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市場の波乱継続に留意
  • MRA外国為替レポート

2021年2月1日号

◆先週の市場総括


先週の市場動向

先週は、週前半は火曜日・水曜日の2日間開催されるFOMCを前に様子見姿勢が強く値動きが鈍かった。株式市場では日米ともにやや上値重く、利益確定売りが優勢。米国では経済対策への期待感が下支えとなるなかでも好決算に対する反応は鈍かった。

ドル円相場は103円台後半で上下。ユーロ円相場は126円を挟んで上下した。ユーロドル相場は1.21台でやや値動き荒く上下動。

ユーロはECB当局者からユーロ高を牽制する発言がみられ上値を抑制された。FOMCでは政策は現状維持。中期的な景気下振れ懸念は後退させたものの足元の景気悪化が強調された。パウエル議長は現状の政策維持とともに量的緩和縮小の検討は時期尚早と市場を牽制した。

一方株式市場は変調。個人投資家が一部銘柄を投機的に買い上げて機関投資家やヘッジファンドの空売りを締め上げる状況が続き、市場全体に警戒感が強まった。

ネット証券が取引規制・緩和とぶれるなか米国株は週末にかけて乱高下しつつ大幅安。NYダウは大台の30,000ドルを割り込んで引け。ボラティリティが大きく上昇した。

日経平均も週末は大きく下落して27,663円と大台28,000円を割り込んだ。為替市場ではリスク回避・手仕舞いが広がるなかドルが堅調、円は軟調。ドル円相場は週末に一時104円90銭まで上昇し105円に迫り、引けは104円70銭台。

ユーロ円相場は127円ちょうどと前週末からややユーロ高円安。ユーロドル相場は1.2140と前週末からややユーロ安ドル高に振れた。

月曜日の東京市場では日経平均が寄付き直後から上昇し28,700円台後半に。その後は28,750円中心にもみ合い、引け際に一段高となり28,822円で前週末比+190円高の高値引け。

為替相場は小動き。ドル円相場は103円80銭で始まり小動き・じり安で夕刻は70銭近辺。ユーロ円相場は126円30銭近辺で終始もみ合い。ユーロドル相場は1.2170からややユーロ高ドル安に振れて1.2180。欧州市場では株安、ユーロ安。

発表されたドイツIFO景況感指数(1月)は前月の92.1から90.1へ予想以上の悪化。現状判断・予測ともに足元の感染拡大・行動規制を受けて悪化した。ユーロドル相場は1.2140へ、ユーロ円相場は126円ちょうどに下落。

米国株はまちまち。高値警戒感と業績期待が交錯。前場は一部ネット証券のシステムトラブルもありNYダウは一時前週末比▲400ドル安。メルク社がワクチン開発の打ち切りを発表したことでワクチン普及の不透明感が高まったことも景気敏感株の重石となった。

ハイテク株はしっかり。NYダウはその後持ち直した▲37ドル安の30,960ドルで引け。ナスダックは+93ドル高の13,636ドル。

ドル円相場は103円80銭中心に上下。ユーロはさらに下落して対ドルで1.2120、対円で125円80銭台をつけたが、のちに反発してユーロドル相場は1.2140、ユーロ円相場は126円ちょうどで引けた。

米10年債利回りは1.04%近辺に小幅低下。この日から始まったダボス会議(オンライン)で、中国の習近平国家主席は、イデオロギー的偏見を捨て冷戦的思考をやめよ、と述べ米バイデン新政権をけん制。バイデン政権は対中強硬路線の維持を明確にして忍耐強く関係を構築すると表明した。

発表されたダラス連銀製造業活動指数(1月)は前月10.5から7.0に悪化。

火曜日の東京市場では日経平均は反落。ワクチン普及の不透明感、決算発表やFOMCを前に様子見姿勢が強まり、高値警戒感もあって景気敏感株中心に利益確定売りが優勢となった。引けは前日比▲276円安の28,546円。

ドル円相場は103円80銭で始まり70銭近辺でもみ合い。ユーロはやや軟調で、ユーロドル相場は1.2140からじり安。夕刻に下げ足を強め1.21ちょうど近辺。ユーロ円相場も同様に126円ちょうどから125円70銭に下落した。

ドル円相場は逆にやや強含んで103円80銭近辺でもみ合い。欧州市場から米国市場にかけてはユーロが大きく持ち直し。ドルは軟調。

ユーロドル相場は1.2170に上昇した後、1.2140~60で上下して引けは1.2160台。ユーロ円相場は126円10銭に上昇した後、126円ちょうど近辺で推移した。ドル円相場は103円60銭に下落し下げ止まり。

