景気刺激期待で堅調~金融相場に逆戻りか
- MRA商品市場レポート
2020年12月7日 第1867号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「景気刺激期待で堅調~金融相場に逆戻りか」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、景気循環系商品が物色され穀物やその他農産品が水準を切り下げる動きとなった。
注目の米雇用統計が市場予想を下回る内容で、正直悪い内容だったものの逆に米政府の追加景気刺激策への期待が高まる形となり、広く景気循環銘柄価格が上昇する展開となった。
上昇率上位には欧米の天然ガスが名前を連ねているが、テクニカルな買い戻しに景気への楽観による買いが入ったためと考えられる。
経済状態を反映して価格水準が決定する原油にも「割安銘柄への循環物色」が起きているとみられ、統計の悪化はあったものの水準を切り上げる展開となっており、「金融相場」の様相を呈し始めている。
実際、各商品ごとの相関を見ると負の相関になっているものが金銀・豚赤身肉程度であり、その他の商品は正の相関となっている。しばらくは政策期待を背景とするリスク資産物色が続きそうな流れとなっている。
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【本日の見通し】
本日も、市場参加者のマインドがリスク選好に傾いていることから、総じて堅調な推移を予想する。ただしこれまで積極的に物色されてきた非景気循環系商品である穀物やその他農産品などには下押し圧力が強まるのではないか。
週明け月曜日発表の統計では、中国の貿易統計に注目している。景気循環系商品価格の上昇要因の1つである中国経済の動向を知る上で重要な指標であるが、市場予想は以下の通りとなっており、強気であり、景気循環系商品を中心に価格には上昇圧力が掛る展開が予想される。
11月中国貿易統計 輸出 前年比+12.0%(前月+11.4%)輸入 +7.0%(+4.7%)
【セクター別動向と見通し】
◆エネルギー
原油価格は上昇した。OPEC総会は増産継続で1ヵ月ごとに状況を見ながら生産を調整することで妥結したが、それほど大きなサプライズではなかった(と市場は判断)と整理され、雇用統計も市場予想を大きく下回る悪い内容だったものの、むしろ「追加景気刺激策への期待」が高まり、結果的に価格は上昇した。
市場参加者は金融緩和継続や、財政出動、ワクチン開発の進捗を受けて景気の先行きを非常に楽観しており、市場は、実際の需給と関係なく金融相場の様相を呈し始めている。
石炭価格は大幅に上昇。中国の国内景況感改善と冬場の気温低下に伴う電力向け需要増加と、対豪制裁による輸入低下で国内の在庫が減少し、「背に腹は代えられなくなった」ことが影響した模様。
週明け月曜日は中国の貿易統計が発表され、改善見通しであること、市場参加者の割安銘柄の物色の流れがまだ続いていることから堅調な推移を予想。石炭価格は需給要因を背景に高値圏を維持すると予想。
◆非鉄金属
LME非鉄金属は総じて堅調な推移となった。米雇用統計が市場予想を下回る内容だったが、中国の需要が旺盛であることやLME指定倉庫雇用の減少継続、米統計悪化で逆に経済対策期待が高まったことが背景。
週明け月曜日は中国の貿易統計の発表が予定されているが、改善見通しであり、市場参加者の工業金属物色の流れが継続していることから堅調な推移を予想。
ただし、投機の利益確定の動きも予想されることから上値も重い。
◆鉄鋼・鉄鋼原料
中国向け海上輸送鉄鉱石スワップは上昇、大連先物は上昇、豪州原料炭スワップ先物は下落、大連原料炭先物は上昇、鉄鋼製品先物価は直近限月が変わらず、中心限月が小幅に下洛した。
中国の鉄鋼製品需要は旺盛と見られ、鉄鋼製品在庫の減少ペースは例年(過去5年平均)を上回り、鉄鉱石港湾在庫日数は過去5年の最低水準を下回るなど、旺盛な鉄鋼向け需要を背景に鉄鋼原料需要は旺盛で、先物価格を押し上げ。
週明け月曜日も堅調な国内需要を背景に、鉄鋼製品・鉄鋼原料は高値圏での推移が続くことになると予想。
◆貴金属
金価格は下落。米雇用統計が市場予想を下回る内容となったが、これを受けた財政政策の強化(長期債需給悪化)、それを受けた景気への期待から長期金利が上昇、実質金利も上昇したことが価格を下押しした。
銀も金とほぼ同様の相場展開だったが前日比プラスで引けた。
プラチナは積極的な投機の買いが入っているとみられ、大幅に水準を切り上げ。景気を楽観した自動車向けの需要増加期待が投機買いを誘っている模様。パラジウムも上昇。
週明け月曜日は中国の貿易統計が発表されるが、改善すると市場は予想しており、長期金利の上昇で金銀価格は軟調、景気への期待からPGMは堅調な推移を予想。
◆穀物
シカゴ穀物市場は下落。景気刺激策を受けた景気への期待から景気循環銘柄が物色される流れが続き、非景気循環系に(かろうじて)まだ分類されている穀物には売り圧力が強まったため。
特に、投機のネット買い越し幅が顕著なトウモロコシと大豆の調整圧力が強まった形。固有の材料としては南米の増産観測が売り材料として意識されている。
