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LME休場も上海は安い
  • MRA商品レポート for MANAGAMENT(メタル)

2019年5月7日 第1525号

◆昨日のベースメタル市場総括


「LME休場も上海は安い」

米政権中国に対する関税引き上げを発表。
米トランプ大統領は中国が貿易交渉に関して「再交渉や取引を仕掛けてきている」ことや交渉の進捗が捗々しくないことから25%への関税引き上げを決定、世界景気にマイナスに作用するとみられていることは価格の下落要因に。

各国製造業PMIの減速を受けた景気への懸念。
連休中に発表された各国製造業PMI、米ISM製造業指数は軒並み水準を切下げており、景気の先行きへの懸念が強まっていることは景気循環銘柄価格の下落要因に。

中国政府の経済対策実施観測。
米国の制裁強化を受けて中国人民銀行は中小規模の金融機関向け預金準備率の引き下げを決定しており、景気刺激策が今後も実施されるとの見方が強まっていることは、非鉄金属価格の上昇要因に。

◆今日のベースメタル市場見通し


「米中貿易戦争懸念と統計減速で軟調」

米中貿易交渉難航への懸念。
米トランプ大統領は中国が貿易交渉で駆け引きを行っており、進捗が捗々しくないことに不満を表明、10日から関税を引き上げると決定したことは景気循環銘柄価格の下落要因に。

独製造業受注は引き続き低迷の見込み。
域内最大の経済大国であるドイツの製造業受注は、前月比+1.4%(前月▲4.2%)、前年比▲5.4%(▲8.4%)と改善ながらも低水準を維持する見込みであることは、非鉄金属価格の下落要因に。

原油価格上昇に伴う実質金利の低下。
米国のイランに対する制裁強化に加え、エイブラハム・リンカーンを中心とする空母打撃群が中東に派遣されるなどを材料に原油価格上昇観測が強まっていることは、実質金利を押し下げ原油価格の上昇要因に。


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