インフレ指標やや鈍化で買い戻し
- MRA商品市場レポート
2022年7月18日 第2240号(簡易版)商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「インフレ指標やや鈍化で買い戻し」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品価格は総じて堅調な推移となった。米経済統計が物価上昇率の減速を示す内容だったほか、中国の経済統計が公的セクター主導では有るが、「やや」底入れ期待を示す内容だったことが背景。
恐らくFOMCでは100bpの利上げが織り込まれていたものの、昨日のミシガン大学消費者マインド指数の期待インフレ率の減速を受けて、75bp程度の利上げに止まるのでは、との見方が強まったことの方が買い戻し材料になったといえる。
基本、景気は減速方向にあるため多くの景気循環系商品には下押し圧力が掛かりやすく、株が調整する局面ではリスク回避のリスク資産売りが出やすい環境であることは事実である。
結局、リセッション入りの可能性が濃厚な中「どれだけ緩やかなペースでの価格調整に止めることが出来るか」が今後のポイントになるだろう。
なお、バイデン大統領とムハンマド皇太子が会談し、「今後のエネルギー供給のさらなる増加を期待する」と伝えたと報じられたが、結局これはゼロ回答だったということである。
現状に於いて、サウジアラビアにとっては「OPECプラス>欧米」というプライオリティのままであり、今後、さらなる技術面、防衛面での協力を米国から引き出すまでは、簡単にスタンスを変えないのではないだろうか。
とはいえ、米大統領初の中東歴訪であり、「何かしら手土産」を持たせる可能性はまだゼロではないだろう。
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