週明け月曜日も、需給ファンダメンタルズが強いことから高値圏維持も、投機のロングが記録的な高水準、ショートが低水準であることから調整圧力が強まる展開で軟調な推移を予想。
ただし中国の貿易統計での大豆輸入の水準には注目。
※中長期見通しは個別セクターのコラムをご参照ください。
【昨日のトピックス】
昨日発表された米雇用統計は、雇用者数の伸びは+21万4,000人(市場予想+46万人、前月+61万人)と急減速、特に民間部門の雇用者数の増加が+34万4,000人(+54万人、87万7,000人)と顕著でコロナウイルスの感染拡大によって雇用難今日が悪化していることを再確認する内容だった。
なお、昨日の雇用統計では失業率が6.7%(前月6.9%)と減少している。しかしこれは労働参加率の低下(61.7%→61.5%)によるところが大きく、労働人口は先月から▲40万人減少し、1億6,047万人となった。
やはり、コロナウイルスの感染が拡大しやすい冬場は、欧米の雇用環境は悪化し、景気にはマイナスに作用すると予想される。
今回の統計では失業率のみならず、一時解雇率も1.7%(前月2.0%)と低下している。しかし同時に解雇率が2.9%(2.8%)と昨年の12月以降、上昇を継続していることも確認された。解雇者数も472万人(451万人)と増加しており、雇用環境は悪化していると考えるのが妥当である。
なお、過去に400万人を超える解雇者が発生したのはリーマンショック時であるが、解雇者数が400万人を下回るまで6年の年月を要している。この間、雇用者数の増加も発生している。このことは「ショック」を契機に構造改革が発生し、雇用先が変化したことを示唆している。
恐らく今回のショックはリーマンショックを上回り、産業構造自体に変化が起きると予想される。GAFAMを中心とした非接触型ビジネスと、環境分野、並びに環境分野に必要な資源開発(主に鉱山)の求人需要が増加することになるだろう。
【マクロ見通しのリスクシナリオ】
・米大統領選挙前後の国内融和にバイデン次期大統領が失敗する場合。
・欧州の政治混乱(トルコと欧州の関係悪化、ハードブレグジットなど)によるリスク回避の動きの強まり。
・コロナウイルスの感染再拡大(または新たなウイルスの発生)によるロックダウンが景気循環系商品の需要を減じる場合。逆に想定以上にワクチン・治療薬の開発が速やかに行われた場合は需要の増加要因に。
・環境重視型社会への急激な転換による、経済活動の鈍化リスク。成長ドライバーの1つとして期待される、中東・北アフリカ産油国が人口ボーナス期を活かせない(逆に鉱物産出国は高成長となる可能性も)。
・米中対立激化による、新冷戦構造が発現しブロック経済圏が発生して貿易活動が鈍化する場合(場合によると武力衝突も)。
「能動的に」軍事を行う方針に舵を切った中国習近平政権が、台湾統一を目指して侵略する可能性は低くなくなった。
・次の最大の成長ドライバーとして期待される、インド経済が期待通りの成長をできない場合(人種差別問題による国民の離反、市場開放・規制改革の遅れ、中国との対立など)。
2018年にすでに人口ボーナス期入りしているため、鉱物・エネルギーをはじめとする景気循環系商品需要の増加は2023~2024年頃。
・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速。
・米国の財政状況悪化、緩和規模拡大によるドル水準の低下リスク(ドル減価により、名目ドル建て資産価格の上昇要因に)。
◆昨日の商品市場(個別)の総括
---≪エネルギー≫---
【原油価格見通し】
原油価格は短期的には調整圧力が強まる展開を予想する。ファイザーのワクチン報道とOPECプラスの減産期間延長報道を受けて水準を切り上げてきたが、実際に需給環境が変わっている訳ではなく、期待先行の部分は否めないため年末年始を控えた利益確定の圧力が強まると予想されることから。
また、今回のOPEC・OPECプラス会合の段階的減産解除でももめたように、価格下落・価格上昇ともに生産国の抜け駆け増産を助長するため、そのことも価格を下押しすると予想する。
結局、OPEC諸国の足並みが混乱なく揃うのは、景気が回復して需要が順調な時のみ、といえる。実際、サウジアラビアはOPECプラスの議長ポストを退任の意向だ。
価格が上昇するには需給ファンダメンタルズの変化が必要で、ロックダウンが加速しやすく、ワクチン接種もまだ本格化していないことから価格上昇が肯定されるのは、恐らく3~4月以降になるのではないか。
中長期的には、報道通りのペースでワクチンが普及し、深刻な副作用が確認されなければ経済活動の回復とともに原油価格がわかりやすく上昇を始めるのは2021年後半になってから、と考えられる。
【見通しの固有リスク】
・OPECプラスの減産と、非OPECプラス諸国の自主減産継続で需給がタイト化する場合(価格上昇要因)。逆に価格低迷で歳入確保の増産が加速する場合、またはOPECプラスのプログラムの対象となっていない中東諸国の増産(価格下落要因)。
景気回復時の増産タイミングの見誤りによる、供給不足(価格上昇要因)。
