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変異種不透明感がポジション手仕舞いを加速
  • MRA外国為替レポート

2021年12月6日号

◆先週の市場総括


先週は米国で重要な経済指標の発表が相次ぎ、パウエル議長の議会証言を受け、市場はFRBの金融正常化、量的緩和のペースアップ、利上げ前倒しの可能性をあらためて織り込んだ。

一方でオミクロン株が世界各地で確認され、米国内でも感染がみられたことで、不透明から投資家心理が悪化。リスク回避が強まり、ポジション圧縮の動きが続いた。

株価大幅下落で割安感から買いも入り、値動きの荒く上下動。結局、米国株は前週末比小幅下落、NYダウは▲300ドル程度の下落にとどまったが、水曜日には1日の値幅が1,000ドルに及び極めて不安定な値動きとなった。

VIX指数は30ポイントをはさんで上下し投資家の警戒感は高まったまま。米2年債利回りは利上げ前倒し観測で0.6%近くに高止まったまま、一方で10年債には資金が流入し週末には1.358%まで低下した。

日経平均は週初に連日の大幅安で前週末から1,000円ほど下落したが週後半には押し目買いも入り下げ止まり28,000円の大台を維持して引けた。

為替市場ではポジション整理の円買い戻し、ドル売り戻しが続いた。ドル円相場は113円台で上下した後、週末にかけてあらためて円買い・ドル売りが強まって112円台後半に下落して引けた。ユーロ円相場も127円台半ばに下落。

月曜日の東京市場では日経平均が大幅続落。朝方は28,300円台で安寄りした後、先週末に大幅安となったことから自立反発期待で28,700円台に上昇して一時前日比プラスとなった。

しかし午後に入って岸田首相が入国の全面停止を発表すると経済活動正常化が遅れるとの懸念が広がり、鉄道、空運を中心に下落。28,200円近辺まで下げ、引けは前日比▲467円安の28,283円。

ドル円相場は113円70銭で始まり不安定に上下。30銭台に下落した後80銭台に戻したが、午後に入ると日経平均の下落につれて15時にかけて113円ちょうどまで下落した。

ユーロ円相場も同様に128円70銭で始まり20銭に下落。後場には一段の下落で127円50銭。ユーロは対ドルでも軟調となり、ユーロドル相場は1.13ちょうど近辺から1.1260へ下落した。ただ東証引けで円高も一服。

欧州市場から米国市場にかけて円安。ドル円相場は113円90銭台に反発し、その後は60銭~80銭で上下して引けは113円60銭。ユーロ円相場は128円30銭台に反発した後、128円ちょうど~20銭で引け。

ユーロドル相場は1.1290に持ち直した後、1.1260~70でもみ合い、引けにかけて上昇して1.1290。

米国株は反発。オミクロン株は今のところ重篤化しないとの見方から過度な懸念が一服。バイデン大統領はロックダウンを考えていないと述べたことも一定の安心感をもたらした。

ワクチンの早期開発期待も支え。NYダウは朝方下落して34,900ドルを割り込んだが持ち直し、前週末比+236ドル高の35,135ドルで引け。ナスダックは早期利上げ観測の後退が支えとなって堅調。+291ドル高の15,782ドル。

VIX指数は▲5.66ポイント低下して22.96。米10年債利回りは1.515%とほぼ前週末と変わらず。2年債利回りも0.505%と前週末と同水準。

火曜日の東京市場では日経平均が大幅続落。2ヵ月ぶりの安値をつけた。オミクロン株の先行き不透明感、ワクチン開発に数か月を要するとの報道、などでリスク回避が優勢。

寄付きこそ自立反発狙いの買いが優勢となり前日比+400円ほど上昇して始まったが、その後はじり安。引けにかけ大幅安となり前日比▲462円安の27,821円で安値引け。日中の下げ幅は800円を超える荒れ相場。

ドル円相場は113円60銭で始まり90銭に上昇した後、60銭~70銭で上下。ただ日経平均の急落とともに円高に振れて夕刻にかけては113円10銭~20銭で推移した。ユーロ円相場は128円20銭で始まり、その後は40銭~60銭。ただドル円相場と同様127円80銭に下落した。

ユーロは買い戻し主導で底固く、ユーロドル相場は1.1290で始まりじり高。夕刻は1.1320。その後欧州市場ではドル売り主導でドル円相場は112円70銭に下落。113円10銭に反発したが再び下落して112円50銭台をつけた。

