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株価調整を受けたドル高で総じて軟調
  • MRA商品市場レポート

2020年12月1日 第1864号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「株価調整を受けたドル高で総じて軟調」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は自国通貨建て商品と、その他農産品が上昇、その他は軒並み水準を切り下げる動きとなった。高値圏で推移していた株が、米政府による中国企業への投資制限などを材料に調整売りに押され、ドルがリスク回避的に物色されたことが、広くドル建て資産価格の下押し要因となった。

さすがにここまで価格が上昇すると、11月末・12月末といったファンドの決算を意識させるような局面では調整売り圧力が強まりやすい。

昨日最も上昇したのがビットコイン。著名な投資家が次々と参入を表明していることで「認知度の向上」が材料になっているようだ。

たしかに決算手段として広く普及すれば高値を維持する可能性はあるが、どちらかと言うと先行きが見通し難い中、その他の商品とほぼ無相関であるビットコインが物色対象になった、という方が適切だろう。

しかし、流動性の低い市場に著名投資家と言われる人が参入するときは、過去、その後での急落を伴うことが多いため注意が必要である。過去、そして直近も貴金属市場でこの動きが見られている。

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【本日の見通し】

本日も年末のファンド決算やクリスマス休暇を意識した株式市場での売り圧力の強まりで、ドル高が進行するとみられることから全体的に軟調な推移になると予想する。

本日発表の統計で注目しているのは米ISM製造業指数。市場予想は58.0(前月59.3)と悪化見込みであり、昨日発表の先行指標であるシカゴPMIも58.2(市場予想59.0、前月61.1)と減速していることから、景気循環系商品価格には下押し圧力が掛ることになるだろう。

このほか、好調を続ける中国の指標である財新製造業PMIにも注目している。市場予想は53.5(前月53.6)とやや鈍化の見込みであり、やはり景気循環系商品である非鉄金属価格を下押ししよう。

【セクター別動向と見通し】

◆エネルギー

原油価格はもみ合った結果、前日比マイナスで引けた。OPEC総会が紛糾し、結論が12月1日に持ち越されたと伝えられたこともあり、増産観測を意識した売り圧力が強まったため。またこの数週間の価格上昇を受けて、11月末の利益確定の売りも価格を下押しした。

石炭価格スワップ価格は上昇、限月交代もあって70ドルをつけた。

本日もOPEC総会の動向を睨みつつ、やや軟調な推移になると予想。恐らくOPEC総会では減産延長で一致、その後のOPECプラスで50万バレル程度の増産を主張する非OPEC諸国との調整が難航するだろう。

◆非鉄金属

LME非鉄金属は上昇後下落し、高安まちまち。朝方発表された中国製造業PMIが良好名内容だったこと、LME指定倉庫在庫の減少継続を受けて水準を切り上げたが、米株下落を受けたドル高進行が価格上昇を抑制した。

昨日発表された中国の製造業PMIでは、弊社が重要と考える「新規受注在庫レシオ」が上昇、製品・原材料ともに需給がタイト化していることを確認する内容だった(詳しくは昨日のトピックスを参照)

中国の需要が堅調で、本日発表予定の財新製造業PMIも53.5(前月53.6)と高い水準を維持することから、高値圏を維持するとみられる。

しかし、年末を控えた株価の調整も予想されるため、ドル高進行が価格を下押しすると予想。本日は軟調な推移か。

◆鉄鋼・鉄鋼原料

中国向け海上輸送鉄鉱石スワップは小幅上昇、大連先物は上昇、豪州原料炭スワップ先物は上昇、大連原料炭先物は上昇、鉄鋼製品先物価は直近限月が上昇、中心限月が下落した。

朝方発表された中国の鉄鋼業PMIは前月から改善したが、閾値の50は下回った。しかし、新規受注の改善(44.9→47.2)、輸出向け新規受注の悪化(52.0→45.9)を考えると、明らかに「国内向けの新規受注」が増加していることを示唆する内容。

今後も鉄鋼製品・鉄鋼原料は高値圏での推移が続くことになるだろう。

本日は財新製造業PMIが発表されるが53.5(前月53.6)と高い水準を維持する見込みであり、先物主導で高値圏を維持へ。

◆貴金属

金価格は大幅に下落。実質金利が低下し。株価も下落したが、ドル指数が上昇しドル安要因が剥落する形となったことから。恐らく年末を意識した益出し売りが株式市場で見られたことと同じ動きが見られているためと考えられる。銀・プラチナ価格は小幅高。

パラジウムは投機的な動きの影響が強まっているが、株価の急落が売り材料となった。

リスク・プレミアムの水準が大きく調整し、過去10年平均程度まで低下したことから買い戻しで水準を切り上げると予想。銀も同様。PGMは株式市場で利益確定の動きが見られることから、軟調な推移に。