・脱炭素の進捗、生活様式の変化による構造的な需要減少が加速した場合、
1.中東産油国の財政悪化によって情勢不安が顕在化、供給途絶リスクが高まる2.中東以外の産油国の生産者の破綻3.上流投資部門投資が減速し、インドなどの新興国需要顕在化時に供給が間に合わない場合4.価格面、数量面で予算を確保できない産油国が、OSPを大幅に引き上げる場合(第3次オイルショック)
などが価格上昇要因に。
・バイデン政権誕生で、シェールオイルのフラッキングが制限/禁止される場合、供給減少で価格上昇要因に(今のところ生産量の1割程度となる、国有地でのフラッキング禁止にトーンダウンしている)。
また、イランに対する制裁が緩和される場合、原油価格の下落要因に(ただし、米国内の反イラン感情の高まりで、直ちに制裁が緩和される可能性は低い)。
・ワクチン・治療薬が想定以上に早く準備でき、移動制限が急速に解除される場合(価格上昇要因)。
【石炭価格見通し】
石炭価格は堅調な推移になると考える。中国政府は国内炭の供給能力増強にシフトしているが、冬場で炭鉱が稼働し難いこと、港湾在庫の水準の低さに反映されるように、供給が十分ではないことが材料。
ただし、豪州との対立や、環境規制強化のの中で石炭需要は減速するとみられること、非常に矛盾するが国内生産を増加させていることから徐々に海上輸送炭価格の上値は重くなると予想される。
なお、気温低下の影響で主要3国(豪州・インドネシア・ロシア)の輸出は、過去5年平均を回復している。
10月の中国の石炭輸入は前月から大幅に減少。前年水準を▲46.6%下回る1,372万6,000トン(前月▲38.3%の1,867万6,000トン)と過去5年の最低水準となった。
中国は国内の石炭産業の強化と政治的に対立する豪州からの輸入制限で、国内生産を増加させる方向性に舵を切っており、それが影響しているとみられる。
バルチック海運指数も過去5年平均程度で低迷しており、輸入の動きは鈍化。しかし一方で中国の港湾在庫は減少しているため、ピークシーズンということもあって堅調な推移となろう。
【見通しの固有リスク】
・世界的な環境重視型世界へのシフトを受けた、石炭上流部門への投資規制強化による、供給減速懸念。短期的には価格の上昇要因。
・中国と豪州の対立、中国国内の生産能力増強に伴う、海上輸送炭需要の減少。
・北半球の夏場の猛暑(/冷夏)・冬場の厳冬(暖冬)。
【投機筋のポジション動向】
・直近の投機筋のポジションは以下の通り。
WTIはロングが677,347枚(前週比 +4,190枚)ショートが160,182枚(+9,664枚)ネットロングは517,165枚(▲5,474枚)
Brentはロングが310,291枚(前週比+5,785枚)ショートが64,427枚(▲22,489枚)ネットロングは245,864枚(+28,274枚)
---≪LME非鉄金属≫---
【非鉄金属価格見通し】
非鉄金属価格は中国の景気先行指数を見るに数ヵ月は強含みやすいとみているが、さすがに投機の期末を控えた売り圧力の強まりで調整すると考える。
現在の価格上昇は実際に中国の需要の増加による需給タイト化によるものであり、環境規制強化に伴う価格上昇ではない。
例えば、中国の超高圧送電線網整備額は当初予定比+61%の1,811億人民元とする方針が今年の4月に示されており、電線向けの需要が銅、並びにアルミの需要を押し上げている。アルミは配電には利用されないが、超高圧電線には使用される。
このほか、バイデン政権の政策推進による環境重視の姿勢の強まりが、いわゆる「バイデン・トレード(化石燃料売り・省エネ金属買い、ただし金属生産の際には二酸化炭素が出ることは変わらない)」を加速させ、投機的な買い圧力を強めている。
短期的には顕在化する需要ではないが、省エネ金属の需要増加は「今後10年の大きなテーマ」となる可能性があるため、総じて中長期的には物色されやすい地合が続くとみる。
具体例を挙げると、軽量化目的のアルミ、EV向けのニッケル・銅(通常25キロ/台の銅が使われるが、EVは80キロ/台)、蓄電池としての鉛、コバルト、リチウムなどが挙げられる。
中国が豪州の銅鉱石輸入を禁止する方針を打ち出したことで、精錬銅の需要が増加し、ベンチマークの銅価格が堅調に推移していることも地合を強くしよう。
しかし、中国の最大貿易相手経済圏である欧州でロックダウンの動きが再び見られること、季節的に南半球の供給が再開される可能性が高いこと、11月・12月のファンド決算を意識した売り圧力の強まりが価格を押し下げるため上値も重いと考える。
【見通しの固有リスク】
・高水準の投機筋買い越しポジションが急速に解消されたときの下落リスク。
・主に銅山を中心とする労使交渉長期化による供給減少が、2021年も継続する場合(コロナの影響もあって、2020年の鉱山生産は全体で184万1,000トン、コロナの影響で115万1,000トン減少する見込み)。
・ニューカレドニアのGoroプロジェクトはAntfagasutaが買収相手として急浮上しており、過剰な供給不足への懸念が後退していることは価格の下落要因に。ただし楽観はできず。
なお、同プロジェクトのニッケル生産は6万トン/年(シェア2.4%)。
