CONTENTSコンテンツ

市場の楽観続き総じて堅調
  • MRA商品市場レポート

2020年12月21日 第1875号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「市場の楽観続き総じて堅調」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は前日に続き、ごく一部の銘柄を除いて価格が上昇した。売り材料ばかりだったにも関わらず原油価格が上昇するなど、市場は過剰流動性の供給に伴う株価上昇が限界的な水準まで来ていることを背景に、循環物色の流れになっているとみられる。

ボルカールール適用以降、商品市場に投機の循環物色が入って価格の絶対水準を押し上げることはなくなっていたのだが、それが復活している可能性は高い。

しかしこのことは、実需の裏付けのない中で(裏付けがある商品もある)の上昇であり、何かしらの切っ掛け(ドル高進行や四半期終了など)で手仕舞いが入る可能性が高いことは忘れてはならない。

市場参加者の全てが強気に傾いたとき、特に現在は景気が良いわけでではないため上昇局面が終盤にさしかかっている可能性を意識するべきだろう。

※ニュース解説は、不定期ですがFBでも行っていますので、ご興味のある方はフォローをお願いします。https://www.facebook.com/Market.Risk.Advisory/

【本日の見通し】

週明け月曜日はクリスマス直前、ということもあってそれほど目立った材料がない。その中で市場参加者は楽観姿勢を維持しており、割安銘柄への買いが入ると予想される。

しかし、ファンダメンタルズに根ざした上昇になるわけではないため、年末年始を控えてむしろ調整リスクを警戒すべきタイミングにさしかかっていると考えている。

なお、主要商品の年初来の騰落率と主要投機商品のポジション動向はリンク先のグラフの通りとなっている。

【セクター別動向と見通し】

◆エネルギー

原油価格は上昇した。独統計が改善しドル安が進む局面があったが、むしろ米国時間オープンと共にドル高と歩調を合わせて上昇しており、ほとんど理屈がない価格の上昇だった。

本日のMRA's Eyeで解説しているが、割安銘柄が循環的に物色される状況になっていると考えられる。

石炭価格は上昇し、ニューキャッスル炭は80ドルに達した。中国の国内景況感改善と冬場の気温低下に伴う電力向け需要増加、対豪制裁による輸入低下で国内の在庫が減少し、在庫積み増しの動きが継続している。

月曜日は目立った手がかり材料に乏しいが、引き続き市場は割安銘柄の物色を続けると見られ、堅調な推移を予想。ただし、足下の需給ファンダメンタルズ要因で価格上昇を肯定できるものは少なく、年末年始を控えて利益確定の動きが早晩入ると考えられるため、急落リスクは警戒要。

石炭に関しては投機的な売買余地があまりないため、足下の需給ファンダメンタルズのタイトさを背景に堅調な推移を予想。

◆非鉄金属

LME非鉄金属は堅調ながらも頭重い推移となった。中国の需要が堅調であることとドル安進行に伴い、投機の買いも巻き込んで上昇してきたが、米追加経済対策交渉の難航を受けたドル高進行を切っ掛けに水準を切り下げた。

週明け月曜日も特段状況に変化がないため、需給ファンダメンタルズを材料にした買いが価格を支えると考えるため、高値維持を予想。ただし、高水準の投機買いの手仕舞い圧力が強まるため、そろそろ上値も重く、調整リスクを念頭におくべきレベルとみている。