◆穀物

シカゴ穀物市場はドル高の進行を受けて大きく水準を切り下げた。ここまでの上昇は投機が主導した側面が強く、ドル高・月末が手仕舞い売り圧力を強めたため。

需給ファンダメンタルズが強いことから高値圏維持も、投機のロングが記録的な高水準、ショートが低水準であることから調整圧力が強まる展開で軟調な推移を予想。

※中長期見通しは個別セクターのコラムをご参照ください。

市場データ・グラフ類の添付ファイルのサンプルはこちら。

【昨日のトピックス】

昨日発表された中国の製造業PMIは52.1と市場予想(51.5)、前月(51.4)ともに上回った。また最終消費の指標の1つである非製造業PMIも56.4(市場予想56.0、前月56.2)と改善しており、中国の景気が回復基調にあることを確認する内容となった。

弊社が中国の製造業動向を占う上で重視している「新規受注・(完成品・原材料)在庫レシオは、完成品レシオが1.179(前月1.176)と小幅に上昇、原材料レシオが1.109(1.100)と上昇している。

内訳を見ると、新規受注が53.9(前月52.8)と上昇、完成品在庫が45.7(44.9)、原材料在庫が48.6(48.0)と指数はいずれも上昇している。

ややムリがあるが鉱工業生産と同様にPMIを元に「在庫循環図」を作成すると、中国の製品・原材料とも在庫積み増し局面にある。恐らく在庫指数の増加は需要の増加に伴う前向きな在庫積み増し、と考えられる。

鉱工業生産や固定資産投資も回復基調にあり、鉱工業生産は前年水準を上回っている。恐らく来年7月の中国共産党100周年記念までは是が非でも景気を減速させることは無いと思われ、新規受注が牽引するかたちで製造業セクターはしばらく好調を続けることになるだろう。

また、6ヵ月後の景気に連動しそうな指標を集めて作成されている「OECD景気先行指標」は、中国の指数が節目の100を上回っている。この通りであれば、来年の4月頃に中国の景気は明確に回復することになる。ワクチン開発が進捗し、実際に各国の行動制限が解除されれば、その信憑性も高まろう。

問題はそれ以降である。また、嫌中機運が強まる米国内でバイデン政権が経済優先で中国に対する経済制裁を緩和しなかった場合(あるいは制裁が強まる場合)、やや人工的に作られた中国の在庫循環が崩れる可能性はあり得るため、まだ予断は許せない。

また、同時に発表された非製造業PMIは総合指数は好調だったが、内訳の新規受注はやや鈍化(53.0→52.8)、雇用も悪化(49.4→48.9)しており、最終需要側に陰りが出ている可能性があることは無視できない。あまり報じられていないが、中国の大手企業の破綻も出始めており、やはり問題は来年夏以降だろう。

【マクロ見通しのリスクシナリオ】

・米大統領選挙前後の国内融和にバイデン次期大統領が失敗する場合。

・欧州の政治混乱(トルコと欧州の関係悪化、ハードブレグジットなど)によるリスク回避の動きの強まり。

・コロナウイルスの感染再拡大(または新たなウイルスの発生)によるロックダウンが景気循環系商品の需要を減じる場合。逆に想定以上にワクチン・治療薬の開発が速やかに行われた場合は需要の増加要因に。

・環境重視型社会への急激な転換による、経済活動の鈍化リスク。成長ドライバーの1つとして期待される、中東・北アフリカ産油国が人口ボーナス期を活かせない(逆に鉱物産出国は高成長となる可能性も)。

・米中対立激化による、新冷戦構造が発現しブロック経済圏が発生して貿易活動が鈍化する場合(場合によると武力衝突も)。

「能動的に」軍事を行う方針に舵を切った中国習近平政権が、台湾統一を目指して侵略する可能性は低くなくなった。

・次の最大の成長ドライバーとして期待される、インド経済が期待通りの成長をできない場合(人種差別問題による国民の離反、市場開放・規制改革の遅れ、中国との対立など)。

2018年にすでに人口ボーナス期入りしているため、鉱物・エネルギーをはじめとする景気循環系商品需要の増加は2023~2024年頃。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速。

・米国の財政状況悪化、緩和規模拡大によるドル水準の低下リスク(ドル減価により、名目ドル建て資産価格の上昇要因に)。

◆昨日の商品市場(個別)の総括


---≪エネルギー≫---

【原油価格見通し】

原油価格は短期的には調整圧力が強まる展開を予想する。ファイザーのワクチン報道とOPECプラスの減産期間延長報道を受けて水準を切り上げてきたが、実際に需給環境が変わっている訳ではなく、期待先行の部分は否めないため年末年始を控えた利益確定の圧力が強まると予想されることから。

また、今回のOPEC・OPECプラス会合でももめたように、価格下落・価格上昇ともに生産国の抜け駆け増産を助長するため、そのことも価格を下押しすると予想する。結局、OPEC諸国の足並みが混乱なく揃うのは、景気が回復して需要が順調な時のみ、といえる。

価格が上昇するには需給ファンダメンタルズの変化が必要で、ロックダウンが加速しやすく、ワクチン接種もまだ本格化していないことから価格上昇が肯定されるのは、恐らく3~4月以降になるのではないか。

中長期的には、報道通りのペースでワクチンが普及し、深刻な副作用が確認されなければ経済活動の回復とともに原油価格がわかりやすく上昇を始めるのは2021年後半になってから、と考えられる。