ユーロドル相場も1.1370へ続伸、ユーロ高ドル安。その後はドル強弱につれて1.1340~80で高下した。ユーロ円相場は128円10銭~30銭で推移。

注目のパウエル議長の議会証言では、テーパリングの加速が示唆された。2~3ヵ月早く終えるのを検討することが適切、インフレについても物価上昇要因は一時的との文言を撤回する時期にきている、と述べた。

米国株は、金融正常化が早期に進むとの見方、金融引き締め前倒し観測が強まり、またオミクロン感染拡大懸念も重石となり大幅安。NYダウは▲652ドル安の34,483ドル。ナスダックは▲245ドル安の15,537ドル。VIX指数は+4.23ポイント上昇して27.19。

米長期金利は早期利上げを織り込んで2年債利回りは0.57%台に上昇。一方、リスク回避で長期債は買われて10年債利回りは1.453%に低下した。

パウエル議長の発現を受けてドルは急反発。ドル円相場は113円70銭に上昇した後、反落して113円20銭近辺。ユーロドル相場は1.1240に下落した後反発して1.1340。ユーロ円相場は127円70銭に下落した後128円30銭で引けた。

発表された米国の経済指標はケースシラー住宅価格指数(9月)が前年同月比+19.1%と上昇率は前月+19.7%からやや鈍化したがなお高い水準。

シカゴ購買部協会景気指数(11月)は68.4から61.8に低下。消費者信頼感指数(11月)は111.6から109.5にこちらも低下した。

水曜日の東京市場では日経平均が小幅反発。米国株大幅下落も前日までに大きく下落していたことから自立反発狙いの買いで上昇。テクニカルに売られ過ぎとなっていたことも支え。

後場は28,000円近辺でもみ合い、引けは前日比+113円高の27,935円。

為替市場では円高一服。ドル円相場は113円20銭で始まり、113円ちょうど近辺に下落した後、反発じり高となり夕刻にかけては113円30銭~60銭で上下した。

ユーロ円相場は128円ちょうど近辺で始まり128円80銭に上昇。その後反落して128円30銭~70銭で高下した。米国市場に入ると弱いPMI景気指数の改定値をきっかけに円買いが先行。ユーロドル相場は一貫して下落し127円60銭~70銭で取引を終えた。

ドル円相場も円高に振れ一時112円70銭近辺をつけたが下げ止まり。113円に反発した後、112円80銭中心に上下した。

ユーロドル相場は1.1360にややユーロ高ドル安に振れたが上値重く、1.1320近辺でもみ合い。

米国株は大幅続落。NYダウは34,800ドル近辺で高寄りし35,000ドルに続伸したが、米国内でもオミクロン株感染者を確認との発表で様相が一転。投資家心理が悪化し引けにかけて急落した。

NYダウは▲461ドル安の34,022ドルで引け、高値からの下落幅は1,000ドルに迫った。ハイテク株も下落しナスダックは▲283ドル安の15,254ドル。VIX指数は+3.93ポイント上昇して31.12。

米長期金利は2年債利回りが引き続き早期利上げ観測を反映して小幅上昇して0.555%。一方、リスク回避による債券への資金流入で10年債利回りは小幅低下して1.405%。

発表されたADP雇用報告(11月)は前月比雇用者数増減が+534千人と前月+571千人から減少したが予想を上回り引き続き高水準。

ISM製造業景気指数(11月)は61.1と前月60.8から小幅改善。公表されたベージュブック(地区連銀経済報告)では、10月から11月上旬にかけて大半の地区で経済は緩やかに拡大、強い需要にもかかわらず供給網の混乱や労働力不足が成長の足かせとなっており、物価上昇も様々な分野で広範囲に及んでいる、とされた。

木曜日の東京市場では日経平均が小幅反落。寄付きは前日の米国株が大きく下げたことで前日比▲300円ほど安寄りして27,600円近辺で始まった。オミクロン株の感染拡大懸念は根強く、空運、鉄道、百貨店などが下落。

ただその後は27,900円に反発するなど下げ止まり。このところの大幅安で割安感も生じており、アジア時間の米国株先物が堅調だったことも支え。引けにかけては27,800円を中心に700円~900円で上下し、引けは前日比▲182円安の27,753円。

ドル円相場は112円80銭で始まり堅調。夕刻には113円20銭~30銭で推移した。ユーロ円相場も127円70銭で始まり上昇して128円ちょうど~20銭。ユーロドル相場は1.1320で始まり一時1.1340に上昇したが押し戻されて1.1310~20。

