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統計減速と英国のEU離脱を巡る混乱懸念で景気循環系商品安い
  • MRA商品市場レポート for PRO

2019年3月29日 第1507号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「統計減速と英国のEU離脱を巡る混乱懸念で景気循環系商品安い」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品価格はその他の農産品や畜産品などの、非景気循環、非金利系資産が物色され、主に景気循環銘柄が売られる流れとなった。

米国の経済統計が悪化しており、米欧中の景気減速懸念が強まっていること、英国のEU離脱による市場の混乱懸念を受けて、景気循環銘柄を押し下げた。

【本日の商品価格見通し総括】

本日は英国のEU離脱を巡る下院の採決動向に注目。新聞報道などを見るに可決する可能性は低く、リスク回避の動きが強まる見込みで、景気循環系商品価格を下押し、非景気循環系商品が物色される流れに。

ただし、リスク回避のドル高が進みやすくなることは全体の価格を押し下げへ。

予定されている材料としては、米GDPの先行指標となるシカゴ購買部協会指数に注目。市場予想は61.0(前月64.7)と減速見込みであり景気循環系商品の下落要因に。

【昨日の世界経済・市場動向のトピックス】

本日注目されてた英国のEU離脱を巡る最後の下院投票が行われる。今のところ報道ベースでは、強硬離脱派がメイ首相の主張する案に同調し、可決される可能性は高くなさそうだ。

この場合、4月12日を期限として、1.秩序なき離脱となる、2.英国がEUの議会選挙に参加し、長期離脱回避(少なくとも1年超か)、3.離脱取りやめによるEU残留に、といった選択肢の中から英国は選択をしなければならない。

強硬離脱の急先鋒だったボリス・ジョンソン元外相は結局対案を出せずにメイ首相の案の支持に回ったが、まだ大多数の保守派議員が彼に続く保証はない。

仮に英国が無秩序な離脱を選択した場合、欧州経済には確実にマイナスになるため、時間をかけて景気に悪影響を及ぼし、景気循環系商品価格の下押し要因となるだろう。

ただ、リーマンショックの反省から、無秩序な離脱となった場合には各国中央銀行が金融緩和を行う可能性は高い。よって英国が無秩序な離脱を選択した場合、「逆にリスク資産価格が上昇する」可能性はあり、その後急落、という形になる可能性は意識しておきたい。

【景気循環銘柄共通の価格変動要因整理】

(マクロ要因)

・世界景気の減速観測。IMFは2019年の経済見通しを引き下げ(+3.7%→+3.5%)。EUもユーロの見通しを+1.9%→+1.3%、OECDも世界景気見通しを+3.5%→+3.3%に引き下げ。需要の伸び減速で価格の下落要因。

・景気減速を受けた、各国政府・中銀の財政政策・金融緩和は価格の上昇要因。

・FRBの利上げ打ち止め~利下げ観測の強まりは、ドル安を通じてドル建て資産価格の上昇要因に。

・2020年からインドが人口ボーナス期入りすることによる、構造的な需要の増加は中長期的な価格の上昇要因。

(特殊要因)

・米中貿易交渉は、貿易面で一部妥結の可能性(価格の上昇要因)。ただし、知的財産権や技術の強制移転などの重要なポイントで妥結できておらず、米中の覇権争いであり長期化の見込み。

・欧州の政治混乱(英国のEU離脱、伊仏の対立、ポピュリズムの台頭、トルコと欧州の関係悪化など)によるリスク回避の動きの強まり。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速。

(投機・投資要因)

・長期金利の低下による米長短金利の逆転が株安を誘発、リスク回避のリスク資産売り圧力が強まる場合。

◆昨日の商品市場(個別)の総括


---≪エネルギー≫---

【原油市場動向総括】

原油価格は軟調。ロシアがOPECとの協調減産を9月末までで終了するとの報道や、米経済統計の減速、英国のEU離脱がハードブレグジットになる可能性が出てきたことが売り材料となった。