◆鉄鋼・鉄鋼原料

中国向け海上輸送鉄鉱石スワップは上昇、大連先物は上昇、豪州原料炭スワップ先物は横ばい、大連原料炭先物は上昇、鉄鋼製品先物価は直近限月・中心限月共に上昇した。

中国関連の統計は強いものが多く、中国の豪州に対する制裁の影響もあって中国が輸入する海上輸送鉱石の需給がタイト化している可能性は高い。

週明け月曜日も中国の鉄鋼製品需給、高水準な粗鋼生産を受けた鉄鉱石在庫日数の低さから、高値圏での推移を予想。

◆貴金属

金価格はドル指数が乱高下したこともあってもみ合い、結果的に前日比小幅なマイナスで引けた。銀も同様の展開、プラチナも基本は金と同じ値動きに。

パラジウムは上昇。ドルが下落する局面で積極的に物色された。まだ、自動車の需要が回復していることに伴って価格が上昇している、という感じではない。

週明け月曜日も、市場参加者のリスク選好の強まりでドル安傾向が持続すると予想されることから、堅調な推移を予想。

◆穀物

シカゴ穀物市場はトウモロコシと大豆が堅調。中国の在庫積み増しの動きで中国向けの輸出が増加するとみられる大豆が堅調に推移し、トウモロコシもそれに連れた。

なお、これまで積み上がってきた投機の買いポジションには解消圧力が高まっているが、それを上回る上昇。ドル安が影響したとみられる。

小麦はトウモロコシ高、ドル安があったが下落。ロシアの関税引き上げ前の駆け込みが出ているとみられる

週明け月曜日も、トウモロコシ・大豆は中国向けの需要とドル安で堅調、小麦はロシアからの輸出需要増加による緩和観測でやや軟調な推移に。

※中長期見通しは個別セクターのコラムをご参照ください。

市場データ・グラフ類の添付ファイルのサンプルはこちら。

【昨日のトピックス】

昨日発表された統計ではドイツの日銀短観に相当する、「IFO景況感指数」に注目していたが予想外に改善した。

ドイツはロックダウンが拡大し、メルケル首相が「対策が十分ではなかった」とした演説が再び市場でも話題になっていたが、それでも先行きの景況感回復への期待が強まっているようだ。恐らく主に製造業(供給側)の回復と、中国向けの輸出の回復などがマインドを改善指せているとみる。

しかし、ロックダウンが継続するのであれば消費に影響が出ることは間違いなく、サービス業は引き続き厳しい状況が続くとみる。

しかし、足下発表されているハード系の指標の改善は中国以外ははっきりと回復しているものがないが、これまで想定していた以上に企業活動が回復している可能性が高まってきた。

【マクロ見通しのリスクシナリオ】

・米大統領選挙前後の国内融和にバイデン次期大統領が失敗する場合。

・欧州の政治混乱(トルコと欧州の関係悪化、ハードブレグジットなど)によるリスク回避の動きの強まり。

・コロナウイルスの感染再拡大(または新たなウイルスの発生)によるロックダウンが景気循環系商品の需要を減じる場合。逆に想定以上にワクチン・治療薬の開発が速やかに行われた場合は需要の増加要因に。

・環境重視型社会への急激な転換による、経済活動の鈍化リスク。成長ドライバーの1つとして期待される、中東・北アフリカ産油国が人口ボーナス期を活かせない(逆に鉱物産出国は高成長となる可能性も)。

・米中対立激化による、新冷戦構造が発現しブロック経済圏が発生して貿易活動が鈍化する場合(場合によると武力衝突も)。

「能動的に」軍事を行う方針に舵を切った中国習近平政権が、台湾統一を目指して侵略する可能性は低くなくなった。

・次の最大の成長ドライバーとして期待される、インド経済が期待通りの成長をできない場合(人種差別問題による国民の離反、市場開放・規制改革の遅れ、中国との対立など)。

2018年にすでに人口ボーナス期入りしているため、鉱物・エネルギーをはじめとする景気循環系商品需要の増加は2023~2024年頃。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速。

・米国の財政状況悪化、緩和規模拡大によるドル水準の低下リスク(ドル減価により、名目ドル建て資産価格の上昇要因に)。

◆昨日の商品市場(個別)の総括


---≪エネルギー≫---

【原油価格見通し】

原油価格は短期的には調整圧力が強まる展開を予想する。ファイザーのワクチン報道とOPECプラスの減産期間延長報道を受けて水準を切り上げてきたが、実際に需給環境が変わっている訳ではなく、むしろ1月からは増産も始まるため、期待先行の部分は否めないことから。年末年始を控えた利益確定の圧力が強まるのではないか。

また、今回のOPEC・OPECプラス会合の段階的減産解除でももめたように、価格下落・価格上昇ともに生産国の抜け駆け増産を助長するため、そのことも価格を下押しすると予想する。

結局、OPEC諸国の足並みが混乱なく揃うのは、景気が回復して需要が順調な時のみ、といえる。結局辞任は見送ったが、サウジアラビアは一時、OPECプラスの議長ポストを辞任する意向を示しており、今後もOPECプラスの結束を維持することがいかに困難であるかをうかがわせる。

