弱めの米統計が引締め緩和期待を高める
- MRA商品市場レポート
2023年2月1日 第2382号(簡易版)商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「弱めの米統計が引締め緩和期待を高める」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品価格は総じて堅調な推移となった。米雇用コスト指数が前期比+1.0%(市場予想 +1.1%、前期 +1.2%)と鈍化、賃金の上昇圧力の低下がインフレ懸念の後退に繋がるとの期待感から長期金利が低下、ドル安も進行したため広くドル建てリスク資産が物色される流れとなった。
また、金利低下を受けた株高も、市場参加者のリスクテイクマインドを刺激したとみられる。恐らくこの流れであればFOMCでは25bpの利上げに止まる、との見方が大勢を占めているようだ。
昨日は非鉄金属は下落。ここまでの価格上昇がやや投機主導の買いであったことは否めず、休み明けの中国勢の買いを上回る利益確定の売りが出ているようだ。
投機の対象となり難い鉄鋼原料は堅調であり、やはりリオープンやそれに伴う在庫積増しの動きはまだ続いているとみられる。昨日発表の中国製造業PMIも閾値の50を上回っている。
しかし、製造業PMIの改善はあっても前月と比較した場合の景況感であり、政府の方針で不連続に停止・再開した後の統計のみで中国が回復基調にあると断ずるのは早計だろう。やはり、2月のPMIを確認する必要がある。
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