また、英国のEU離脱への懸念からドル高が進行したことも価格を下押しした。

【原油価格見通し】

原油価格はしばらくレンジ内で軟調な推移に。

世界的に経済統計の減速が強まっていることが需要の伸びを鈍化させる、との見方が強まっていることが価格を押し下げ。

一方、少なくとも9月頃までOPECプラスの減産が継続する見込みであることや、世界的に金融緩和に舵を切り始めており、景気刺激策の実施が見込まれることも価格を下支え。

【石炭市場動向総括】

石炭価格は小幅に下落。米中協議再開観測が価格の上昇要因となったが、クドロー国家経済会議委員長が米中合意に数ヵ月掛かる可能性があると発言したことが売り材料となった。

【石炭価格見通し】

石炭価格は当面季節性通り下落。5月から8月にかけて再び上昇、11月にかけて水準を切り下げる展開を予想。米中貿易協議が難航する見通しであることも価格を押し下げ。

ただし、米国の北朝鮮制裁は容易に緩和せず、環境規制強化による供給の伸び鈍化が価格を下支えの見込み。

【価格変動要因の整理】

(マクロ要因)

・原油価格の上昇に伴う北米の増産継続は、需給緩和で価格の下落要因。

・OPECプラスの協調減産は9月末で終了する可能性が高まっており、足元の協調減産は価格の上昇要因だが、年後半は下落要因に。

・産油国の財政悪化による上流投資部門投資の減速は、インドなどの新興国需要顕在化時の価格上昇要因。

・EV普及による需要の伸び鈍化を、軽量化目的の樹脂向け需要増加が相殺(需要が減少を始めるのは2050年頃からか)。

・世界的な石炭上流部門への投資規制強化による、供給減速懸念。価格上昇要因(石炭)。

(特殊要因)

・中東情勢+ベネズエラの情勢悪化に伴う供給途絶懸念は価格の上昇要因。米国のイスラエルへの過剰な肩入れは中東のパワーバランス変化を通じて供給途絶リスクを高めることに。

・米国の制裁緩和による北朝鮮炭の輸出再開による需給緩和(石炭)。

(投機・投資要因)

・3月19日付のWTIの投機筋ポジションは、ロングが前週比+34,394枚の534,563枚、ショートが▲18,087枚の119,817枚、

Brentは3月19日付でロングが+10,950枚の363,349枚、ショートは▲4,984枚の54,743枚。

WTI、BrentともFOMCの利上げ打ち止め以降、景気への楽観が再び強まっておりロングが増加しているが、足元の景況感の悪化を受け、これらのポジションが月末に向けて調整する可能性。

---≪LME非鉄金属≫---

【非鉄金属市場動向総括】

LME非鉄金属価格は高安まちまち。LME指定倉庫在庫の減少が継続、記録的な水準に低下していることが価格を押し上げたが、米国の統計減速や、米中貿易交渉に関してクドロー国家経済会議委員長が「数ヵ月かかる可能性も」と発言したことが、先行き懸念を強め価格の下落要因となった。

また、英国のEU離脱への懸念からドル高が進行したことも価格を下押しした。

【非鉄金属価格見通し】

非鉄金属価格は米欧中の経済統計の悪化が価格を下押しするが、それを受けた金融緩和や経済対策(特に最大消費国である中国の経済対策)期待が価格を下支えするため、レンジワークを継続すると予想。

LME指定倉庫在庫の減少が継続し、記録的な低水準となっていることや、2020年から次の需要のけん引役として期待されるインドの需要増加観測が価格を下支え。。

【価格変動要因の整理】

(マクロ要因)

・環境規制の強化で特殊需要が増加する(軽量化目的のアルミ、EV向けのニッケル・銅(通常25キロ/台の銅が使われるが、EVは80キロ/台)、蓄電池としての鉛、コバルトなど)