価格が上昇するには需給ファンダメンタルズの変化が必要で、ロックダウンが加速しやすく、ワクチン接種もまだ本格化していないことから価格上昇が肯定されるのは、恐らく3~4月以降になるのではないか。

中長期的には、報道通りのペースでワクチンが普及し、深刻な副反応が確認されなければ経済活動の回復とともに原油価格がわかりやすく上昇を始めるのは2021年後半になってから、と考えられる。

しかし、足下の市場は極端の景気先行きを楽観しており、株価対比で割安な原油を物色する流れが発生している。

つまり、ファンダメンタルズ以上に原油価格が上昇していることもまた事実であり、四半期末や年度末、期初、といったわかりやすい節目以外は、価格が高値で推移しやすい地合にあることは注意が必要か。

【見通しの固有リスク】

・米国経済が正常化する中でドル高が進行し、投機的な売り圧力が高まる場合。

・OPECプラスの減産と、非OPECプラス諸国の自主減産継続で需給がタイト化する場合(価格上昇要因)。逆に価格低迷で歳入確保の増産が加速する場合、またはOPECプラスのプログラムの対象となっていない中東諸国の増産(価格下落要因)。

景気回復時の増産タイミングの見誤りによる、供給不足(価格上昇要因)。

・脱炭素の進捗、生活様式の変化による構造的な需要減少が加速した場合、

1.中東産油国の財政悪化によって情勢不安が顕在化、供給途絶リスクが高まる2.中東以外の産油国の生産者の破綻3.上流投資部門投資が減速し、インドなどの新興国需要顕在化時に供給が間に合わない場合4.価格面、数量面で予算を確保できない産油国が、OSPを大幅に引き上げる場合(第3次オイルショック)

などが価格上昇要因に。

・バイデン政権誕生で、シェールオイルのフラッキングが制限/禁止される場合、供給減少で価格上昇要因に(今のところ生産量の1割程度となる、国有地でのフラッキング禁止にトーンダウンしている)。

また、イランに対する制裁が緩和される場合、原油価格の下落要因に。ただし、米国内の反イラン感情の高まりで、直ちに制裁が緩和される可能性は低い。

・イランの反米感情が高まり、中東の不安定さが増す場合(価格上昇要因)。

今回、イランの核科学者であるファクリザデ氏が(恐らく)イスラエルによって殺害されたが、これによりイラン国内でイスラエルの背後にあると解釈されやすい米国に対する反米気運が高まっている。

これはイラン国内での反米感情を高め、米国を核協議に復帰させないための策略と考えられる。

・ワクチン・治療薬が想定以上に早く準備でき、移動制限が急速に解除される場合(価格上昇要因)。

【石炭価格見通し】

石炭価格は堅調な推移になると考える。中国政府は国内炭の供給能力増強にシフトしているが、冬場で炭鉱が稼働し難いこと、港湾在庫の水準の低さに反映されるように、供給が十分ではないことが材料。

ただし、豪州との対立や、環境規制強化のの中で石炭需要は減速するとみられること、非常に矛盾するが国内生産を増加させていることから徐々に海上輸送炭価格の上値は重くなると予想される。

なお、気温低下の影響で主要3国(豪州・インドネシア・ロシア)の輸出は、過去5年平均を回復している。

11月の中国の石炭輸入は前月から大幅に減少。前年水準を▲43.8%下回る1,167万1,000トン(前月▲46.6%の1,372万6,000トン)と減速傾向を持続した。

中国は国内の石炭産業の強化と政治的に対立する豪州からの輸入制限で、国内生産を増加させる方向性に舵を切っており、それが影響しているとみられる。

バルチック海運指数も過去5年平均程度で低迷しており、輸入の動きは鈍化。しかし一方で中国の港湾在庫は減少しているため、ピークシーズンということもあって堅調な推移となろう。