【見通しの固有リスク】

・OPECプラスの減産と、非OPECプラス諸国の自主減産継続で需給がタイト化する場合(価格上昇要因)。逆に価格低迷で歳入確保の増産が加速する場合、またはOPECプラスのプログラムの対象となっていない中東諸国の増産(価格下落要因)。

景気回復時の増産タイミングの見誤りによる、供給不足(価格上昇要因)。

・脱炭素の進捗、生活様式の変化による構造的な需要減少が加速した場合、

1.中東産油国の財政悪化によって情勢不安が顕在化、供給途絶リスクが高まる2.中東以外の産油国の生産者の破綻3.上流投資部門投資が減速し、インドなどの新興国需要顕在化時に供給が間に合わない場合4.価格面、数量面で予算を確保できない産油国が、OSPを大幅に引き上げる場合(第3次オイルショック)

などが価格上昇要因に。

・バイデン政権誕生で、シェールオイルのフラッキングが制限/禁止される場合、供給減少で価格上昇要因に(今のところ生産量の1割程度となる、国有地でのフラッキング禁止にトーンダウンしている)。

また、イランに対する制裁が緩和される場合、原油価格の下落要因に(ただし、米国内の反イラン感情の高まりで、直ちに制裁が緩和される可能性は低い)。

・ワクチン・治療薬が想定以上に早く準備でき、移動制限が急速に解除される場合(価格上昇要因)。

【石炭価格見通し】

石炭価格は堅調な推移になると考える。中国政府は国内炭の供給能力増強にシフトしているが、冬場で炭鉱が稼働し難いこと、港湾在庫の水準の低さに反映されるように、供給が十分ではないことが材料。

ただし、豪州との対立や、環境規制強化のの中で石炭需要は減速するとみられること、非常に矛盾するが国内生産を増加させていることから徐々に海上輸送炭価格の上値は重くなると予想される。

なお、気温低下の影響で主要3国(豪州・インドネシア・ロシア)の輸出は、過去5年平均を回復している。

10月の中国の石炭輸入は前月から大幅に減少。前年水準を▲46.6%下回る1,372万6,000トン(前月▲38.3%の1,867万6,000トン)と過去5年の最低水準となった。

中国は国内の石炭産業の強化と政治的に対立する豪州からの輸入制限で、国内生産を増加させる方向性に舵を切っており、それが影響しているとみられる。

バルチック海運指数も過去5年平均程度で低迷しており、輸入の動きは鈍化。しかし一方で中国の港湾在庫は減少しているため、ピークシーズンということもあって堅調な推移となろう。

【見通しの固有リスク】

・世界的な環境重視型世界へのシフトを受けた、石炭上流部門への投資規制強化による、供給減速懸念。短期的には価格の上昇要因。

・中国と豪州の対立、中国国内の生産能力増強に伴う、海上輸送炭需要の減少。

・北半球の夏場の猛暑(/冷夏)・冬場の厳冬(暖冬)。

【投機筋のポジション動向】

・直近の投機筋のポジションは以下の通り。

WTIはロングが673,157枚(前週比 +34,912枚)ショートが150,518枚(▲6,916枚)ネットロングは522,639枚(+41,828枚)

Brentはロングが304,506枚(前週比+42,898枚)ショートが86,916枚(+5,918枚)ネットロングは217,590枚(+36,980枚)

---≪LME非鉄金属≫---

【非鉄金属価格見通し】

非鉄金属価格は中国の景気先行指数を見るに数ヵ月は強含みやすいとみているが、さすがに投機の期末を控えた売り圧力の強まりで調整すると考える。

現在の価格上昇は実際に中国の需要の増加による需給タイト化によるものであり、環境規制強化に伴う価格上昇ではない。

例えば、中国の超高圧送電線網整備額は当初予定比+61%の1,811億人民元とする方針が今年の4月に示されており、電線向けの需要が銅、並びにアルミの需要を押し上げている。アルミは配電には利用されないが、超高圧電線には使用される。

このほか、バイデン政権の政策推進による環境重視の姿勢の強まりが、いわゆる「バイデン・トレード(化石燃料売り・省エネ金属買い、ただし金属生産の際には二酸化炭素が出ることは変わらない)」を加速させ、投機的な買い圧力を強めている。

短期的には顕在化する需要ではないが、省エネ金属の需要増加は「今後10年の大きなテーマ」となる可能性があるため、総じて中長期的には物色されやすい地合が続くとみる。

具体例を挙げると、軽量化目的のアルミ、EV向けのニッケル・銅(通常25キロ/台の銅が使われるが、EVは80キロ/台)、蓄電池としての鉛、コバルト、リチウムなどが挙げられる。

中国が豪州の銅鉱石輸入を禁止する方針を打ち出したことで、精錬銅の需要が増加し、ベンチマークの銅価格が堅調に推移していることも地合を強くしよう。

しかし、中国の最大貿易相手経済圏である欧州でロックダウンの動きが再び見られること、季節的に南半球の供給が再開される可能性が高いこと、11月・12月のファンド決算を意識した売り圧力の強まりが価格を押し下げるため上値も重いと考える。