米国株は軟調、FOMC前に様子見姿勢強く小動き。決算が下支えも、感染拡大、高値警戒感から伸び悩み。NYダウは前日比23ドル安の30,937ドル。ナスダックは同▲10ドル安の13,626ドル。

この日発表された消費者信頼感指数(1月)は前月88.6から89.3に改善。経済対策やワクチン接種開始への期待が消費者心理を支えた。

一方、リッチモンド連銀製造業指数(1月)は前月19から14に悪化した。この日IMFは世界経済見通しを発表し、全体的に成長率を10月発表の数字から上方修正。

2021年の成長率見通しは世界全体が5.5%、米国は3.5%から5.5%に大きく修正、中国は8.1%とした。

水曜日の東京市場の日経平均はIMFの成長率見通し上方修正を材料に28,700円近辺で高寄りし前場に前日比+250円高の28,750円まで上昇。ただその後は主要企業の決算待ちのなかFOMC前の利益確定売りに押され昼前には28,550円近辺に下落。後場には持ち直したが前日比+89円高の28,635円で引け。

ドル円相場は103円60銭で始まり堅調。103円70銭中心に小動き・上下動の後、夕刻にはドルが堅調となり103円80銭に上昇した。

ユーロ円相場は126円ちょうど~10銭でのもみ合いの後、夕刻から欧州市場にかけてユーロ安となり125円80銭に下落。ユーロドル相場も1.2160でもみ合いの後、同様に1.2120~30に下落した。

欧州市場では、オランダ中銀総裁が、ECBは必要とあればユーロ高に対する手段がある、と述べたこと、ECB高官が市場は利下げ確率を過小評価していると述べたこと、ドイツGfK消費者信頼感指数が大きく悪化したこと、などを材料に一段とユーロ安が進んだ。

ユーロドル相場は1.2060に、ユーロ円相場は125円60銭に下落。ドルが堅調となるなかドル円相場は逆に上昇して104円10銭中心にもみ合いとなった。ユーロはその後反発してユーロドル相場は1.2120、ユーロ円相場は126円10銭近辺で引け。

米国株は朝方から大きく下落。感染拡大や高値警戒感、一部企業の低調な決算を嫌気した。この日はFOMCの2日目が開催された。結果は予想通り現状の政策を維持。足元で感染拡大により景気・雇用の回復がペースダウンしているとされた。

一方で景気見通しに対するリスクから「中期的」の文言を削除し、ワクチンの進展を注視しつつも景気持ち直しの可能性がやや高まったとの認識も匂わせた。

パウエル議長は会見で、足元の経済の弱さを強調し、雇用とインフレの目標達成には程遠く現状の緩和維持の長期化を示唆。量的緩和縮小の検討は時期尚早とした。ただ会見でも株安は止まらず。

NYダウは前日比▲634ドル安の30,303ドル。ナスダックは同▲355ドル安の13,270ドル。VIX指数は前日から+14.19ポイント大きく上昇して37.21ポイント。米10年債利回りは1.011%に低下した。米長期金利は低下したもののリスク選好の後退がドルを支えた。

木曜日の東京市場では米国株の大幅安・全面安を受けて日経平均が28,000円の大台を割り込んで27,900近辺で大幅安寄り。その後はすぐに28,300円近辺に戻したが後場は低調、じり安。引けは前日比▲438円安の28,197円で引けた。中国株の反落も嫌気。半導体関連中心に売りが広がった。

ドル円相場は104円10銭近辺から上昇して104円30銭を中心に上下。株価軟調のなかドルが堅調。ユーロドル相場は1.2110から1.2090に下落し1.2100中心に上下。ユーロ円相場は126円10銭中心に上下した。

米国株は反発したが荒れた値動き。ロビンフッド社など個人向けネット証券数社が一部銘柄の取引規制を発表し、投機的取引が鎮静化するとの安心感が広がった。

NYダウは一時前日比+600円以上反発。一方、決算発表は予想通り上振れが続くものの株価の反応は鈍い。結局ダウは上げ幅を縮めて前日比+300ドル高の30,603ドル。ナスダックは同+66ドル高の13,337ドル。VIX指数は▲7.0ポイント低下したが30.21と30ポイントにとどまった。

米10年債利回りは1.055%に上昇。ドル円相場は米長期金利上昇に連れて104円40銭台に上昇したが、その後は株価持ち直しにつれドル高が一服したことで反落し、30銭近辺でもみ合い引けは104円20銭台。