【見通しの固有リスク】

・世界的な環境重視型世界へのシフトを受けた、石炭上流部門への投資規制強化による、供給減速懸念。短期的には価格の上昇要因。

・中国と豪州の対立、中国国内の生産能力増強に伴う、海上輸送炭需要の減少。

・北半球の夏場の猛暑(/冷夏)・冬場の厳冬(暖冬)。

【投機筋のポジション動向】

・WTIはロング・ショートとも減少しているが、Brentはロングが増加、ショートが減少している。欧州の感染者数がピークアウトしている可能性があることやOPEC増産幅が小幅に収まったことが材料となった可能性が高い。

・直近の投機筋のポジションは以下の通り。

WTIはロングが664,557枚(前週比 ▲6,539枚)ショートが150,753枚(▲5,714枚)ネットロングは513,804枚(▲825枚)

Brentはロングが340,969枚(前週比+5,839枚)ショートが58,634枚(▲3,633枚)ネットロングは282,335枚(+9,472枚)

---≪LME非鉄金属≫---

【非鉄金属価格見通し】

非鉄金属価格は中国の景気先行指数を見るに数ヵ月は強含みやすいとみているが、さすがに投機の期末を控えた売り圧力の強まりで調整すると考える。

現在の価格上昇は実際に中国の需要の増加による需給タイト化によるものであり、環境規制強化が牽引する価格上昇ではない。

例えば、中国の超高圧送電線網整備額は当初予定比+61%の1,811億人民元とする方針が今年の4月に示されており、電線向けの需要が銅、並びにアルミの需要を押し上げている。アルミは配電には利用されないが、超高圧電線には使用される。

このほか、バイデン政権の政策推進による環境重視の姿勢の強まりが、いわゆる「バイデン・トレード(化石燃料売り・省エネ金属買い、ただし金属生産の際には二酸化炭素が出ることは変わらない)」を加速させ、投機的な買い圧力を強めている。

バイデン・トレードは短期的には顕在化する需要ではないが、省エネ金属の需要増加は「今後10年・20年の大きなテーマ」となる可能性があるため、足下は期待選好で、総じて中長期的には物色されやすい地合が続くとみる。

具体例を挙げると、軽量化目的のアルミ、EV向けのニッケル・銅(通常25キロ/台の銅が使われるが、EVは80キロ/台)、蓄電池としての鉛、コバルト、リチウムなどが挙げられる。

中国が豪州の銅鉱石輸入を禁止する方針を打ち出したことで、精錬銅の需要が増加し、ベンチマークの銅価格が堅調に推移していることも地合を強くしよう。

しかし、中国の最大貿易相手経済圏である欧州でロックダウンの動きが再び見られること、季節的に南半球の供給が再開される可能性が高いこと、12月のファンド決算を意識した売り圧力の強まりが価格を押し下げるため上値も重いと考える。

【見通しの固有リスク/個別金属の特殊要因】

・米国経済が正常化する中でドル高が進行し、投機買いが膨らんでいる非鉄金属市場で投機の手仕舞い売り圧力が高まる場合。

・高水準の投機筋買い越しポジションが急速に解消されたときの下落リスク。

・主に銅山を中心とする労使交渉長期化による供給減少が、2021年も継続する場合(コロナの影響もあって、2020年の鉱山生産は全体で184万1,000トン、コロナの影響で115万1,000トン減少する見込み)。

・ニューカレドニアのGoroプロジェクトはAntfagasutaが買収相手として急浮上しており、過剰な供給不足への懸念が後退していることは価格の下落要因に。ただし楽観はできず。

なお、同プロジェクトのニッケル生産は6万トン/年(シェア2.4%)。

・GlencoreはZhairemプロジェクトの開発を決定しているが、ペルーのIscaycruz鉱山の閉鎖、カナダのMatagami鉱山、Kidd鉱山の鉱山年齢終了に伴う減産を見込んでおり、2021年の亜鉛生産は125万トン(従来見通し140万トン)と下方修正。