・中国の環境規制強化やコロナの影響再発に伴うスクラップの調達難による、新塊需要の増加。
・上流部門投資不足並びに鉱石の品位低下による、鉱山供給の制限。
・環境問題や人権問題(コンフリクト・メタルの問題)を背景とする鉱山供給の減少。
また、環境に配慮したメタル使用の義務化などが欧州で進む場合などのコストアップ(グリーン・メタルの義務化によるコスト増加)。
・資源ナショナリズムの高まり。インドネシアのニッケル未処理鉱石禁輸措置再開(銅とボーキサイトは2022年から実施の予定)。
・1月の米上院決定投票で民主党が過半数を確保し、「トリプルブルーリスク」が顕在化、脱炭素の動きが加速していわゆる省エネ金属の需要が増加する場合。
【投機筋のポジション動向】
・LME投機筋買い越し金額 前週比+10.5%の254億ドル(前週 230億ドル)・LME投機筋買い越し数量 前週比+9.9%の6,098.1千トン(前週 5,546.9千トン)
---≪鉄鋼原料≫---
【鉄鋼原料価格見通し】
鉄鉱石価格は、中国の景気先行指標をみるに堅調な推移を続けると考える。貿易統計で確認できるように鉄鋼製品輸入が増加し、輸出が減少。中国の顕在需要が増加していることを示唆している。鉄鉱石在庫は積み上がっているが日数ベースでは在庫水準は低く、需給はタイトとみられるため。
11月の中国の鉄鋼業PMIを見ると、閾値の50は下回っているものの、新規受注の改善(44.9→47.2)、輸出向け新規受注の悪化(52.0→45.9)を考えると、明らかに「国内向けの新規受注」が増加していることを示唆する内容。
今後も中国政府のインフラ投資を柱とする経済対策が、来年7月の中国共産党結党100周年記念まで続くと予想されること、中国国内の鉄鋼原料在庫水準が低いことから(鉄鋼製品在庫の水準は増加)在庫積み増し需要も継続する可能性が高く、基本は底堅い推移となる。
ただし価格上昇が需要の減少を引き起こすレーショニングが意識されるほか、南米生産者の増産見通しを考えると上値も重いと考える。
中国の鉄鋼製品の輸入は通常、平均で110万トン程度なのだが、10月は193万トン(前月288万5,000トン)と、記録的な水準となった前月からは急減速した。しかし、国内生産も10月時点で9,220万トン(前月9,256万トン)と過去最高水準を記録した8月からは減速したものの、依然として高い水準を維持している。
中国の国内需要が旺盛であることを示しているが、中国の鉄鋼製品在庫水準は前週比▲44万8,000トンの984万1,000万トン(過去5年平均 836万3,000トン)と、例年よりも在庫水準は高い。
しかし、国内の鉄鋼製品在庫の減少ペースは例年を上回っており、鉄鋼製品輸出も減少、輸入が増加している状況で、中国の鉄鋼製品需給はまだタイトな状態といえる。しばらくは鉄鋼製品の需要が鉄鉱石需要を牽引する状態が続くと見られる。
原料である鉄鉱石の10月の輸入は前年比+14.9%の1億674万トン(前月+9.2%の1億855万トン)と以前高水準であり、需要が旺盛であることをうかがわせる。
鉄鉱石港湾在庫は前週比▲160万トンの1億2,870万トン(過去5年平均1億2,170万4,000トン)、在庫日数は+0.5日の25.8日(過去5年平均 31.5日)と例年と比較して在庫日数の水準は低く、輸入需要は持続するものと思料。
原料炭は中国の生産活動回復が継続していること、国内の鉄鋼需要が公共投資で底堅いことから、同様に底堅い推移になると考える。しかし、中国政府は原料炭を含む石炭の国内生産を増加させる方針であることから、海上輸送原料炭価格の上値も重い。
一方、中国の港湾在庫の水準は鉄鋼の最大生産省である河北省の主要港である、京唐港の港湾在庫は急速に増加しているが、依然として過去5年の最低水準であることから価格の下支え要因となる。
【見通しの固有リスク】
・鉄鉱石価格の上昇がレーショニング(価格上昇による需要減少)を引き起こす場合。
・世界的に広がる環境規制強化の流れで、鉄鉱石や原料炭などの生産に一定の影響が起きる場合。
・コロナウイルスの感染拡大長期化による、鉱山生産の減少リスク。
・カシミール地方を巡る中国との領有権争いが激化した場合、インドが中国に対して鉄鉱石輸出を制限する可能性(中国のFOBインデックスは上昇、その他の地域の鉄鉱石価格は低下)。
【投機筋のポジション動向】
---≪貴金属≫---
【貴金属価格見通し】
<<金>>
金は高値を維持すると考える。金融緩和の継続と、株価の上昇に伴う長期金利上昇圧力がせめぎ合う形で実質金利を現状水準に維持すると考えられることから。
なお、リスクオンはドル安で価格上昇、リスクオフで価格下落となる(詳しくは2020年10月12日付のMRA's Eyeをご参照ください)。
現在の金の実質金利で説明可能な価格(金基準価格)は長期金利の上昇で1,640ドルと、長期金利の低下による実質金利の低下が水準を押し上げている。そこからの乖離(リスク・プレミアム)は202ドルと前日比+5ドル上昇した。
なお、金価格を実質金利要因と為替要因に分類した場合、為替要因はリスク・プレミアムのところに内包されると整理している(為替は名目金利の影響も受けるので、純粋に為替の要因のみ切り出すのが困難であることから)。
