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FOMC議事録でインフレ上振れに言及 下落
  • MRA商品市場レポート

2023年2月23日 第2398号(簡易版)商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「FOMC議事録でインフレ上振れに言及 下落」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品価格は発電燃料やその他農産品、自国通貨建て商品が上昇したが、その他の商品は軒並み水準を切下げる展開となった。

1月のFOMC議事録が公表され、インフレ懸念が続く中で利上げを継続していく方針が湿されたことが材料となり、ドル高が進行したことが背景。

なお、このFOMCは「極めて良好な経済統計が発表される以前」に開催された会合であり、2月の一連の統計の結果は反映されていない。

しかしこの状況においてもインフレリスクが上向きとの認識であることが確認されたため、利上げ観測が強まる形となった。ただし、FF金利先物の計上は殆ど変わっていない。ターミナルレートのピークは今年の8月で5.38%と、前日から15bp上昇している。

FRBは昨年10月頃の経済統計の減速を受けて、金融引締め継続を怯んだ。コロナ後の大規模な財政出動で家計の債務は過去最低水準まで低下、さらに株価上昇による含み益発生がさらに投資や消費を後押ししていると考えられる。

また、個人投資家の資金がミューチュアルファンドを通じて流入、イールド・ハンティングの動きが強まったことがここまでのリスク資産価格上昇の源泉と考えられる。この状態だとインフレが沈静化するのは難しい。

今回の一連の利上げがインフレ抑制を目的としたことであることを考えると、景気が底入れして資源価格が上昇することをFRBが避けたいと考えるのはある意味自然であり、今後、循環的な景気の減速に「復帰」させるため、しばらくの間は利上げが続くことが予想される。

商品価格は景況感の影響を強く受けるため、「景気を減速させるための利上げ強化」が行われれば、ドル高進行と相まって下落する可能性が高い。

今、この循環的な減速過程に入り、緩やかな価格下落局面に入れるか、あるいは景気が減速せず年後半まで金融引締めが続き、高騰・急落、という展開になるか。景況感を反映した需要動向がより重要になるだろう。


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