・中国の環境規制強化に伴うスクラップの調達難による、新塊需要の増加。

・上流部門投資不足並びに鉱石の品位低下による、鉱山供給の制限。

・環境規制強化・米制裁の影響による石炭価格上昇が、中国の非鉄金属製造コストを高止まりさせる場合。

(特殊要因)

・銅の生産減少観測(インド、インドネシア)、ヴァーレの尾鉱ダム事故の影響による供給減少(アルミやニッケルなどに波及する可能性)。

(投機・投資要因)

・3月15日付のLMEポジションはアルミを除く、すべての金属でショート増加に伴う、ネットロングの減少傾向維持を確認。

投機筋のLME+CME銅ネット買い越し金額は164.6(前週173.9億ドル)と減少。上昇率は▲5.3%。

買い越し枚数はトン数換算ベースで4,295千トン(前週4,438千トン)と減少、増加率は▲3.2%。価格が高い銅やニッケルの下落が影響したとみられる。

---≪鉄鋼原料≫---

【鉄鋼原料市場動向総括】

中国向け海上輸送鉄鉱石スワップ価格は小幅安、原料炭スワップ先物は横這い、中国鉄鋼製品価格は小幅安。

米中貿易交渉の再開で鉄鋼製品先物価格に上昇圧力がかかったものの、クドロー国家経済会議委員長の発言を受けて先行き懸念が広がったことが売り材料となり、結果、水準は大きく変わらなかった。

【鉄鋼原料価格見通し】

鉄鉱石価格は高値圏での推移になると考える。ヴァーレの尾鉱ダム決壊の影響による供給減少が価格を下支えする一方、米中協議の先行きが不透明で、最大消費国である中国の景気先行きが不透明なため。

中国政府は経済対策や金融緩和による景気テコ入れを行う方針であり、2020年からはインドの需要が構造的に増加すると見込まれるため、下値余地も限定。

【価格変動要因の整理】

(マクロ要因)

・中国の鉄鋼製品在庫水準の高さは価格の下落要因。鉄鋼製品在庫は前週比▲68.7万トンの1,735.1万トン(過去5年平均1,571.6万トン)と例年を大きく上回る。

・中国の鉄鉱石在庫水準の高さは価格を下押し。鉄鉱石在庫は前週比+40万トンの1億4,860万トン(過去5年平均1億1,906万トン)、在庫日数は+0.1日の36.6日(過去5年平均 35.4日)と例年の水準を上回る。

(特殊要因)

・ヴァーレの尾鉱ダム決壊の影響が拡大、現在稼働停止命令が出ている3鉱山の合計8,280万トン以上の供給減少が起きた場合(自社・他社ともにあり得る)、価格の上昇要因。

(投機・投資要因)

・固有の要因は特になし。

---≪貴金属≫---

【貴金属市場動向総括】

金銀価格は下落。英国のEU離脱を巡る懸念や米中協議難航懸念はあったが、米長期金利上昇や原油価格下落による実質金利の上昇と、リスク回避のドル高が価格を下押しした。

PGMは金銀価格の下落を受けて下落。とくにここ数ヵ月は需給バランスのタイト化を材料に投機買いが進んでいたパラジウムが大幅下落。

PGM現物の需給バランスを見る上での指標となるロジウムの価格は3,280ドル(▲30ドル)と下落しており、実需面での減速が出始めている可能性はある。

【貴金属価格見通し】

金価格は上昇余地を探る動きになると予想。世界的な金融緩和観測を受け、実質金利に低下圧力がかかると考えられるため。ただし、原油価格は年後半に下落する可能性が高まっており、ベース価格の上昇余地は限定。

ただし、欧州の政情不安、米国の債務上限問題、中東情勢の混乱懸念(イスラエル・イランを中心に)が安全資産需要を高めるため、リスクプレミアムが乗る形で価格を押し上げへ。

PGM価格は金銀価格が上昇余地を探る動きになるため下値は堅いが、景気先行き懸念から対金銀では割安に推移。

パラジウムはリースレートが10%を割り込み、実際の需給面は緩和に向かいつつある。ロジウム価格の調整もあって、暫くは下値余地を探りやすい。

【価格変動要因の整理】

(マクロ要因)