欧州では株価が軟調となるなか円高に振れ、ドル円相場は112円80銭、ユーロ円相場は127円80銭。ただ米国市場では米国株が堅調。主要3指数がそろって反発しドル高円安に振れた。

朝方発表された週次の失業保険新規申請件数は222千件と前週からやや増加したが、継続受給者数が1,956千件とコロナ禍後の最低水準。雇用改善が継続しており景気に対する楽観的な見方から幅広い銘柄に買いが入った。

NYダウは前日比+617ドル高の34,639ドル。ナスダックは+127ドル高の15,381ドル。ただオミクロン株の不透明感は残り、またFRBのタカ派姿勢も重石となった。VIX指数は▲3.17ポイント低下したものの27.95と高止まり。

ドル円相場は113円台を回復して113円20銭近辺でもみ合い。ユーロドル相場は1.13ちょうど近辺に下落、ユーロ安ドル高。ユーロ円相場は127円90銭中心に推移。

金曜日の東京市場では日経平均が反発。最近の大幅下落のあとで自律反発を見込んだ買いが優勢。テクニカルに売られ過ぎとなっていることも支え。寄付きは27,600円台で安寄りしたもののその後は27,700円中心にもみ合い。後場は堅調となり前日比+276円高の28,029円で高値引け。

為替市場では夕刻にかけてやや円安に振れた。ドル円相場は113円20銭で始まり113円割れに下落したものの夕方にかけて堅調。欧州時間朝方には113円50銭に上昇した。ユーロ円相場は127円90銭で始まり70銭に小反落した後128円20銭に上昇。

ユーロドル相場は1.13ちょうど近辺でもみ合いの後1.1280に下落。しかし欧州市場に入ると円が堅調。ドル円相場は113円30銭近辺でもみ合い。ユーロ円相場は128円ちょうど近辺。ユーロは1.13をはさんで上下した。

注目の米国の雇用統計(11月)は、非農業部門雇用者数前月比が+210千人と予想+500千人を大きく下回り前月+531千人から増加ペースが急減。しかし失業率は前月4.6%から4.2%へ、予想4.5%への改善予想より大幅に改善。

平均時給は前年同月比+4.8%と前月+4.9%から伸びが鈍化。労働参加率は61.6%から61.8%に上昇。

為替市場では当初非農業部門雇用者数の数字に反応してドル安に振れたものの総じてみれば良好な数字としてドルは反発した。

ドル円相場は113円ちょうどに下落した後113円60銭へ。ユーロドル相場は1.1330に上昇した後1.1270に反落。ただ米国株が下落基調となりリスク回避の円買い戻しが優勢となった。

米国株は寄付きから下落しNYダウは▲300ドル超下落して34,300ドル近辺へ。世界各地でのオミクロン株の感染確認が投資家心理を冷やした。

米国内ではNY州でも感染確認。隣国メキシコでも確認されたことが嫌気された。雇用統計が概ね良好、失業率が急低下したことで、FRBが金融正常化を急ぐとの見方も株価の重石となった。

ただ引けにかけては反発してNYダウは下げ幅を縮めて▲59ドル安の34,580ドルで引け。ナスダックは▲295ドル安の15,805ドル。VIX指数は+2.72ポイント上昇して30.67と投資家の警戒感の高まりを示した。

リスク回避から米長期債は買われ10年債利回りは1.356%に大幅低下。一方2年債利回りは利上げ前倒し観測が継続して0.593%に高止まり。

リスク回避で円買い戻しが優勢となりドル円相場は112円60銭に下落した後、引けは112円80銭。ユーロ円相場は127円40銭に下落した後、引けは127円60銭。ユーロドル相場は1.1320台に反発し引けは1.1310。

発表されたISM非製造業景気指数(11月)は前月66.7から予想65.0への悪化に反して69.1へ大きく改善した。PMIサービス業景気指数の改定値も58.0と速報値57.0から改善した。

◆今週の3つの注目ポイント


引き続きオミクロン株の感染状況、性質についての情報には留意。

1.米国の経済指標

先週の主要経済指標、ISM景気指数や雇用統計は概ね良好だったことで、FRBが金融正常化を急ぐとの見方が維持された。

今週は金曜日の消費者物価指数(11月)がインフレ高進を示すか注目。前年同月比は予想+6.8%、前月+6.2%、コア指数は予想+4.9%、前月+4.6%と、前月から加速が予想されている。