【見通しの固有リスク】

・高水準の投機筋買い越しポジションが急速に解消されたときの下落リスク。

・主に銅山を中心とする労使交渉長期化による供給減少が、2021年も継続する場合(コロナの影響もあって、2020年の鉱山生産は全体で184万1,000トン、コロナの影響で115万1,000トン減少する見込み)。

・ニューカレドニアのGoroプロジェクトはAntfagasutaが買収相手として急浮上しており、過剰な供給不足への懸念が後退していることは価格の下落要因に。ただし楽観はできず。

なお、同プロジェクトのニッケル生産は6万トン/年(シェア2.4%)。

・中国の環境規制強化やコロナの影響再発に伴うスクラップの調達難による、新塊需要の増加。

・上流部門投資不足並びに鉱石の品位低下による、鉱山供給の制限。

・環境問題や人権問題(コンフリクト・メタルの問題)を背景とする鉱山供給の減少。

また、環境に配慮したメタル使用の義務化などが欧州で進む場合などのコストアップ(グリーン・メタルの義務化によるコスト増加)。

・資源ナショナリズムの高まり。インドネシアのニッケル未処理鉱石禁輸措置再開(銅とボーキサイトは2022年から実施の予定)。

・1月の米上院決定投票で民主党が過半数を確保し、「トリプルブルーリスク」が顕在化、脱炭素の動きが加速していわゆる省エネ金属の需要が増加する場合。

【投機筋のポジション動向】

・LME投機筋買い越し金額 前週比+10.5%の254億ドル(前週 230億ドル)・LME投機筋買い越し数量 前週比+9.9%の6,098.1千トン(前週 5,546.9千トン)

---≪鉄鋼原料≫---

【鉄鋼原料価格見通し】

鉄鉱石価格は、中国の景気先行指標をみるに堅調な推移を続けると考える。貿易統計で確認できるように鉄鋼製品輸入が増加し、輸出が減少。中国の顕在需要が増加していることを示唆している。鉄鉱石在庫は積み上がっているが日数ベースでは在庫水準は低く、需給はタイトとみられるため。

11月の中国の鉄鋼業PMIを見ると、閾値の50は下回っているものの、新規受注の改善(44.9→47.2)、輸出向け新規受注の悪化(52.0→45.9)を考えると、明らかに「国内向けの新規受注」が増加していることを示唆する内容。

今後も中国政府のインフラ投資を柱とする経済対策が、来年7月の中国共産党結党100周年記念まで続くと予想されること、中国国内の鉄鋼原料在庫水準が低いことから(鉄鋼製品在庫の水準は増加)在庫積み増し需要も継続する可能性が高く、基本は底堅い推移となる。

ただし価格上昇が需要の減少を引き起こすレーショニングが意識されるほか、南米生産者の増産見通しを考えると上値も重いと考える。

中国の鉄鋼製品の輸入は通常、平均で110万トン程度なのだが、10月は193万トン(前月288万5,000トン)と、記録的な水準となった前月からは急減速した。しかし、国内生産も10月時点で9,220万トン(前月9,256万トン)と過去最高水準を記録した8月からは減速したものの、依然として高い水準を維持している。

中国の国内需要が旺盛であることを示しているが、中国の鉄鋼製品在庫水準は前週比▲66万5,000トンの1,028万8,000万トン(過去5年平均 836万3,000トン)と、例年よりも在庫水準は高い。

しかし、国内の鉄鋼製品在庫の減少ペースは例年を上回っており、鉄鋼製品輸出も減少、輸入が増加している状況で、中国の鉄鋼製品需給はまだタイトな状態といえる。しばらくは鉄鋼製品の需要が鉄鉱石需要を牽引する状態が続くと見られる。

原料である鉄鉱石の10月の輸入は前年比+14.9%の1億674万トン(前月+9.2%の1億855万トン)と以前高水準であり、需要が旺盛であることをうかがわせる。

鉄鉱石港湾在庫は前週比▲130万トンの1億3,030万トン(過去5年平均1億2,135万トン)、在庫日数は▲0.3日の25.2日(過去5年平均 30.0日)と例年と比較して在庫日数の水準は低く、相応の輸入需要は持続するものと思料。

原料炭は中国の生産活動回復が継続していること、国内の鉄鋼需要が公共投資で底堅いことから、同様に底堅い推移になると考える。しかし、中国政府は原料炭を含む石炭の国内生産を増加させる方針であることから、海上輸送原料炭価格の上値も重い。

一方、中国の港湾在庫の水準は鉄鋼の最大生産省である河北省の主要港である、京唐港の港湾在庫は急速に増加しているが、依然として過去5年の最低水準であることから価格の下支え要因となる。

【見通しの固有リスク】

・鉄鉱石価格の上昇がレーショニング(価格上昇による需要減少)を引き起こす場合。

・世界的に広がる環境規制強化の流れで、鉄鉱石や原料炭などの生産に一定の影響が起きる場合。

・コロナウイルスの感染拡大長期化による、鉱山生産の減少リスク。

・カシミール地方を巡る中国との領有権争いが激化した場合、インドが中国に対して鉄鉱石輸出を制限する可能性(中国のFOBインデックスは上昇、その他の地域の鉄鉱石価格は低下)。