※毎日回帰分析をアップデートし、リスク・プレミアム自体の水準を見直しているため、前日比の整合性が取れていない場合があります。
<<銀>>
銀価格は金価格との比較感で売買されるが、金銀レシオは現在、76.0倍。過去1年を基準にすると95倍程度、5年では80倍、2000年以降では65倍程度が妥当だが、足元、80倍程度で落ち着いている。
金は高値を維持する見通しだがバイデン大統領誕生見通しであり、太陽光発電向けに用いられる「バイデン銘柄」であることもあって、需要構造の変化が価格を下支え(金銀レシオは低下)するものと予想。
なお、銀価格=金価格÷金銀レシオ であり、金銀レシオが低下することで金価格が変動した時の弾性値が上昇(ボラティリティは上昇し、足元金の2倍に上昇)する点は留意。
(例)金が2,000ドル、銀が20ドルのとき 金銀レシオが100倍→金価格±1ドルの変化で銀価格は±1セント変化 金の変化率は±0.05%、銀は±0.05%
金銀レシオが1倍→金価格±1ドルの変化で銀価格は±1ドル変化 金の上昇率は±0.05%、銀は±5%
<<PGM>>
プラチナ価格は銀価格との連動性が高い。これは供給過剰で投機的な取引の影響が強まっていることによる。足下は、各国の自動車セクターの回復期待が強まっており、工業需要回復「期待」が価格を押し上げている状況。
仮に脱炭素が進んで水素が用いられ、燃料電池が進むのであればプラチナの構造的な需要が増加するシナリオは、需要・価格面でのポジティブリスクシナリオ。
パラジウムは価格は景気の先行き楽観が強まっているが、足下のコロナの感染拡大がこれを相殺するため、現状水準でのもみ合いを予想。
ETF残高とパラジウム価格の連動性が高まっており(管理在庫増加→価格上昇)、一時の、ETF管理在庫減少→価格上昇、のメカニズムから変化してきている。
在庫取り崩し→価格上昇は実際に需給がタイトで、現物確保のためにETFを取り崩さなければならなかったからだが、現在はこれと逆のことが発生している訳で、足元、パラジウムの需給は緩和していると見られる。今後はETFの動向に注目。
11月の米自動車販売は年率1,555万台(市場予想 1,610万台、前月 1,621万台)と減速した。長期金利の上昇が影響したと見られる。
中国の10月の自動車販売は中国自動車工業協会の速報で前年比+12.6%の257万3,000台(前月+13.0%の256万5,201台)。
自動車販売は回復しているが、不要不急の消費であるため中国を除いては本格的な回復にはまだ時間がかかる見込み。
【見通しの固有リスク】
・世界的な成長力の低下に伴い、各国の財政状況が悪化、地政学的リスクが顕在化する場合(中東・北アフリカのリスク顕在化の可能性は低くない)。リスク・プレミアム上昇を通じて貴金属価格の上昇要因に。
・米中の対立激化。米国は今回のウイルス問題で、中国の医療面、人工知能を含むIT面に脅威を感じた可能性は高く、対立が激化する場合(安全資産価格の上昇要因)。
・英国のブレグジットは、FTA合意なき離脱となるリスクが残存しており、その場合のインパクトは無秩序離脱と同レベルになると考えられ、金価格の上昇要因に。
・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速による安全資産需要の増加。
・世界的な自動車販売の減速(米欧中)による、自動車向け排ガス触媒需要の減少(PGM)。
環境重視型社会へのシフトはパラジウム需要を増加させるが、さらに加速して「水素社会」まで到達すると、燃料電池車需要が増加して構造的にプラチナ価格の上昇要因となる可能性。
・コロナウイルスの感染拡大による、最大生産国の1つである南アフリカの鉱山稼働が不安定であることによる供給懸念。
【投機筋のポジション動向】
・直近の投機筋のポジションは、金はロングが324,344枚(前週比 +4,020枚)、ショートが64,030枚(▲12,392枚)、ネットロングは260,314枚(+16,412枚)、銀が77,023枚(+2,252枚)、ショートが29,131枚(+40枚)、ネットロングは47,892枚(+2,212枚)
・直近の投機筋のポジションは以下の通り。
プラチナはロングが33,053枚(前週比 +3,017枚)ショートが11,027枚(▲244枚)、ネットロングは22,026枚(+3,261枚)
パラジウムが5,614枚(▲104枚)、ショートが2,590枚(▲101枚)ネットロングは3,024枚(▲3枚)
---≪農産品≫---
【穀物価格見通し】
穀物価格はトウモロコシ・大豆は期末を控えた売りでいったん調整すると考える。
しかし、ラニーニャ現象の発生によって、足下南米の生産状況悪化が意識されていること、中国向けの輸出が中国側の事情で増加すると見られることが価格を下支えすると予想。
小麦はさほど投機の買いポジションが積み上がっている訳ではないが、各地で生産見通しが引き上げられており、やや軟調に推移。
バッタ被害はLocust Watchでは、エチオピア、イエメン、ケニア、サウジアラビアの一部で深刻な状態が続いている。