このほか、火曜日に貿易収支(10月)、水曜日にJOLT求人者数(10月)、木曜日に週次の失業保険新規申請件数、金曜日にミシガン大学消費者信頼感指数(12月、予想67.4、前月67.4、期待インフレ率、短期、前月4.9%、長期5年、前月3.0%)が発表される。

2.米国以外の中銀の動向

火曜日にオーストラリア準備銀行が政策決定会合を開催する。政策金利は0.10%で据え置きが予想されているが、金融正常化の意欲がみえるか。

ロックダウンの影響で景気回復が停滞していることが据え置き要因だが、あらためてオミクロン株への警戒感が示されるか。

水曜日にカナダ中銀が政策決定会合を開催。雇用が強く利上げが目前とされるが、今回は据え置き予想。こちらも新たな感染警戒感が強まり利上げ先延ばしがみえるか、あるいはFRBが利上げ前倒しを検討しているなか、早期利上げスタンスが強まるか。

3.中国の経済指標

火曜日に貿易統計(11月)が発表される。中国景気の減速が示されるか、逆に持ち直しを示すか。貿易収支は予想+656億ドルの黒字(前月845億ドルの黒字)、輸出は前年同月比、予想+24.5%、前月+27.1%、輸入は同、予想+25.0%、前月+20.6%)。

木曜日には物価統計(11月)。消費者物価指数は前年同月比、予想+2.5%、前月+1.5%。生産者物価指数は、同、予想+12.6%、前月+13.5%、が発表される。

◆今週のMRA's Eye


変異種不透明感がポジション手仕舞いを加速

先週もオミクロン株による不透明感が市場を支配した。感染力の強さは明確なようだが毒性については弱いとの見方もあるが、なお正確に解明されていない。

そうしたなか、予防的にWHOや各国政府は警戒感を強め規制を強化。景気回復期待に水が差されるとともに市場では不安心理が先行している。

実際の経済への悪影響がどうかはともかく、市場にとっては、不透明であること、不明確であること、予想・予測がつかないことそのものが悪影響をもたらす。

ポジション、保有資産のリスク評価は悪化。株式などリスク資産の保有を圧縮する動きにつながる。加えて、インフレ高進やなお足元で良好な景気動向はFRBの量的緩和縮小ペースの加速や早期利上げ観測を高めている。

金利面でもリスク資産には逆風が強まっている。業績相場的にも、金融相場的にも、株価にとってマイナスだ。

安全資産とされる米国債には資金が流入し、米長期金利、10年債利回りは大きく低下した。一方で利上げを織り込む2年債利回りは高止まり。10年債利回りの低下は、景気金利見通しというよりも、リスク回避行動による債券需給の引き締まりによるものだ。

オミクロン株が確認されたタイミングも市場にとって良くなかった。折しも米国は感謝祭からクリスマスにかけて休暇シーズンに入る。ただでさえ市場参加者が減少し取引が薄くなりがちな時期だ。決算期末要因もある。

海外では12月が日本でいうところの年度末にあたる。1年のパフォーマンスの締めくくりとなる。来年にかけて景気回復期待が継続するなどリスク選好を維持できる状況であれば、利益確定、益出し、などによるリスクポジションの圧縮は生じにくく、来年にかけてキャリーされる。

しかし、今回のように不透明要因が生じれば、年末・年度末を前にとりあえず利益確定する、ポジションを手仕舞う、という動きが活発化する。

一方で、ここから年度末にかけて新たなリスクをとろうという意欲は盛り上がらない。

リスクの引き受け手が少なく、市場参加者が少ない薄商いのなか、ポジション整理が活発化すれば荒れ相場となる。

米国株の予想変動率指数であるVIX指数は30ポイントの高水準に上昇したまま。これも株式をはじめとするリスク資産の評価を悪化させる。価格変動リスクが大きくなれば、同じ数量のリスク資産を保有していてもポジションリスクは大きくなる。これがさらにポジション圧縮、手仕舞いを加速してしまう。

こうした動きがいつまで続くか。基本的に手仕舞いのみであれば比較的短期間で終わるはずだ。通常は1週間~2週間程度。いつまでもダラダラと手仕舞いが続くことはない。

リスクポジションの新規作成や積み上げは徐々に行われる。一方で大きなイベントリスクが生じた場合の手仕舞いは一気に行われやすい。

とくに組織的な意思決定が行われる場合は、時間をかけての手仕舞いは許されない場合が多い。リスク評価の悪化でポジションリミットに抵触すれば機械的に手仕舞いが行われる。