ユーロドル相場は1.2120~40で上下し引けは1.2120。ユーロ円相場は126円60銭台に上昇した後、40銭~50銭で推移し引けは126円30銭台。

発表された米国のGDP(10-12月期)は前期比+4.0%。週次の失業保険新規申請件数は前週の914千件から847千件に、継続受給者数も4,974千件から4,771千件に減少した。カンザスシティ連銀製造業指数(1月)は前月14から17にやや改善。12月の新築住宅販売は前月とほぼ変わらず、季節調整済み年率換算で842千戸。

金曜日の東京市場では日経平均が大幅安。前日に規制導入が伝えられた米国ネット証券会社が一転して取引規制を緩和すると発表。再びボラティリティの高い相場になり、手仕舞いや利益確定売りが広がるとの懸念が広がり、米国株先物がアジア時間で下落。

日経平均は28,300円台で寄り付いたがすぐに下落。後場に下げ足を速め、前日比▲534円安の27,663円と28,000円の大台を大きく割り込んで引けた。

為替市場ではリスク回避を材料にドルが堅調。ドル円相場は104円25銭で始まり、上昇して104円50銭近辺でもみ合い。ユーロドル相場は1.2120で始まり1.2100にユーロ安ドル高。ユーロ円相場は126円30銭台で始まり60銭に上昇した後40銭に下落。

夕刻から欧州市場にかけては円が全面安。ユーロが堅調。ユーロ円相場は127円10銭に上昇。ドル円相場は104円90銭に上昇した。その後もユーロは堅調でユーロドル相場は1.2150台にユーロ高ドル安。

ユーロ円相場が127円30銭に上昇する一方、ドル円相場は上昇が抑制され104円70銭割れにやや反落した。

米国株は大幅下落。個人向けネット証券・ロビンフッドが規制緩和したことで一部銘柄が再び急騰。個人投資家による売り方の締め上げ(ショートスクイズ)懸念が再燃。ヘッジファンドが損失穴埋めのため優良銘柄を売却し益出ししているとの見方も広がった。

NYダウは前日比▲620ドル安の29,983ドルと大台の30,000ドル割れ。ナスダックは同▲266ドル安の13,070ドル。VIX指数は33.09ポイントに上昇した。

株価が大幅安となるなかでも米10年債利回りは1.069%に上昇(価格は下落)した。米国SEC(証券取引委員会)は、特定銘柄の取引を不当に阻害する可能性のある行為を調査し不正行為を注意深く監視する、と表明した。

ドル円相場はその後104円70銭~80銭中心に上下して引けは104円70銭近辺。ユーロドル相場は1.2130~40でもみ合い1.2140で引け。ユーロ円相場は1127円ちょうど~10銭でもみ合い引けた。

発表された米国の個人所得・消費支出(12月)は前月比+0.6%・▲0.2%。所得はプラスに転じたが消費は前月に続きマイナス。シカゴ購買部協会景気指数(1月)は前月58.7から63.8に改善。

ミシガン大学消費者信頼感指数(1月)は79.2から79.0に小幅悪化。中古住宅販売(12月)は前月比▲0.3%と前月▲2.6%から減少率は鈍化したがなおマイナスとなった。

◆今週の3つの注目ポイント


1.米国の経済指標

今週は重要な経済指標が目白押し。

月曜日 ISM製造業景気指数(1月、予想60.0、前月60.5)

水曜日 ADP雇用報告(1月、雇用者数前月比、予想+49千人、前月▲123千人)ISM非製造業景気指数(1月、予想57.0、前月57.7)

木曜日 製造業新規受注(12月、前月比、予想+1.8%、前月+1.0%)

金曜日 雇用統計(1月、非農業部門雇用者数・前月比、予想+85千人、前月▲140千人、失業率、予想6.7%、前月6.7%、平均時給・前年同月比、予想+5.0%、前月+5.1%)

米国では製造業は好調のようにみえるがそれが確認できるか。一方でサービス業や雇用情勢に陰りがみえるか。荒れ相場となっている株価の反応、市場で高まるリスク回避への影響はどうか。

2.企業決算と株価の反応

先週は週末にかけて株価が大荒れとなった。米国の企業決算は今週が山場、来週までで大方の発表が終わる。日本でも今週後半から来週末にかけて発表が多く、日本はむしろ来週が山場となる。