西部に広がっていたバッタの固体(群棲相を形成していない)はチャドとモーリタニアで拡大しており、影響拡大への懸念がやや強まっている。
http://www.fao.org/ag/locusts/common/ecg/75/en/201101forecast.jpg
やや懸念されるのが、サイクロン「Geti」がソマリアを通過すること。これにより水分が土壌に供給され、植物も生長することから越冬するバッタが増加するとみられる。来年のリスクは小さくなくなっている。
http://www.fao.org/ag/locusts/common/ecg/75/en/20112306gati.jpg
【見通しの固有リスク】
・ラニーニャ現象の発生による穀物供給減少リスクの顕在化。害虫の発生、生産地の土壌破壊など(すでに一部顕在化)。
・環境重視型社会へのシフトにより、燃料向け穀物需要が増加する場合(価格の上昇要因)。現在はそれほどの数量でもない、バイオディーゼル向けの大豆需要増加など。
・新型コロナウイルスの影響拡大による、輸出活動の停滞(シカゴ定期を含む生産地価格の下落要因)。
【米農務省需給報告データ】
・米穀物作付け意向面積トウモロコシ 9,699万エーカー(市場予想 9,412万エーカー)大豆 8,351万エーカー(8,502万エーカー)小麦 4,466万エーカー(4,495万エーカー)
・米穀物最終作付け面積トウモロコシ 9,201万エーカー(市場予想 9,514万エーカー)大豆 8,383万エーカー(8,483万エーカー)小麦 4,425万エーカー(4,472万エーカー)
・11月米需給報告単収見通し(実績/市場予想/前月)トウモロコシ 175.8Bu/エーカー(177.87、178.4)大豆 50.7(51.6、51.9)小麦 49.7Bu/エーカー(前月 49.7)
・11月米需給報告生産見通し(実績/市場予想/前月)トウモロコシ 145億700万Bu(146億7,607万Bu、147億2,200万Bu)大豆 41億7,000万Bu(42億4,822万Bu、42億6,800万Bu)小麦 18億2,600万Bu(前月18億2,600万Bu)
・11月米需給報告輸出見通し(実績/前月)トウモロコシ 26億5,000万Bu(23億2,500万Bu)大豆 22億Bu(22億Bu)小麦 9億7,500万Bu(9億7,500万Bu)
・11月米需給報告在庫見通し(実績/市場予想/前月)トウモロコシ 17億200万Bu(20億4,696万Bu、21億6,700万Bu)大豆 1億9,000万Bu(2億4,389万Bu、2億9,000万Bu)小麦 8億7,700万Bu(8億8,244万Bu、8億8,300万Bu)
・9月末四半期在庫(実績/市場予想/前月)トウモロコシ 19億億9,500万Bu(22億6,554万Bu、52億2,400万Bu)大豆 5億2,300万Bu(5億7,838万Bu、13億8,600万Bu)小麦 21億5,900万Bu(22億4,035万Bu、10億4,400万Bu)
【投機筋のポジション動向】
・直近の投機筋のポジションは以下の通り。
トウモロコシはロングが561,243枚(前週比 ▲12,403枚)、ショートが126,291枚(+3,984枚)ネットロングは434,952枚(▲16,387枚)
大豆はロングが316,553枚(▲6,557枚)、ショートが44,224枚(+2,844枚)ネットロングは272,329枚(▲9,401枚)
小麦はロングが116,443枚(▲11,617枚)、ショートが104,512枚(+7,844枚)ネットロングは11,931枚(▲19,461枚)
◆本日のMRA's Eye
「2021年バルクコモディティ見通し」
<<鉄鉱石>>
世界の粗鋼生産はコロナウイルスの感染拡大防止のためのロックダウンの影響で世界中で急速に減少したが回復し、前年比プラスとなった。
しかし、コロナウイルスの発生源とされる中国の生産が景気刺激のための公共投資積み増しによって急速に回復したことによるものであり、その他の地区の生産はまだ回復するには至っていない。
中国の粗鋼生産は増加を続けており、8月の粗鋼生産は過去最高となる9,485万トン(9月も9,256万トンと高水準)となった。背景には公共投資需要の増加や、「景気刺激に使わない」としてきた住宅セクターの復調がある。
中国は鉄鋼製品輸出国としてアジア周辺諸国の鉄鋼製品生産者と競合関係にあるが、2020年に関しては、輸出が減少し、今までほとんど増加することがなかった輸入が急増し増加、ネット輸出量を減少させている。
このことは、鉄鋼製品市場は中国が需給がタイトであるが、海外市場はまだ緩和していることを示唆している。
しかし、直近の中国鉄鋼業PMIを見ると低下傾向となっており、特に新規受注の落ち込みが大きい。これは中国の経済対策に息切れが見られるほか、中国南部の洪水の影響で建設に遅れが見られること、これからオフシーズンとなる冬場に突入することが影響していると見られる。
結果、冬場にかけて中国の鉄鋼製品需要は減速する可能性が高いと予想される。
