CONTENTSコンテンツ

金融引締め加速観測の後退でドル建て資産物色される
  • MRA商品市場レポート

2022年10月27日 第2313号(簡易版)商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「金融引締め加速観測の後退でドル建て資産物色される」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品価格はその他農産品、自国通貨建て商品を除いて総じて堅調な推移となった。

英国のポンド危機への懸念が後退する中、欧州時間からドル安の流れとなり広くドル建て資産が買い戻された。

またカナダ中銀の利上げが50bpに止まり、マックレム総裁が「利上げは最終局面にある」と発言したこと、米新築住宅販売が市場予想は上回ったものの、前月から減速が確認されていることから、同様に米国も「苛烈な」利上げはない、との見方がドルの修正安を誘った。

結果、ドル建て資産価格は買い戻しで上昇した。しかし、米統計に見られるように景気は金融引締めと景気循環の流れで減速する見通しであり、中国新政権も恐らく「ない袖は振れない」可能性があり、経済対策の景気「押し上げ」効果はさほど期待できないことから、やはり2023年は調整の年になると考えるのが妥当だろう。

なお、米国の利上げペースはデータを確認しながら行われているため、このま
ま利上げペースの加速がもう発生しない、という訳ではないことは重要なポイ
ントである。


主要ニュース/エネルギー・メタル関連ニュース/主要商品騰落率/主要指数/市場の詳細データPDFは、有料版「MRA商品市場レポート」にてご確認いただけます。
【MRA商品市場レポート】について