このところ好業績の決算に対しても株価の反応は鈍く利益確定売りで押されている。今週も業績改善は織り込み済みで上値が重いか。調整色が強まれば市場のリスク回避がさらに続く可能性がある。

様々な市場で手仕舞いが広がるか。為替市場ではドル買い戻しや円売戻しが強まるかどうか。

3.米国の経済対策議会審議

先週、民主党シューマー院内総務は2月1日の週にも単独案の審議を進め採決する可能性がある、と述べた。

また別途、超党派議員による法案作成も進めるとの話があったが、議会での承認がなるのかどうか。景気回復期待や株価の支えとなってきたが、すでに内容は概ね織り込み済みで、問題は承認や実行のタイミングとなっている。

議会承認の動向、さらには承認された場合の株価動向はどうか。市場のリスク選好の支え、持ち直しにつながるか。

このほか中国でPMI景況感指数の発表がある。景気回復は順調か、足元の感染再拡大で陰りはみえないか。

◆今週のMRA's Eye


市場の波乱継続に留意

先週末にかけて米国株は乱高下しながら急落。ボラティリティが大きく上昇した。根底には個人投資家の投機的な取引、一部銘柄に対する集団買い上げによる売り方の締め上げ、ショートスクイズがあるといわれる。

ヘッジファンドは業績と大きく乖離して上昇した銘柄に空売りポジションを構築しているが、そうした理論値に基づく売買を、価格を無視した取組だけに着目した個人投資家が飲み込んだかたち。

ファンドに損失確定の手仕舞い・買い戻しを余儀なくさせ、さらに急騰をもたらし、買い方優位にもっていこうとする行為がいくつかの銘柄に散見されるようだ。

ファンドは損失確定の傍らで、その穴埋めのために、評価益となっている優良銘柄の利食い売りを進めたといわれる。個人投資家の投機的な買い、実勢と大幅に乖離した価格形成が、市場全体の株価下落、荒れ相場をもたらしている。

機関投資家とくにヘッジファンドは、株価のバリュエーションを業績や市場金利などから理論的に計算し売買する。割高な銘柄は買わないか、あるいはロングショートというポジションで割高銘柄を空売りして割安銘柄を買う。

一方、個人投資家はそうした計算を行わずトレンドや売買動向だけをみて取引を行う。また機関投資家やヘッジファンドはVAR(バリュー・アット・リスク)という基準でポジションリミットを規定し、また評価損失リミットを定め、その範囲内で運営している。

一方、個人投資家はそうした基準をもたない。リスクに対して鈍感か、青天井。バブルの主役は常に個人投資家だ。

個人投資家の存在感が増し、機関投資家やヘッジファンドの理論的な行動が報われない事態、ないし損失を生じる事態が生じていることは危機感をもってみる必要がありそうだ。

感染拡大のなか、給付金や消費抑制・貯蓄増加でリスク資産への投資、とくに株式投資に傾斜する個人投資家の投資行動、というよりも投機行動には懸念が生じつつある。

当面は株式市場のボラティリティの上昇が、他の市場も巻き込んでリスクポジションの手仕舞い、波乱の拡大となるかどうか留意を要する。

機関投資家やヘッジファンドがリスクポジションを抑制、株式売却に動けば、株安を起因として市場全体にリスク回避が広がるだろう。市場の値動き、荒れ相場を敬遠して取引を抑制すれば流動性・市場の売買高が減少する可能性もある。

そうなるとさらに値動きが荒くなり、ボラティリティの上昇によるポジションリスク評価が悪化する。株価下落は損益面からも手仕舞いを誘発するだろう。

他市場にまたがるポジションが、とくに相関に基づいて形成されていた場合には、その市場でも波乱が生じる。

例えば、株高・ドル安、株安・ドル高、の相関が長きにわたり観測されるが、概ね株買い・ドル売りのポジションが構築されてきたとみてよい。シカゴ通貨先物のポジションはなおドル売りが高水準に積み上がったままだ。

株安やボラティリティ上昇などが想定以上に進めば、ドル買い戻しが大きく進む可能性がある。足元のドル高はそうした要因が大きいだろう。

一方、円のポジションは売り越しが維持され、ここ数年では高水準なままだ。こちらは手仕舞いが円売り・円安となる。

ドル円相場が105円に近づくようにドル高円安に振れているのは、手仕舞いによるドル買い・円売りによる可能性がある。株式市場の混乱がなお続けば、ドル買い戻しの動きはさらに強まり、ドル円相場は想定外に早期に105円台を回復する可能性もある。