・中国の環境規制強化やコロナの影響再発に伴うスクラップの調達難による、新塊需要の増加。

・上流部門投資不足並びに鉱石の品位低下による、鉱山供給の制限。

・環境問題や人権問題(コンフリクト・メタルの問題)を背景とする鉱山供給の減少。

また、環境に配慮したメタル使用の義務化などが欧州で進む場合などのコストアップ(グリーン・メタルの義務化によるコスト増加)。

・資源ナショナリズムの高まり。インドネシアのニッケル未処理鉱石禁輸措置再開(銅とボーキサイトは2022年から実施の予定)。

・1月の米上院決定投票で民主党が過半数を確保し、「トリプルブルーリスク」が顕在化、脱炭素の動きが加速していわゆる省エネ金属の需要が増加する場合。

【投機筋のポジション動向】

・LME投機筋買い越し金額 前週比+3.2%の304億ドル(前週 295億ドル)・LME投機筋買い越し数量 前週比+1.1%の6,772.4千トン(前週 6,699.6千トン)

---≪鉄鋼原料≫---

【鉄鋼原料価格見通し】

鉄鉱石価格は、中国の景気先行指標をみるに堅調な推移を続けると考える。貿易統計で確認できるように鉄鋼製品輸入が増加し、輸出が減少。中国の顕在需要が増加していることを示唆している。鉄鉱石在庫は積み上がっているが日数ベースでは在庫水準は低く、需給はタイトとみられるため。

豪州に対する制裁で、最大輸入相手国からの調達に障害が出ていることも、中国着の鉄鉱石価格の押し上げ要因になっていると考えられる。

11月の中国の鉄鋼業PMIを見ると、閾値の50は下回っているものの、新規受注の改善(44.9→47.2)、輸出向け新規受注の悪化(52.0→45.9)を考えると、明らかに「国内向けの新規受注」が増加していることを示唆する内容。

今後も中国政府のインフラ投資を柱とする経済対策が、来年7月の中国共産党結党100周年記念まで続くと予想されること、中国国内の鉄鋼原料在庫水準が低いことから(鉄鋼製品在庫の水準は増加)在庫積み増し需要も継続する可能性が高く、基本は底堅い推移となる。

ただし価格上昇が需要の減少を引き起こすレーショニングが意識されるほか、南米生産者の増産見通しを考えると上値も重いと考える。

中国の鉄鋼製品の輸入は通常、平均で110万トン程度なのだが、11月は185万トン(前月193万トン)と減少傾向を持続した。11月の国内生産は季節性もあるが8,766万トン(10月 9,220万トン、9月 9,256万トン)と過去最高水準を記録した8月からは減速している。それでも水準は過去5年レンジを遙かに上回り、高い。

その一方、11月の鉄鋼製品輸出440万トン(前月404万トン)と増加している。このことは中国の鉄鋼製品の国内需要が減速し、顕在需要が減少を始めている可能性があることを示唆するものだ。

弊社はこの鉄鋼製品の輸出入動向に注目しているが、このまま輸入の減少・輸出の増加が続くようであれば、国内の景況感が悪化している可能性があるため要注意である。

なお、中国の鉄鋼製品需要は旺盛とみられるが在庫水準は前週比▲69万5,000トンの914万5,000万トン(過去5年平均 811万8,000トン)と、例年よりも在庫水準は高い。

しかし、国内の鉄鋼製品在庫の減少ペースは例年を上回っており、鉄鋼製品輸出も減少、輸入が増加している状況で、中国の鉄鋼製品需給はまだタイトな状態といえる。しばらくは鉄鋼製品の需要が鉄鉱石需要を牽引する状態が続くと見られる。

原料である鉄鉱石の11月の輸入は前年比+8.3%の9,815万トンと高い水準を維持している。しかし10月の前年比+14.9%の1億674万トン、9月の+9.2%の1億855万トンからは減速傾向となっており、中国の国内需要が減速している可能性を示唆する内容。それでも、前年比大幅なプラスであり、中国の国内需要の絶対水準は高い。

鉄鉱石港湾在庫は前週比▲285万トンの1億2,580万トン(過去5年平均1億2,199万4,000トン)、在庫日数は▲0.6日の25.2日(過去5年平均 31.6日)と例年と比較して在庫日数の水準は低く、輸入需要は持続するものと思料。

原料炭は中国の生産活動回復が継続していること、国内の鉄鋼需要が公共投資で底堅いことから、同様に底堅い推移になると考える。しかし、中国政府は原料炭を含む石炭の国内生産を増加させる方針であることから、海上輸送原料炭価格の上値も重い。

一方、中国の港湾在庫の水準は鉄鋼の最大生産省である河北省の主要港である、京唐港の港湾在庫は急速に増加しているが、依然として過去5年の最低水準であることから価格の下支え要因となる。