中国の鉄鉱石港湾在庫は減少を続けていたが増加に転じ、過去5年平均水準を回復している。これはバルチック海運指数が上昇していたことに象徴されるように、主要供給国であるブラジルや豪州からの輸出が増加したことによるものである。
しかし、中国の港湾在庫の先行指標となるバルチック海運指数は低下、ブラジル・豪州の輸出も減速しており、中国の輸入需要に一巡感が出た可能性がある。
鉄鉱石先物の直近限月・第2限月スプレッドと港湾在庫水準の間には相関関係があり、足下の港湾在庫の増加ペースを考えると、価格はやや高すぎであり、在庫を需要で割った「在庫日数」も増加基調にあるため、調整圧力が強まると考えるのが妥当だろう。
しかし、依然として在庫日数の水準は低く、中国の需要が減速する可能性があるものの公共投資による下支えは続くため、鉄鉱石価格を高値圏に維持の公算。
以上から、2021年の鉄鉱石価格は、中国の公共投資を中心とする需要は継続するものの、欧米の部分的なロックダウンが景気を減速させること、生産者の増産見通しを背景に97.50ドル/トンとなる見通し。ただし、この見通しを作成して以降も中国の需要の減速が見られず、1月の定期見なおしの際にこの見通しは大幅に引き上げられる可能性がある。
2022年にかけてはコロナからの立ち直りに伴う需要の緩やかな回復、インドの構造的な需要の増加を鉄鉱石生産者の稼働再開が相殺し、2020年比では▲15.00ドル/トンの82.50ドル/トンを予想。
<<原料炭>>
世界最大の鉄鋼製品生産国である中国の原料炭生産量は高い水準を維持しているが減速しており、わずかではあるが原料炭輸入は増加している。しかし、コロナウイルスや、ファーウェイ問題を受けて中国と豪州の関係が悪化、海上輸送原料炭の需要が減少しているとみられ、原料炭価格先物の期間構造は期近がコンタンゴとなっている。
中国の京唐港の港湾在庫の水準は過去5年の最低水準を下回っている。禁輸措置の影響もあろうが足下の中国の原料炭需給はまだタイト。
今後も政治的な背景を受けて中国の国内生産増強の動きは続くとみられ価格を下押しするが、中長期的には供給は十分ではないことから長期的に強気の見通しを変更する必要はないものと思料。
2021年の原料炭平均価格は122.50ドル/トン(前回予想比▲1.25ドル/トン)、2022年は130.00ドル/トン(▲5.00ドル/トン)と下方修正した。
欧州を中心に石炭を環境面から回避する動きが強まっていることは長期的には価格の下落要因だが、ガスや水素を還元剤に用いるようになるにはまだ時間がかかると考えられるため、供給面の抑制は継続する見込みであり価格を下支えの公算。
◆主要ニュース
・10月独製造業受注 前月比+2.9%(前月改定+1.1%)、前年比+1.8%(▲1.1%)
・11月独建設業PMI 45.6(前月45.2)
・11月米雇用統計
非農業部門雇用者数 前月比+245千人(前月改定+610千人(速報比▲27千人))
民間部門雇用者数 +344千人(+877千人)
製造業雇用者数 +27千人(+33千人)
・11月米失業率 6.7%(前月 6.9%)、不完全雇用率 12.0%(12.1%)
労働参加率 61.5%(61.7%)
時間当たり平均賃金 前月比+0.3%(+0.1%)、前年比+4.4%(+4.4%)
週平均労働時間 34.8時間(34.8時間)
・10月米貿易収支赤字 ▲631億ドル(前月改定▲621億ドル)
・10月米製造業耐久財受注改定
前月比+1.3%(速報比変わらず、前月改定+2.1%)
除く輸送機器+1.3%(±0.0%、+1.5%)
製造業新規受注資本財非国防除く航空+0.8%(+0.1%、+1.9%)
・10月米製造業新規受注 前月比+1.0%(前月+1.3%)
製造業受注除く輸送機器+1.0%(+0.9%)
・インド中銀、レポレートを4.00%で据置 、リバースレポレートを3.35%で据置、預金準備率を3.00%で据置。
・シカゴ連銀エバンス総裁(投票権なし・ハト派)、「米雇用統計はやや残念な内容だった。」
・EU担当者、「英国との合意、目前に迫っている」
・英政府報道官、「EUとの通商交渉は極めて厳しい局面にある。」
◆エネルギー・メタル関連ニュース
【エネルギー】
・ベイカー・ヒューズ週間米国石油リグ稼働数246(前週比+5) ガスリグ 75(前週比▲2)。"
・OPECプラスは段階的な減産幅の縮小で合意。1月から50万バレルの増産を開始。
・サウジアラビアを初めとする4ヵ国がカタールとの対立解消に向けて交渉を実施。
・IAEA、イランは地下設備に新型のウラン濃縮機を設置。核合意違反。
・トランプ大統領、ソマリア駐留米軍撤退を命令。
【メタル】
・MMG、ペルーのLas Bambas銅鉱山の抗議行動は5日目に突入、精鉱の輸送は行われていない。
◆主要商品騰落率
【上昇率上位5商品】
商品名(カテゴリー)/前日比上昇率/年初来上昇率
1.SGX鉄鉱石 ( 鉄鋼原料 )/ +4.86%/ +55.38%
2.MDEパーム油 ( その他農産品 )/ +4.02%/ +19.86%
3.欧州排出権 ( 排出権 )/ +3.83%/ +22.80%
