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商品価格が想定以上に上昇するリスク
  • MRA商品市場レポート

弊社は経済活動が正常化する過程で需要の回復は緩慢なものとなり、景気循環系商品価格の上昇は緩やかなものに止まると考えていたが、景気刺激による期待需要(いわゆる仮需)の回復は早く、供給の回復ペース(期待生産、という概念はない)は遅い。

結果、弊社の想定以上に価格が上昇している。経済活動正常化の中で生産も回復し、夏場に向けて多くの景気循環系商品価格が下落、その後年末に向けて上昇するという見通しを変更する必要は無いと考えているが、その価格絶対水準は弊社が想定しているよりも3~4%程度高い水準になる可能性があることを、肯定せざるを得ないかもしれない。

米ISM製造業指数と比較した場合の商品価格(グラフはブルームバーグ商品価格指数)の上昇は抑制されており、ここに注目するならばさらなる価格上昇があってもおかしくない。

経済対策の実施によって企業倒産や失業の影響が緩和される中、経済活動が正常化すればさらに大幅な上昇があるだろう、といった声が欧米の投資銀行から聞かれている。

投資家の商品市場への投資を刺激することを目的とした発言であることは否めないため相当割り引いて聞く必要があるが、少なくともそのように考える市場参加者が出始めていることは無視できない。

なお、ISM製造業指数がこの水準に達していたのは、リーマンショック後の中国による大規模経済対策が行われていた時期、上海ショック後の中国政府による経済対策実施時と、いずれも中国の対策実施時である。

ただし、商品価格指数への寄与度が大きい原油については、投資銀行に対する現物投資規制が行われていること、脱炭素が進んでいることから、2010年~
2015年につけたたような100ドルオーバーの原油価格になることは難しい。

しかし、2018年にはBrentが85ドル、WTIが75ドルをつけている。また、弊社はこの考え方を肯定していないが、仮に期待インフレ率と原油価格の差を埋める形で原油価格が上昇するならば、WTIで80ドル程度までの上昇余地があることは忘れてはならないだろう。

詳しい解説は「MRA商品レポート」にてご確認いただけます。
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