【投機筋のポジション動向】

---≪貴金属≫---

【貴金属価格見通し】

<<金>>

金銀は軟調な推移になると考える。ワクチンの開発進捗報道を受けて株価が上昇、ハイテク銘柄だけでなく非IT銘柄も物色され、景気の回復観測の強まりを受けて長期金利に緩やかに上昇圧力が掛り、ドル高も進行すると予想されることから。

なお、リスクオンはドル安で価格上昇、リスクオフで価格下落となる(詳しくは2020年10月12日付のMRA's Eyeをご参照ください)。

現在の金の実質金利で説明可能な価格(金基準価格)は長期金利の上昇で1,620ドルと、長期金利の低下による実質金利の低下が水準を押し上げている。そこからの乖離(リスク・プレミアム)は136ドルと前日から▲21ドル低下した。

なお、金価格を実質金利要因と為替要因に分類した場合、為替要因はリスク・プレミアムのところに内包されると整理している(為替は名目金利の影響も受けるので、純粋に為替の要因のみ切り出すのが困難であることから)。

※毎日回帰分析をアップデートし、リスク・プレミアム自体の水準を見直しているため、前日比の整合性が取れていない場合があります。

<<銀>>

銀価格は金価格との比較感で売買されるが、金銀レシオは現在、78.5倍。過去1年を基準にすると95倍程度、5年では80倍、2000年以降では65倍程度が妥当だが、足元、80倍程度で落ち着いている。

金が軟調な推移になりそうだが、バイデン大統領誕生見通しであり、太陽光発電向けに用いられる「バイデン銘柄」であることもあって、需要構造の変化が価格を下支え(金銀レシオは低下)するものと予想。

なお、銀価格=金価格÷金銀レシオ であり、金銀レシオが低下することで金価格が変動した時の弾性値が上昇(ボラティリティは上昇し、足元金の2倍に上昇)する点は留意。

(例)金が2,000ドル、銀が20ドルのとき 金銀レシオが100倍→金価格±1ドルの変化で銀価格は±1セント変化 金の変化率は±0.05%、銀は±0.05%

 金銀レシオが1倍→金価格±1ドルの変化で銀価格は±1ドル変化 金の上昇率は±0.05%、銀は±5%

<<PGM>>

プラチナ価格は銀価格との連動性が高い。これは供給過剰で投機的な取引の影響が強まっていることによる。当面は工業需要が牽引する形にはなりにくく、株の影響を受けつつも金銀につれる形の推移になることを予想。

足下のコロナの感染拡大を受け、状況悪化の相対感からユーロ安・ドル高となりやすくプラチナも軟調な推移を予想。

仮に脱炭素が進んで水素が用いられ、燃料電池が進むのであればプラチナの構造的な需要が増加するシナリオは、需要・価格面でのポジティブリスクシナリオ。

パラジウムは価格は景気の先行き楽観が強まっているが、足下のコロナの感染拡大がこれを相殺するため、現状水準でのもみ合いを予想。

ETF残高とパラジウム価格の連動性が高まっており(管理在庫増加→価格上昇)、一時の、ETF管理在庫減少→価格上昇、のメカニズムから変化してきている。

在庫取り崩し→価格上昇は実際に需給がタイトで、現物確保のためにETFを取り崩さなければならなかったからだが、現在はこれと逆のことが発生している訳で、足元、パラジウムの需給は緩和していると見られる。今後はETFの動向に注目。

10月の米自動車販売は年率1,621万台(市場予想 1,650万台、前月 1,634万台)、中国の10月の自動車販売は中国自動車工業協会の速報で前年比+12.6%の257万3,000台(前月+13.0%の256万5,201台)。

自動車販売は回復しているが、不要不急の消費であるため中国を除いては本格的な回復にはまだ時間がかかる見込み。

【見通しの固有リスク】

・世界的な成長力の低下に伴い、各国の財政状況が悪化、地政学的リスクが顕在化する場合(中東・北アフリカのリスク顕在化の可能性は低くない)。リスク・プレミアム上昇を通じて貴金属価格の上昇要因に。

・米中の対立激化。米国は今回のウイルス問題で、中国の医療面、人工知能を含むIT面に脅威を感じた可能性は高く、対立が激化する場合(安全資産価格の上昇要因)。

・英国のブレグジットは、FTA合意なき離脱となるリスクが残存しており、その場合のインパクトは無秩序離脱と同レベルになると考えられ、金価格の上昇要因に。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速による安全資産需要の増加。

・世界的な自動車販売の減速(米欧中)による、自動車向け排ガス触媒需要の減少(PGM)。

環境重視型社会へのシフトはパラジウム需要を増加させるが、さらに加速して「水素社会」まで到達すると、燃料電池車需要が増加して構造的にプラチナ価格の上昇要因となる可能性。

・コロナウイルスの感染拡大による、最大生産国の1つである南アフリカの鉱山稼働が不安定であることによる供給懸念。

【投機筋のポジション動向】

・直近の投機筋のポジションは、金はロングが320,324枚(前週比 ▲9,374枚)、ショートが76,422枚(▲2,006枚)、ネットロングは243,902枚(▲7,368枚)、銀が74,771枚(▲861枚)、ショートが29,091枚(▲927枚)、ネットロングは45,680枚(+66枚)