・FRBの利上げ打ち止め~利下げ観測の強まり、原油価格の高止まりは実質金利の低下を通じて金銀価格の上昇要因に。

・実質金利の低下に伴うドル安の進行は、金銀価格の上昇要因に(逆に欧州の政情混乱や景況感の悪化でユーロ安・ドル高となった場合には金銀価格の下落要因)。

・世界的な自動車販売の減速(米欧中)による、自動車向け排ガス触媒需要の減少(PGM)。

・排ガス規制強化に伴うパラジウムへのシフト(パラジウムの上昇要因・プラチナの下落要因)。

・パラジウム需要増加に伴うPGMの増産により、結果的にプラチナが供給過剰となり価格の下落要因に(プラチナ)。

(特殊要因)

・米中貿易交渉は、貿易面で一部妥結の可能性(価格の下落要因)。ただし、知的財産権や技術の強制移転などの重要なポイントで妥結できておらず、米中の覇権争いであり長期化の見込み(価格の下支え要因)。

・米国の債務上限問題の顕在化(8月~9月にデフォルトするリスク)。

・欧州の政治混乱(英国のEU離脱、伊仏の対立、ポピュリズムの台頭、トルコと欧州の関係悪化など)による安全資産需要の増加。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速による安全資産需要の増加。

(投機・投資要因)

・金銀の投機筋の売買動向は、3月19日時点で金のロングが▲925枚の204,325枚、ショートが▲10,502枚の115,929枚、銀のロングが▲987枚の75,196枚、ショートが+2,785枚の51,886枚と、ロングの解消圧力が強まっている状況。

・長期金利の低下による米長短金利の逆転が株安を誘発、リスク回避のリスク資産売り圧力が強まり、安全資産需要が高まる場合。

・銀価格は金銀在庫レシオが銀在庫の減少ないしは金在庫の増加、あるいは両要因によって低下した場合、金銀レシオが上昇するリスク(銀価格の上昇要因)。

・PGMの投機筋の売買動向は、CFTCのプラチナポジションはロングが+649枚の43,204枚、ショートが▲584枚の25,623枚、パラジウムはロングが▲11枚の17,516枚、ショートが+474枚の4,932枚。

---≪農産品≫---

【穀物市場動向総括】

シカゴ穀物価格はトウモロコシ・大豆価格は上昇。エルニーニョ現象の影響で北米で洪水が発生する可能性や、景気循環銘柄下落による非景気循環銘柄へのシフトが起きたため。

小麦はロシアの国内価格の下落を受けた、輸出の増加観測を受けて軟調に推移。

【穀物価格見通し】

穀物価格はレンジの中堅調な推移になると考える。米中貿易摩擦でシカゴの需給が緩和している可能性が高いが、景気への懸念から非景気循環銘柄に買い圧力が強まると考えられるため。

米中貿易交渉は報道ベースでは難航しており、米中首脳会談が6月頃までずれ込む可能性もあり、価格を下押し。エルニーニョの影響による北米の洪水懸念は価格を下支え。

【価格変動要因の整理】

(マクロ要因)

・米穀物生産増産見通しを受けた需給緩和観測。

・実質金利の低下に伴うドル安の進行は、シカゴ穀物の輸出競争力を改善し、需給面で価格の上昇要因に。

(特殊要因)

・米中貿易交渉は、貿易面で一部妥結の可能性(価格の上昇要因)。ただし、知的財産権や技術の強制移転などの重要なポイントで妥結できておらず、米中の覇権争いであり長期化の見込み(価格の下落要因)。

・エルニーニョ現象発生による北米の増産は価格の下落要因。ただし洪水などが発生し、災害が激甚化した場合には価格の上昇要因に。

・中国の豚コレラ被害の拡大により、飼料需要が減少した場合は価格の下落要因(逆に終息すれば上昇要因)。

(投機・投資要因)