ドル円相場に関しては、105円に接近したことで、昨年3月以降のドル安円高トレンドを明確にドル高円安方向に突き抜け、そのトレンドが終了した。

為替市場において、単独でトレンドフォローのポジション=ドル売り円買いポジションを構築していた市場参加者には利益確定・手仕舞いのシグナルとなる。トレンドがブレークされた際に値動きが逆方向に加速するのは、そうしたトレンドフォローの市場参加者の手仕舞いによるところが大きい。当面はそのリスクにも留意が必要だ。

市場にとっては「向こう見ず」な個人投資家が今後どう動くかも留意を要する。機関投資家やヘッジファンドがリスクポジションを抑制し、市場から引き気味となるなか、個人投資家はなおもリスクテイクを続けるのか。

米国株では、一部銘柄で機関投資家の空売りが解消したあと、理論値から乖離した株価は個人投資家だけで維持可能なのか。

個人投資家がリスクを落とし始めれば、それは正常化のシグナルとして好感される面もあるが、それが大きな波となり市場全体の株価調整につながれば、リスク回避の第2波となりかねない。日経平均も3万円との予想が大勢となっていたなか、想定外の調整となるリスクもある。

ドル円相場のリスクバイアスは引き続きポジション調整によるドル高円安サイドとみられる。

ただこれによるドル高円安は、ポジション調整が終われば終了する一時的な動きだろう。確実にいえるのはドル安円高トレンドの終了、底打ちまで。

本質的な要因、米国の景気回復や長期金利の継続的な上昇によるポジティブなドル高は、なおその先に生じるかどうか。その可能性はダウンサイドリスクよりも高そうだが、年後半を待つ必要があろう。

◆主要指標


【対円レート】
ドル :104.68(+0.44)
ユーロ :127.13(+0.78)
英ポンド :143.52(+0.48)
豪ドル :80.032(▲0.01)
カナダドル :81.917(+0.68)
スイスフラン :117.567(+0.27)
ブラジルレアル :19.1674(+0.01)
中国人民元 :16.286(+0.12)
韓国ウォン(日本円=100) :9.363(±0.0)

【対ドルレート】
ユーロ :1.2136(+0.001)
英ポンド :1.3708(▲0.001)
豪ドル :0.7644(▲0.004)
カナダドル :1.2777(▲0.005)
スイスフラン :0.8903(+0.002)
ブラジルレアル :5.4715(+0.031)
中国人民元 :6.4283(▲0.021)
韓国ウォン :1118.6(▲0.96)

【主要国政策金利】
米国 :0.25
ユーロ :0.00
日本 :0.00

【主要国長期金利】
米10年債 :1.07(+0.02)
米2年債 :0.11(▲0.01)
日本10年債利回り :0.05(+0.01)
日本2年債利回り :0.05(+0.01)
独10年債利回り :▲0.52(+0.02)
独2年債利回り :▲0.73(+0.01)

【主要株価指数・ビットコイン】
NY ダウ :29,982.62(▲620.74)
NASDAQ :13,070.69(▲266.47)
S&P500 :3,714.24(▲73.14)
日経平均株価 :27,663.39(▲534.03)
ドイツ DAX :13,432.87(▲233.06)
インド センセックス :46,285.77(▲588.59)
中国上海総合 :3,483.07(▲22.11)
ブラジル ボベスパ :115,067.50(▲3,815.80)
英国FT250 :20,228.58(▲139.67)
ビットコイン :34641.09(+1393.08)

【主要商品価格】
WTI :52.20(▲0.14)
Brent :55.88(+0.35)
米ガソリン :157.25(▲1.04)
米灯油 :160.04(▲0.13)

金 :1847.65(+4.48)
銀 :26.99(+0.48)
プラチナ :1078.02(+0.59)
パラジウム :2234.20(▲106.77)
銅 :7873.50(+90:3.5B)
アルミニウム :1987.50(+9:0.5C)
※貴金属はニューヨーククローズ。ベースメタルは3ヵ月公式セトル価格。
※C=Cash-3M コンタンゴ、B=Cash-3M バック

シカゴ大豆 :1370.00(+16.75)
シカゴ とうもろこし :547.00(+12.50)
シカゴ小麦 :663.00(+16.00)

※全ての価格は注記が無い限り、取引所で取引される通貨建。
※限月交代に伴う価格の不連続性は考慮されていません。予めご容赦ください。
※ 「休場」となっているものは、取引所が休場ないしはデータ更新時点で最新データを取得できなかった場合を指します。