・直近の投機筋のポジションは以下の通り。

プラチナはロングが30,036枚(前週比 +541枚)ショートが11,271枚(▲2,052枚)、ネットロングは18,765枚(+2,593枚)

パラジウムが5,718枚(▲130枚)、ショートが2,691枚(▲94枚)ネットロングは3,027枚(▲36枚)

---≪農産品≫---

【穀物価格見通し】

穀物価格はトウモロコシ・大豆は上昇すると予想する。ラニーニャ現象の発生によって、足下南米の生産状況悪化が意識されていること、中国向けの輸出が中国側の事情で増加すると見られることから。

しかし、積み上がった投機筋の記録的なロングポジションの解消圧力がファンドの年度末・四半期末を控えて強まると予想されることから、中期的な見通しは下向き。

小麦はさほど投機の買いポジションが積み上がっている訳ではないが、ドル高進行が重石に。

バッタ被害はLocust Watchでは、エチオピア、イエメン、ケニア、サウジアラビアの一部で深刻な状態が続いている。

西部に広がっていたバッタの固体(群棲相を形成していない)はチャドとモーリタニアで拡大しており、影響拡大への懸念がやや強まっている。
http://www.fao.org/ag/locusts/common/ecg/75/en/201101forecast.jpg

やや懸念されるのが、サイクロン「Geti」がソマリアを通過すること。これにより水分が土壌に供給され、植物も生長することから越冬するバッタが増加するとみられる。来年のリスクは小さくなくなっている。http://www.fao.org/ag/locusts/common/ecg/75/en/20112306gati.jpg

【見通しの固有リスク】

・ラニーニャ現象の発生による穀物供給減少リスクの顕在化。害虫の発生、生産地の土壌破壊など(すでに一部顕在化)。

・環境重視型社会へのシフトにより、燃料向け穀物需要が増加する場合(価格の上昇要因)。現在はそれほどの数量でもない、バイオディーゼル向けの大豆需要増加など。

・新型コロナウイルスの影響拡大による、輸出活動の停滞(シカゴ定期を含む生産地価格の下落要因)。

・中国の豚コレラ被害の拡大により、飼料需要が減少した場合は価格の下落要因(逆に終息すれば上昇要因)。

【米農務省需給報告データ】

・米穀物作付け意向面積トウモロコシ 9,699万エーカー(市場予想 9,412万エーカー)大豆 8,351万エーカー(8,502万エーカー)小麦 4,466万エーカー(4,495万エーカー)

・米穀物最終作付け面積トウモロコシ 9,201万エーカー(市場予想 9,514万エーカー)大豆 8,383万エーカー(8,483万エーカー)小麦 4,425万エーカー(4,472万エーカー)

・11月米需給報告単収見通し(実績/市場予想/前月)トウモロコシ 175.8Bu/エーカー(177.87、178.4)大豆 50.7(51.6、51.9)小麦 49.7Bu/エーカー(前月 49.7)

・11月米需給報告生産見通し(実績/市場予想/前月)トウモロコシ 145億700万Bu(146億7,607万Bu、147億2,200万Bu)大豆 41億7,000万Bu(42億4,822万Bu、42億6,800万Bu)小麦 18億2,600万Bu(前月18億2,600万Bu)

・11月米需給報告輸出見通し(実績/前月)トウモロコシ 26億5,000万Bu(23億2,500万Bu)大豆 22億Bu(22億Bu)小麦 9億7,500万Bu(9億7,500万Bu)

・11月米需給報告在庫見通し(実績/市場予想/前月)トウモロコシ 17億200万Bu(20億4,696万Bu、21億6,700万Bu)大豆 1億9,000万Bu(2億4,389万Bu、2億9,000万Bu)小麦 8億7,700万Bu(8億8,244万Bu、8億8,300万Bu)

・9月末四半期在庫(実績/市場予想/前月)トウモロコシ 19億億9,500万Bu(22億6,554万Bu、52億2,400万Bu)大豆 5億2,300万Bu(5億7,838万Bu、13億8,600万Bu)小麦 21億5,900万Bu(22億4,035万Bu、10億4,400万Bu)

【投機筋のポジション動向】

・直近の投機筋のポジションは以下の通り。

トウモロコシはロングが573,646枚(前週比 +37,760枚)、ショートが122,307枚(▲2,079枚)ネットロングは451,339枚(+39,839枚)

大豆はロングが323,110枚(+2,710枚)、ショートが41,380枚(▲2,677枚)ネットロングは281,730枚(+5,387枚)

小麦はロングが128,060枚(+1,053枚)、ショートが96,668枚(▲11,918枚)ネットロングは31,392枚(+12,971枚)

◆本日のMRA's Eye


「2021年も錫需給はタイト」

2020年の錫価格は、その他の鉱物資源価格と同様、3月の世界的なロックダウンの影響による景気の減速から大幅に下落したが、その後、中国を中心とした主要国の経済対策実施で回復し、一時20,000ドルを目指す展開となった。

