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スピード調整で下落する商品目立つ
  • MRA商品市場レポート

2023年8月2日 第2512号(簡易版)商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「スピード調整で下落する商品目立つ」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は、総じて軟調な推移となった。これまで、エネルギーに関しては供給削減と、特に米国のサービス業の景況感が悪化していないことから「まだ景気が後退したわけではない」との判断から価格が上昇してきたが、さすがに昨日は調整売りに押された。

結局、エネルギーに関しては「景気が明確に減速しない中での、OPECプラスの減産」が効いており価格を押し上げている形となるがこれが続くかどうかは、景気が減速するか否かに掛っていると言える。

8月一杯で終了する教育ローンの返済免除など、景気の下押し要因、金利引き上げによる悪影響が本格化するのはこれからであり、まだ「ノーランディング」と判断するのは時期尚早だろう。

また、もしこのまま景気が底入れし、原油価格が上昇を続けるならば消費者物価指数への影響は不可避であり、その場合は図らずも追加利上げという可能性も排除できない。

そもそもタカ派であるが、アトランタ連銀総裁が「利下げは早くても2024年の下期」と発言していることは、現在のモノの価格の再上昇を考えると納得感がある。

昨日は工業金属も下落した。中国財新製造業PMIが市場予想を下回ったことが材料となった。市場では中国の経済対策への期待は高いが、これまで具体的なもの(需要粗創出するようなもの)が打ち出されておらず、やはりまだ「ない袖は振れない状態」と考えるのが妥当だろう。

【本日の見通し】

本日は、目立った良い統計、悪い統計の発表がない中でゴルディロックス相場への期待が高まり、高値を維持する商品が目立つのではないか。

本日注目は米ADP雇用統計。市場予想は前月比+19万人(前月+49.7万人)と大幅な増加となった前月からは減速の公算であり、こうなると「金融引締め終了期待」を高めることから、逆に商品価格の上昇要因となるか。


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