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ロシア情勢緊張続きリスク回避
  • MRA商品市場レポート

2022年2月21日 第2138号(簡易版)商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「ロシア情勢緊張続きリスク回避」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品価格は一部の商品を除いて軒並み水準を切下げる展開となった。落ち着きを見せたと期待されていたロシア情勢は、一部で発砲があった、ロシア軍は国境近辺をむしろ増強している、といった報道を受けて再び市場参加者の不安を煽る形となった。

結果、ロシアヘの供給依存度が高い商品が物色される流れとなった。ただし欧州天然ガスなどの価格は下落。ロシアが実際に戦争を起こした場合、景気が悪化することが懸念されたようである。

当面、ロシア情勢が市場変動の最大要因になることは明らかだが、今のところ24日に予定されている米露外相会談への期待が高まっているが、結局の所、ウクライナがNATO加盟を取りやめる、といった具体的な約束がなければ難しい。

反対にウクライナとしてEU加盟を諦めることによって生じる経済へのマイナスを補う何かがなければ、NATO加盟を諦めることはなかろう。結果、当面、対立が継続することにならざるを得ない。

なお、バイデン大統領はプーチン大統領が戦争開始を決断した、キエフをまず一番に攻撃すると断言しているが、少なくとも戦争による経済的な負担はロシアもウクライナも小さくないため、(希望的観測も含め)この状況においても戦争は回避される、がメインシナリオであると考えている。


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