価格上昇には需要の回復が必要だが、錫のはんだ需要の擬似的な指標である半導体出荷は前年比プラスに回復した。主に中国向けの需要回復とみられる。

この状態で供給面のリスクが顕在化したことも価格の押し上げに寄与している。最大消費国である中国は、錫の原料鉱石の大半をミャンマーから取得しているが、コロナの発生に伴う人の移動の制限の影響などでミャンマーからの輸出が激減、中国の精錬錫の年初来輸入量は、前年比+809.1%の14,309トンに達した。

今回の価格上昇は、この供給制限も大きな要因の1つである。

この結果、2020年の錫需給は、コロナショックの影響による需要の減少を供給の減少が上回ったことから、▲7,600トンの供給不足と前年の1,400トンの供給過剰から供給不足に転じる見込み。

2021年の錫需給は、需要がコロナショックからの立ち直りで+4.8%の37万1,200トンとなり、供給も+4.6%の36万2,500トンと回復が予想されているが、全体では▲8,700トンの供給不足と、供給不足幅を拡大の公算。錫価格には上昇圧力が掛かるだろう。

以上から、2021年の予想価格はミャンマーからの鉱石供給途絶リスクが顕在化していることから、18,188ドル/トン(前回予想比+625ドル/トン)と前回見通しから引き上げた。

2022年は緩やかながら景気が回復する見込みであることから020年比で上昇し、18,500ドル/トン(+625ドル/トン)を予想。

上記見通しのリスクは、各国の公共投資が過熱した場合、コロナウイルスの感染再拡大によって中国への重要な鉱石輸出国であるミャンマーの輸出減少が長期化する場合、各国中央銀行の大規模緩和で株価が上昇し、「割安セクターの循環物色」が起きた場合。

下落リスクはコロナウイルスの感染再拡大で北半球でロックダウンが起きる場合、米中対立が激化する場合、英国がFTA締結なくEUを離脱する場合など。

◆主要ニュース


・10月日本鉱工業生産速報  前月比+3.9%(+3.8%)前年比▲3.2%(▲9.0%)
 出荷+4.6%(+3.9%)、▲3.2%(▲9.8%)
 在庫▲1.6%(▲0.5%)、▲7.9%(▲5.7%)

・10月日本小売売上高 前月比+0.4%(前月▲0.1%)前年比+6.4(▲8.7%)

・10月日本百貨店スーパー販売額 前年比+2.9%(前月▲13.9%)

・10月日本住宅着工戸数 前年比▲8.3%の80.2万戸(前月▲9.9%の81.5万戸)

・10月日本建設工事受注 前年比▲0.1%(前月▲10.6%)

・11月中国製造業PMI 52.1(前月51.4)、生産 54.7(53.9)
 新規受注 53.9(52.8)、輸出新規受注 51.5(51.0)
 受注残 46.7(47.2)、輸入 50.9(50.8)
 完成品在庫 45.7(44.9)、原材料在庫 48.6(48.0)

・11月中国鉄鋼業PMI 49.3(前月45.8)、生産 53.3(47.1)
 新規受注 47.2(44.9)、輸出新規受注 45.9(52.0)
 完成品在庫 32.2(37.3)、原材料在庫 38.0(40.5)

・11月中国非製造業PMI 56.4(前月56.2)、新規受注 52.8(53.0)
 新規輸出 49.0(47.0)、受注残 45.2(44.9)、在庫 48.8(48.7)
 雇用 48.9(49.4)

・11月独消費者物価指数 前月比▲1.0%(前月±0.0%)、前年比▲0.7%(▲0.5%)

・11月シカゴ購買部協会指数 58.2(前月 61.1)

・10月米中古住宅販売仮契約 前月比▲1.1%(前月▲2.0%)、前年比+19.5%(+22.2%)

・11月ダラス連銀製造業活動 12.0(前月19.8)
 生産 7.2(25.5)
 新規受注 7.2(19.9)
 受注残 8.4(4.1)
 完成品在庫 ▲14.7(▲1.9)
 雇用者数 11.7(8.7)

・FRBパウエル議長、「最近のワクチンのニュースは中期的に非常にプラスだが、重要な課題はその不確実性。」

◆エネルギー・メタル関連ニュース


【エネルギー】
・OPECプラスの会合を12月3日に延期。さらなる協議を行う必要があるとして。11月30日のOPEC総会は合意に至らずに終了。12月1日に再協議。

・サウジアラビア、OPECプラスの議長から辞任する意向。

・アルジェリア アッタール エネルギー相、「OPEC会合で来年3月までの減産延長で合意。」 OPECのウェブサイトでは12月1日に決定を延期と掲載。

【メタル】
・10月日本伸銅品生産 前年比▲6%の5万9,289トン。23ヵ月連続で前年同月の実績を下回った。

◆主要商品騰落率


【上昇率上位5商品】

商品名(カテゴリー)/前日比上昇率/年初来上昇率
1.ビットコイン ( その他 )/ +13.95%/ +170.72%
2.ニューキャッスル炭 ( エネルギー )/ +10.02%/ +3.84%
3.ICE欧州天然ガス ( エネルギー )/ +4.77%/ +40.55%
4.欧州排出権 ( 排出権 )/ +3.59%/ +18.84%
5.NYM米天然ガス ( エネルギー )/ +3.20%/ +34.03%