4.ICE欧州天然ガス ( エネルギー )/ +3.33%/ +37.01%
5.CME木材 ( その他農産品 )/ +2.82%/ +67.43%
【下落率上位5商品】
商品名(カテゴリー)/前日比上昇率/年初来上昇率
66.CBTエタノール ( エネルギー )/ ▲5.71%/ ▲4.00%
65.SHF天然ゴム ( その他農産品 )/ ▲4.79%/ +15.90%
64.原料炭スポット ( 鉄鋼原料 )/ ▲3.57%/ ▲23.40%
63.ビットコイン ( その他 )/ ▲3.27%/ +162.99%
62.SGX天然ゴム ( その他農産品 )/ ▲3.02%/ +50.81%
※弊社が重要と考える主要商品の前日比騰落率上位・下位5品目です。
※限月交代に伴う価格の不連続性は考慮されていません。予めご容赦ください。
◆主要指標
【為替・株・金利・ビットコイン】
NY ダウ :30,218.26(+248.74)
S&P500 :3,699.12(+32.40)
日経平均株価 :26,751.24(▲58.13)
ドル円 :104.17(+0.33)
ユーロ円 :126.26(+0.16)
米10年債 :0.97(+0.06)
中国10年債利回り :3.29(▲0.01)
日本10年債利回り :0.02(▲0.00)
独10年債利回り :▲0.55(+0.01)
ビットコイン :18,825.45(▲636.69)
【MRAコモディティ恐怖指数】
総合 :32.12(+0.15)
エネルギー :42.01(+0.34)
ベースメタル :18.38(+0.07)
貴金属 :29.45(▲0.93)
穀物 :19.86(▲0.42)
その他農畜産品 :39.09(+0.63)
【主要商品ボラティリティ】
WTI :41.17(▲0.45)
Brent :33.11(▲4.11)
米天然ガス :63.44(+8.38)
米ガソリン :40.13(+0)
ICEガスオイル :35.58(▲0.88)
LME銅 :20.64(▲0.66)
LMEアルミニウム :14.98(+0.06)
金 :16.34(▲0.97)
プラチナ :29.54(+0.59)
トウモロコシ :22.20(+0.44)
大豆 :16.34(▲0.97)
【エネルギー】
WTI :46.26(+0.62)
Brent :49.25(+0.54)
Oman :49.00(+0.49)
米ガソリン :126.85(+0.68)
米灯油 :140.30(+0.97)
ICEガスオイル :397.50(+1.00)
米天然ガス :2.58(+0.07)
英天然ガス :42.57(+1.37)
【貴金属】
金 :1838.86(▲2.22)
銀 :24.19(+0.12)
プラチナ :1060.62(+27.52)
パラジウム :2352.44(+32.97)
※ニューヨーククローズ。
【LME非鉄金属】
(3ヵ月公式セトル)
銅 :7,749(+67:7C)
亜鉛 :2,770(+2:21.5C)
鉛 :2,042(▲17:15C)
アルミニウム :2,040(+1:12.5C)
ニッケル :16,064(+68:44C)
錫 :19,020(+189:40B)
コバルト :32,009(▲6)
(3ヵ月ロンドンクローズ)
銅 :7758.00(+99.50)
亜鉛 :2741.00(▲17.00)
鉛 :2032.50(▲0.50)
アルミニウム :2041.00(+26.00)
ニッケル :16345.00(+365.00)
錫 :18995.00(+70.00)
バルチック海運指数 :1,189.00(▲12.00)
※C=Cash-3M コンタンゴ、B=Cash-3M バック
【鉄鋼原料】
62%鉄鉱石スポット(CFR中国、1営業日前) :146.87(+9.31)
SGX鉄鉱石 :142.22(+6.59)
NYMEX鉄鉱石 :141.53(+5.87)
NYMEX豪州原料炭スワップ先物 :104.14(▲3.86)
大連原料炭先物 :239.45(+0.42)
上海鉄筋直近限月 :4,258(±0.0)
上海鉄筋中心限月 :3,881(▲14)
米鉄スクラップ :376(▲1.00)
【農産物】
大豆 :1163.00(▲5.25)
シカゴ大豆ミール :388.80(▲4.00)
シカゴ大豆油 :39.19(+0.51)
マレーシア パーム油 :3645.00(+141.00)
シカゴ とうもろこし :417.00(▲5.50)
シカゴ小麦 :566.50(▲5.25)
シンガポールゴム :250.80(▲7.80)
上海ゴム :14615.00(▲735.00)
砂糖 :14.44(▲0.27)
アラビカ :115.35(▲2.30)
ロブスタ :1337.00(▲9.00)
綿花 :69.86(+0.44)
【畜産物】
シカゴ豚赤身肉 :65.88(▲0.15)
シカゴ生牛 :108.88(▲0.73)
シカゴ飼育牛 :139.78(▲0.03)
※全ての価格は注記が無い限り、取引所で取引される通貨建。
※限月交代に伴う価格の不連続性は考慮されていません。予めご容赦ください。