オミクロン株確認が報じられ今週末でおよそ2週間が経過。そろそろポジション調整一巡となってもおかしくない。FOMCが来週14日、15日に開催されることからも、今週中にリスクポジション圧縮が終了する可能性が大きいのではないか。

為替市場でも同様に投機ポジション調整の動きが続いている。

オミクロン株の確認以前には、ドル先高感、円先安感、から、ドルは大きく買い越しに、円は売り越しに傾いていた。それが手仕舞われるなか、円買い戻し、ドル売り戻し、を中心にドル安円高が進み、円は全面高となった。

円に積極的な買い材料が生じたわけではなく、ポジション手仕舞いの範囲内での円買いにとどまる。こちらも今週には終わるとみてよいのではないか。

投機ポジションの動きの傍らで、投資家のリスクポジション圧縮、キャッシュポジション引き上げの動きのなかではドル需要が強まる。

リスク選好でドルは売られ、リスク回避でドルは買われる。ドル安には早々にブレーキがかかりそうだ。ドル円相場は112円台までの下落で踏みとどまるのではないか。

さらに円高、円独歩高が進むリスクは、欧米の実体経済が大きく悪化する場合。FRBの金融正常化、量的緩和縮小の加速や利上げ観測そのものが吹き飛ぶほどの事態となる場合だ。

その場合には、不透明感によるポジション手仕舞い、を超えた動きとなる。新たなシナリオに基づく相場のトレンドが生じる。その場合には、ドル円相場は110円割れを試す動きとなる。ただ現時点ではそこまで想定するのには証拠不十分だ。今のところ確度の低いリスクシナリオにとどまる。

◆主要指標


【対円レート】
ドル :112.8(▲0.31)
ユーロ :127.64(▲0.20)
英ポンド :149.245(▲1.28)
豪ドル :78.945(▲1.34)
カナダドル :87.778(▲0.48)
スイスフラン :122.932(±0.0)
ブラジルレアル :19.9543(▲0.09)
中国人民元 :17.786(+0.08)
韓国ウォン(日本円=100) :9.56(▲0.07)

【対ドルレート】
ユーロ :1.1315(+0.001)
英ポンド :1.3236(▲0.007)
豪ドル :0.7001(▲0.009)
カナダドル :1.2843(+0.003)
スイスフラン :0.9172(▲0.003)
ブラジルレアル :5.653(+0.014)
中国人民元 :6.3764(▲0.001)
韓国ウォン :1179.98(+4.36)

【主要国政策金利】
米国 :0.25
ユーロ :0.00
日本 :0.00

【主要国長期金利】
米10年債 :1.34(▲0.10)
米2年債 :0.59(▲0.03)
日本10年債利回り :0.05(▲0.01)
日本2年債利回り :0.05(+0.00)
独10年債利回り :▲0.39(▲0.02)
独2年債利回り :▲0.74(▲0.01)

【主要株価指数・ビットコイン】
NY ダウ :34,580.08(▲59.71)
NASDAQ :15,085.47(▲295.85)
S&P500 :4,538.43(▲38.67)
日経平均株価 :28,029.57(+276.20)
ドイツ DAX :15,169.98(▲93.13)
インド センセックス :57,696.46(▲764.83)
中国上海総合 :3,607.43(+33.60)
ブラジル ボベスパ :105,069.70(+603.50)
英国FT250 :22,646.08(▲38.76)
ビットコイン :53655.26(▲3248.19)

【主要商品価格】
WTI :66.26(▲0.24)
Brent :69.88(+0.21)
米ガソリン :195.29(▲1.48)
米灯油 :209.84(▲0.50)

金 :1783.29(+14.55)
銀 :22.52(+0.14)
プラチナ :936.19(▲4.29)
パラジウム :1817.43(+33.59)
銅 :9455.00(+34:58B)
アルミニウム :2629.00(▲11:19B)
※貴金属はニューヨーククローズ。ベースメタルは3ヵ月公式セトル価格。
※C=Cash-3M コンタンゴ、B=Cash-3M バック

シカゴ大豆 :1267.25(+23.00)
シカゴ とうもろこし :586.00(+9.00)
シカゴ小麦 :794.50(▲12.00)

※全ての価格は注記が無い限り、取引所で取引される通貨建。
※限月交代に伴う価格の不連続性は考慮されていません。予めご容赦ください。
※ 「休場」となっているものは、取引所が休場ないしはデータ更新時点で最新データを取得できなかった場合を指します。