CONTENTSコンテンツ

FRBブレイナード理事のタカ派発言で調整
  • MRA商品市場レポート

2022年1月14日 第2112号(簡易版)商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「FRBブレイナード理事のタカ派発言で調整」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品価格はほ多くの商品が調整した。FRB副議長候補であり、ハト派とされるブレイナード理事が3月の利上げに含みを残したことで、年間3~4回の利上げの蓋然性が高まったため、リスク資産が売られる流れに連れる形となった。非鉄金属は時間的にこの材料を織り込み切れなかった。

足下、多くの商品価格が高値で推移しているが、これはオミクロンの影響、インフレを背景とする地政学的リスクがリビアやカザフスタン(いずれも100万バレルを超える生産量を有する、OPECプラスメンバー)で顕在化していること、といった供給面に加え、厳冬、といった要因が重なっている。

価格が急落していた欧州天然ガス価格もロシアからの供給が安定しない中で再び上昇している。

ハード面の経済活動は気温や天候といった気象条件に影響を受けるため、足下の価格上昇はさもありなん、というところだ。

しかし、通常、価格をドライブする需要面は金融引き締めの影響と、価格上昇によるレーショニングが顕在化するため恐らく春先に向けて鈍化すると見ており、供給面の影響緩和後は大きく値を下げるリスクは小さくない、と見ている。


主要ニュース/エネルギー・メタル関連ニュース/主要商品騰落率/主要指数/市場の詳細データPDFは、有料版「MRA商品市場レポート」にてご確認いただけます。
【MRA商品市場レポート】について