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地政学的リスクの高まりと景気減速懸念で下落
  • MRA商品市場レポート

2022年10月11日 第2301号(簡易版)商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「地政学的リスクの高まりと景気減速懸念で下落」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品価格は総じて下落した。ロシアのクリミア大橋の破壊に対する報復としてウクライナ全土にロシアが攻撃を仕掛けたことで地政学的リスクがさらに高まるとの懸念が強まったこと、そもそも循環的な景気の減速への懸念は払拭仕切れていないことが背景。

これまで価格上昇を牽引してきた原油価格(期待インフレ率の上昇が商品価格上昇を助長した)が下落したことも価格を下押しした。

減産は直ちに需要の減速をもたらさないため短期的には価格の上昇要因となるが、過去、価格維持に成功しているのはほとんどが景気回復局面に至るときである。

やや懸念されるのが、世界的に地政学的リスクが高まっている点。イランでは原因が異なるがヒジャブを巡る当局と国民の対立が激化している。

イランはロシアと軍事的にも繋がりがあるため、中東・北アフリカでロシアの影響下にあるシリアなどにも波及する可能性はあるだろう。

さらに、ロシアとウクライナの対立再開により、そもそも不作の穀物の輸出に制限が掛る可能性が出てきていることも、ロシア・ウクライナ産の穀物輸入地域である中東・北アフリカヘの影響は無視できないだろう。


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