・CFTC投機筋ポジションは、トウモロコシのロングが▲1,344枚の433,114枚、ショートが▲2,966枚の533,8095枚、大豆のロングが+2,784枚の127,547枚、ショートが▲22,703枚の168,027枚、小麦のロングが▲999枚の145,012枚、ショートが▲1,688枚の187,973枚。

エルニーニョや米中貿易交渉などを材料にこれらのポジションが逆回転するリスク。

◆主要ニュース


・4月韓国景況判断製造業 76(前月76)、非製造業 76(75)

・2月ユーロ圏マネーサプライM3 前年比+4.3%(前月改定+3.8%)

・3月ユーロ圏業況判断指数 0.53(前月0.69)

・3月ユーロ圏鉱工業景況感・消費者信頼感指数 105.5(106.2)
 鉱工業景況感:構成比率40% ▲1.7(▲0.4)
 サービス景況感 11.3(12.1)

・3月独消費者物価指数速報 前月比+0.5%(前月改定+0.5%)、前年比+1.4%(+1.7%)

・2月米住宅着工件数 前月比▲8.7%の116.2万戸(前月改定+11.7%の127.3万戸)

・2月米住宅建設許可件数 前月比▲1.6%の129.6万戸(前月改定▲0.7%の131.7万戸)

・1月米FHFA住宅価格指数 前月比+0.6%(前月+0.3%)

・1月米S&Pコアロジック住宅主要20都市価格指数 前月比+0.11%(前月改定+0.17%)。前年比+3.58%(+4.14%)

・3月米コンファレンスボード消費者信頼感指数 124.1(前月改定 131.4)
 現況指数 160.6(172.8)
 期待指数 99.8(103.8)
 6ヵ月以内自動車購入 14.1(12.4)、住宅 5.2(4.5)

・米MBA住宅ローン申請指数 前週比 +8.9%(前週+1.6%)
 購入指数+6.4%(+0.3%)
 借換指数+12.4%(+3.5%)
 固定金利30年 4.45 %(4.55%)、15年 3.87%(3.97%)

・1月米貿易収支赤字 ▲511億ドル(前月改定▲599億ドル)

・3月リッチモンド連銀製造業指数 10(前月16)、
 出荷 2(12)
 新規受注 9(19)
 受注残 ▲13(▲7)
 雇用者数 23(15)
 賃金 33(29)

・Q418米GDP改定 前期比年率 +2.2%(速報比▲0.4%、前期確定+3.4%)
 個人消費+2.5%(▲0.3%、+3.5%)
 総民間国内投資 +3.7%(▲0.9%、+15.2%)
 設備投資 +5.4%(▲0.8%、+2.5%)
 輸出+1.8%(▲0.2%、▲4.9%)
 輸入+2.0%(▲0.7%、+0.3%)
 政府支出▲0.4%(▲0.8%、+2.6%)
 GDPデフレータ+1.7%(▲0.1%、+1.8%)
 コアPCE +1.8%(+0.1%、+1.6%)

・米週間新規失業保険申請件数 211千件(前週216千件)、失業保険継続受給者数 1,756千人(1,743千人)

・2月米中古住宅販売仮契約 前月比▲1.0%(前月+4.3%)、前年比▲5.0%(▲3.3%)

・3月カンザスシティ連銀製造業活動 10(前月1)

