.SHF天然ゴム ( その他農産品 )/ +1.94%/ +4.96%
5.TGEトウモロコシ ( 穀物 )/ +1.60%/ ▲9.91%

【下落率上位5商品】

商品名(カテゴリー)/前日比上昇率/年初来上昇率
68.ICE欧州天然ガス ( エネルギー )/ ▲4.71%/ ▲46.96%
67.LIFFEロブスタ ( その他農産品 )/ ▲3.78%/ ▲15.60%
66.TCM灯油 ( エネルギー )/ ▲3.03%/ +18.88%
65.TCMガソリン ( エネルギー )/ ▲2.98%/ +32.47%
64.LME亜鉛 3M ( ベースメタル )/ ▲2.55%/ +9.98%

※弊社が重要と考える主要商品の前日比騰落率上位・下位5品目です。
※限月交代に伴う価格の不連続性は考慮されていません。予めご容赦ください。

◆主要指標


【為替・株・金利・ビットコイン】
NY ダウ :25,965.09(▲473.39)
S&P500 :2,884.05(▲48.42)
日経平均株価 :21,923.72(▲335.01)
ドル円 :110.26(▲0.50)
ユーロ円 :123.39(▲0.65)
米10年債利回り :2.46(▲0.01)
独10年債利回り :▲0.04(▲0.04)
日10年債利回り :▲0.05(▲0.01)
中国10年債利回り :3.35(▲0.00)
ビットコイン :5,844.63(+150.68)

【MRAコモディティ恐怖指数】
総合 :20.55(+0.25)
エネルギー :21.77(▲0.5)
ベースメタル :15.24(+0.28)
貴金属 :18.72(▲0.34)
穀物 :14.78(+0.69)
その他農畜産品 :25.31(+0.54)

【主要商品ボラティリティ】
WTI :21.28(▲1.72)
Brent :21.23(+0.35)
米天然ガス :25.07(+0.59)
米ガソリン :27.26(+1.43)
ICEガスオイル :19.73(+0.81)
LME銅 :14.12(▲0.06)
LMEアルミニウム :10.94(+0.03)
金 :10.12(+0.62)
プラチナ :18.64(▲1.25)
トウモロコシ :14.31(+1.68)
大豆 :10.12(+0.62)

【エネルギー】
WTI :61.40(▲0.85)
Brent :69.88(▲1.36)
Oman :69.95(▲1.39)
米ガソリン :194.87(▲4.79)
米灯油 :203.76(▲3.00)
ICEガスオイル :634.25(▲5.75)
米天然ガス :2.54(+0.01)
英天然ガス :32.39(▲1.60)

【石油製品(直近限月のスワップ)】
Brent :69.88(▲1.36)
SPO380cst :408.76(▲7.99)
SPOケロシン :82.08(▲1.11)
SPOガスオイル :82.18(▲1.22)
ICE ガスオイル :85.13(▲0.77)
NYMEX灯油 :203.95(▲1.28)

【貴金属】
金 :1284.43(+3.33)
銀 :14.91(+0.01)
プラチナ :870.40(▲5.51)
パラジウム :1330.17(▲10.60)
※ニューヨーククローズ。

【LME非鉄金属】
(3ヵ月公式セトル)
銅 :6,178(▲3:4C)
亜鉛 :2,713(▲48:122B)
鉛 :1,878(▲16:11C)
アルミニウム :1,799(▲13:31.5C)
ニッケル :12,050(▲180:0B)
錫 :19,525(+275:135B)
コバルト :34,500(±0.0)

(3ヵ月ロンドンクローズ)
銅 :6161.50(▲81.50)
亜鉛 :2699.00(▲70.50)
鉛 :1868.50(▲20.00)
アルミニウム :1818.00(+19.00)
ニッケル :12030.00(▲170.00)
錫 :19400.00(+200.00)
バルチック海運指数 :985.00(▲47.00)
※C=Cash-3M コンタンゴ、B=Cash-3M バック

【鉄鋼原料】
62%鉄鉱石スポット(CFR青島) :休場( - )
SGX鉄鉱石 :94.78(+1.41)
NYMEX鉄鉱石 :94.75(+1.24)
NYMEX原料炭スワップ先物 :205(±0.0)
上海鉄筋直近限月 :4,162(+11)
上海鉄筋中心限月 :3,785(+27)
米鉄スクラップ :315(▲5.00)

【農産物】
大豆 :817.75(+0.25)
シカゴ大豆ミール :288.40(▲3.40)
シカゴ大豆油 :26.81(▲0.03)
マレーシア パーム油 :1931.00(+54.00)
シカゴ とうもろこし :358.00(+2.25)
シカゴ小麦 :430.50(+2.50)
シンガポールゴム :175.00(▲1.00)
上海ゴム :11540.00(+220.00)
砂糖 :11.95(+0.07)
アラビカ :86.65(▲2.15)
ロブスタ :1271.00(▲50.00)
綿花 :72.28(▲0.37)

【畜産物】
シカゴ豚赤身肉 :83.05(+0.68)
シカゴ生牛 :112.28(±0.0)
シカゴ飼育牛 :137.30(+1.28)

※全ての価格は注記が無い限り、取引所で取引される通貨建。
※限月交代に伴う価格の不連続性は考慮されていません。予めご容赦ください。