【下落率上位5商品】

商品名(カテゴリー)/前日比上昇率/年初来上昇率
66.SHF 銀 ( 貴金属 )/ ▲3.28%/ +8.13%
65.DME Oman ( エネルギー )/ ▲3.04%/ ▲29.03%
64.CBT小麦 ( 穀物 )/ ▲2.72%/ +3.85%
63.NYM RBOB ( エネルギー )/ ▲2.58%/ ▲26.44%
62.LMEニッケル 3M ( ベースメタル )/ ▲2.22%/ +14.19%

※弊社が重要と考える主要商品の前日比騰落率上位・下位5品目です。
※限月交代に伴う価格の不連続性は考慮されていません。予めご容赦ください。

◆主要指標


【為替・株・金利・ビットコイン】
NY ダウ :29,638.64(▲271.73)
S&P500 :3,621.63(▲16.72)
日経平均株価 :26,433.62(▲211.09)
ドル円 :104.31(+0.22)
ユーロ円 :124.41(▲0.11)
米10年債 :0.84(+0.00)
中国10年債利回り :3.27(▲0.04)
日本10年債利回り :0.03(+0.00)
独10年債利回り :▲0.57(+0.02)
ビットコイン :19,378.61(+2372.76)

【MRAコモディティ恐怖指数】
総合 :28.78(+1.25)
エネルギー :42.20(+5.11)
ベースメタル :17.33(+0.71)
貴金属 :30.61(▲0.07)
穀物 :19.77(+1.48)
その他農畜産品 :30.33(▲0.18)

【主要商品ボラティリティ】
WTI :42.50(▲0.38)
Brent :38.85(▲0.41)
米天然ガス :56.47(+1.13)
米ガソリン :39.48(+1.95)
ICEガスオイル :38.03(+0.94)
LME銅 :21.25(+1.53)
LMEアルミニウム :16.79(+0.92)
金 :17.25(+2.67)
プラチナ :27.97(▲0.21)
トウモロコシ :21.24(+0.84)
大豆 :17.25(+2.67)

【エネルギー】
WTI :45.06(▲0.47)
Brent :47.59(▲0.59)
Oman :47.85(▲1.50)
米ガソリン :124.89(▲3.31)
米灯油 :135.59(▲2.46)
ICEガスオイル :389.00(▲2.50)
米天然ガス :2.93(+0.09)
英天然ガス :43.67(+1.99)

【貴金属】
金 :1776.95(▲10.84)
銀 :22.64(+0.07)
プラチナ :967.87(+0.07)
パラジウム :2382.29(▲46.18)
※ニューヨーククローズ。

【LME非鉄金属】
(3ヵ月公式セトル)
銅 :7,681(+205:6.5C)
亜鉛 :2,827(+50:17C)
鉛 :2,127(+66:9.5C)
アルミニウム :2,023(+34:8C)
ニッケル :16,388(▲26:45C)
錫 :18,965(▲125:15B)
コバルト :32,041(±0.0)

(3ヵ月ロンドンクローズ)
銅 :7566.00(+60.50)
亜鉛 :2778.50(▲30.00)
鉛 :2063.50(▲43.50)
アルミニウム :2040.00(+42.50)
ニッケル :16055.00(▲365.00)
錫 :18680.00(▲295.00)
バルチック海運指数 :1,230.00(+11.00)
※C=Cash-3M コンタンゴ、B=Cash-3M バック

【鉄鋼原料】
62%鉄鉱石スポット(CFR中国、1営業日前) :129.82(+0.47)
SGX鉄鉱石 :124.62(+0.22)
NYMEX鉄鉱石 :124.62(+0.37)
NYMEX豪州原料炭スワップ先物 :102.41(+0.80)
大連原料炭先物 :225.34(+4.84)
上海鉄筋直近限月 :4,194(+134)
上海鉄筋中心限月 :3,919(▲9)
米鉄スクラップ :355(±0.0)

【農産物】
大豆 :1168.75(▲23.00)
シカゴ大豆ミール :393.60(▲4.90)
シカゴ大豆油 :37.88(▲0.82)
マレーシア パーム油 :3449.00(▲56.00)
シカゴ とうもろこし :420.00(▲5.50)
シカゴ小麦 :580.25(▲16.25)
シンガポールゴム :249.50(▲0.10)
上海ゴム :15150.00(▲80.00)
砂糖 :14.51(▲0.31)
アラビカ :120.70(▲1.00)
ロブスタ :1401.00(▲10.00)
綿花 :70.59(▲1.09)

【畜産物】
シカゴ豚赤身肉 :67.68(+1.80)
シカゴ生牛 :110.13(▲0.50)
シカゴ飼育牛 :141.05(+1.23)

※全ての価格は注記が無い限り、取引所で取引される通貨建。
※限月交代に伴う価格の不連続性は考慮されていません。予めご容赦ください。