・カンザスシティ連銀ジョージ総裁(投票権あり・タカ派)、「利上げの一時停止が正当化される。」

・クラリダFRB副議長(投票権あり・中間派)、「政策当局者、世界的なリスクを注視する必要。」

・中国李克強首相、「国内経済は安定、海外に下方リスクがある。外国企業が投資できないセクターを減らしていく方針。知的財産権保護違反には罰則を科す方針。」

・米中貿易交渉再開。クドロー国家経済会議委員長、「対中貿易協議、米国には数週間か場合によると数ヵ月延長する用意がある。」

◆エネルギー・メタル関連ニュース


【エネルギー】
・DOE米石油統計
 原油+2.8MB(クッシング+0.5MB)
 ガソリン▲2.9MB
 ディスティレート▲2.1MB
 稼働率▲2.3%

 原油・石油製品輸出 7,933KBD(前週比▲20KBD)
 原油輸出 2,907KBD(▲118KBD)
 ガソリン輸出 799KBD(▲30KBD)
 ディスティレート輸出 1,139KBD(+21KBD)
 レジデュアル輸出 259KBD(+25KBD)
 プロパン・プロピレン輸出 947KBD(+108KBD)
 その他石油製品輸出 1,697KBD(▲43KBD)

・DOE天然ガス稼働在庫 1,106BCF(前週比▲36BCF)
 東部 225BCF(▲20BCF)
 中西部 248BCF(▲20BCF)
 山間部 62BCF(UCBCF)
 太平洋地区104BCF(+8BCF)
 南中央 467BCF(▲4BCF)

・ロシア ノバクエネルギー相、「ロシアはOPECプラスの合意順守に向けて順調に減産。協調減産で合意しているのは9月末まで。」

・米トランプ大統領、「原油価格は高すぎる。OPECは原油の供給増加を。」

・ゴラン高原を巡り、国連安保理が緊急会合開催。

【メタル】
・日本電線工業会、「2019年度の銅電線の国内輸出量は、前年比+0.9%の70万7,000トン。建設・電販向けは2020年の東京オリンピックに向けた需要や、公立中高でのエアコン設置拡大もあり+1.6%の34万2,000トンを見込む。電力向けは電線の地中埋没工事期待で+5.2%の5万1,000トン。自動車向けは国内が▲0.7%の8万4,000トン、海外向けが▲9.1%の2万トン。アルミ電線出荷は+0.7%の2万8,000トンで横這い見込み。」

・日本アルミニウム協会、「2019年度のアルミ製品総需要は前年比+0.2%の427万4,370トン。」

・新日鐵住金ステンレス、ニッケル系線材価格を前期から据え置き。クロム系線材価格は▲5,000円/トンと引き下げの見込み。」

◆主要商品騰落率


【上昇率上位5商品】

商品名(カテゴリー)/前日比上昇率/年初来上昇率
1.ブラジル・ボベスパ ( 株式 )/ +2.70%/ +7.40%
2.CME木材 ( その他農産品 )/ +2.26%/ +12.75%
3.欧州排出権 ( 排出権 )/ +1.88%/ ▲10.27%
4.LIFFEココア ( その他農産品 )/ +1.12%/ ▲3.17%
5.インド・センセックス ( 株式 )/ +1.08%/ +6.87%

【下落率上位5商品】

商品名(カテゴリー)/前日比上昇率/年初来上昇率
68.パラジウム ( 貴金属 )/ ▲7.32%/ +6.76%
67.ICE欧州天然ガス ( エネルギー )/ ▲3.79%/ ▲40.97%
66.CME豚赤身肉 ( 畜産品 )/ ▲3.01%/ +29.36%
65.TCM天然ゴム ( その他農産品 )/ ▲2.70%/ +0.47%
64.CBTもみ米 ( 穀物 )/ ▲2.15%/ +8.02%

※弊社が重要と考える主要商品の前日比騰落率上位・下位5品目です。
※限月交代に伴う価格の不連続性は考慮されていません。予めご容赦ください。

◆主要指標


【為替・株・金利・ビットコイン】
NY ダウ :25,717.46(+91.87)
S&P500 :2,815.44(+10.07)
日経平均株価 :21,033.76(▲344.97)
ドル円 :110.63(+0.12)
ユーロ円 :124.14(▲0.12)
米10年債利回り :2.39(+0.03)
独10年債利回り :▲0.07(+0.01)
日10年債利回り :▲0.09(▲0.02)
中国10年債利回り :3.07(▲0.01)
ビットコイン :4,010.76(+1.78)

【MRAコモディティ恐怖指数】
総合 :19.85(+0.34)
エネルギー :17.81(▲0.15)
ベースメタル :18.04(▲0.05)
貴金属 :21.89(+3.15)
穀物 :17.59(+0.2)
その他農畜産品 :21.88(▲0.02)

【主要商品ボラティリティ】
WTI :19.02(▲0.03)
Brent :13.17(▲0.22)
米天然ガス :23.01(▲0.67)
米ガソリン :26.35(+0.06)
ICEガスオイル :16.83(+0.03)
LME銅 :18.33(+0.26)
LMEアルミニウム :17.63(▲0.03)
金 :12.85(▲0.14)
プラチナ :21.98(+0.69)
トウモロコシ :16.76(▲0.15)
大豆 :12.85(▲0.14)

【エネルギー】
WTI :59.30(▲0.11)
Brent :67.82(▲0.01)
Oman :66.97(▲0.06)
米ガソリン :187.99(▲1.56)
米灯油 :197.20(▲0.86)
ICEガスオイル :604.75(▲3.50)
米天然ガス :2.71(▲0.00)
英天然ガス :36.05(▲1.42)

【石油製品(直近限月のスワップ)】
Brent :67.82(▲0.01)
SPO380cst :419.08(+1.62)
SPOケロシン :79.64(▲0.43)
SPOガスオイル :79.49(▲0.31)
ICE ガスオイル :81.17(▲0.47)
NYMEX灯油 :197.07(▲0.45)

【貴金属】
金 :1290.42(▲19.13)
銀 :15.01(▲0.28)
プラチナ :839.50(▲14.08)
パラジウム :1347.03(▲106.39)
※ニューヨーククローズ。

【LME非鉄金属】
(3ヵ月公式セトル)
銅 :6,373(+33:12.5B)
亜鉛 :2,889(+26:60B)
鉛 :2,024(+38:14C)
アルミニウム :1,912(▲3:15.5C)
ニッケル :12,900(▲200:120C)
錫 :21,360(▲40:90B)
コバルト :30,000(±0.0)

(3ヵ月ロンドンクローズ)
銅 :6366.50(+30.50)
亜鉛 :2867.00(▲18.50)
鉛 :2013.50(▲6.50)
アルミニウム :1905.00(+2.00)
ニッケル :12875.00(▲175.00)
錫 :21425.00(+45.00)
バルチック海運指数 :692.00(+2.00)
※C=Cash2M コンタンゴ、B=Cash2M バック

【鉄鋼原料】
62%鉄鉱石スポット(CFR青島) :休場( - )
SGX鉄鉱石 :85.65(▲0.01)
NYMEX鉄鉱石 :85.64(▲0.08)
NYMEX原料炭スワップ先物 :212.5(±0.0)
上海鉄筋直近限月 :3,721(▲3)
上海鉄筋中心限月 :3,704(▲5)
米鉄スクラップ :365(▲12.00)

【農産物】
大豆 :889.50(+2.00)
シカゴ大豆ミール :306.50(+2.10)
シカゴ大豆油 :28.63(▲0.19)
マレーシア パーム油 :2013.00(▲18.00)
シカゴ とうもろこし :374.00(+0.25)
シカゴ小麦 :464.50(▲5.00)
シンガポールゴム :165.00(▲2.40)
上海ゴム :11400.00(±0.0)
砂糖 :12.53(▲0.05)
アラビカ :94.00(+0.15)
ロブスタ :1492.00(▲12.00)
綿花 :75.87(▲1.08)

【畜産物】
シカゴ豚赤身肉 :78.88(▲2.45)
シカゴ生牛 :126.53(+0.28)
シカゴ飼育牛 :141.98(▲0.15)

※全ての価格は注記が無い限り、取引所で取引される通貨建。
※限月交代に伴う価格の不連続性は考慮されていません。予めご容赦ください。