【見通しの固有リスク】

・鉄鉱石価格の上昇がレーショニング(価格上昇による需要減少)を引き起こす場合。

・世界的に広がる環境規制強化の流れで、鉄鉱石や原料炭などの生産に一定の影響が起きる場合。

・コロナウイルスの感染拡大長期化による、鉱山生産の減少リスク。

・カシミール地方を巡る中国との領有権争いが激化した場合、インドが中国に対して鉄鉱石輸出を制限する可能性(中国のFOBインデックスは上昇、その他の地域の鉄鉱石価格は低下)。

【投機筋のポジション動向】

---≪貴金属≫---

【貴金属価格見通し】

<<金>>

金は高値を維持すると考える。金融緩和の継続と、株価の上昇に伴う長期金利上昇圧力がせめぎ合う形で実質金利を現状水準に維持すると考えられることから。

なお、リスクオンはドル安で価格上昇、リスクオフで価格下落となる(詳しくは2020年10月12日付のMRA's Eyeをご参照ください)。

現在の金の実質金利で説明可能な価格(金基準価格)は長期金利の上昇で1,650ドルと、長期金利の低下による実質金利の低下が水準を押し上げている。そこからの乖離(リスク・プレミアム)は220ドルと前日比▲3ドル低下した。

なお、金価格を実質金利要因と為替要因に分類した場合、為替要因はリスク・プレミアムのところに内包されると整理している(為替は名目金利の影響も受けるので、純粋に為替の要因のみ切り出すのが困難であることから)。

※毎日回帰分析をアップデートし、リスク・プレミアム自体の水準を見直しているため、前日比の整合性が取れていない場合があります。

<<銀>>

銀価格は金価格との比較感で売買されるが、金銀レシオは現在、72.9倍。過去1年を基準にすると95倍程度、5年では80倍、2000年以降では65倍程度が妥当だが、足元、75倍程度で落ち着いている。

金は高値を維持する見通しだがバイデン大統領誕生見通しであり、太陽光発電向けに用いられる「バイデン銘柄」であることもあって、需要構造の変化が価格を下支え(金銀レシオは低下)するものと予想。

なお、銀価格=金価格÷金銀レシオ であり、金銀レシオが低下することで金価格が変動した時の弾性値が上昇(ボラティリティは上昇し、足元金の2倍に上昇)する点は留意。

(例)金が2,000ドル、銀が20ドルのとき 金銀レシオが100倍→金価格±1ドルの変化で銀価格は±1セント変化 金の変化率は±0.05%、銀は±0.05%

 金銀レシオが1倍→金価格±1ドルの変化で銀価格は±1ドル変化 金の上昇率は±0.05%、銀は±5%

<<PGM>>

プラチナ価格は銀価格との連動性が高い。これは供給過剰で投機的な取引の影響が強まっていることによる。足下は、各国の自動車セクターの回復期待が強まっており、工業需要回復期待が価格を押し上げている状況。

仮に脱炭素が進んで水素が用いられ、燃料電池が進むのであればプラチナの構造的な需要が増加するシナリオは、需要・価格面でのポジティブリスクシナリオ。投機の比率が高い商品であるため、こうした観測記事だけでも材料に価格が反応しやすい。

パラジウムは価格は景気の先行き楽観が強まっているが、足下のコロナの感染拡大がこれを相殺するため、現状水準でのもみ合いを予想。

ETF残高とパラジウム価格の連動性が高まっており(管理在庫増加→価格上昇)、一時の、ETF管理在庫減少→価格上昇、のメカニズムから変化してきている。

在庫取り崩し→価格上昇は実際に需給がタイトで、現物確保のためにETFを取り崩さなければならなかったからだが、現在はこれと逆のことが発生している訳で、足元、パラジウムの需給は緩和していると見られる。今後はETFの動向に注目。

11月の米自動車販売は年率1,555万台(市場予想 1,610万台、前月 1,621万台)と減速した。長期金利の上昇が影響したと見られる。

中国の11月の自動車販売は中国自動車工業協会の集計で前年比+12.7%の276万9,666台(前月+12.6%の257万3,000台、9月+13.0%の256万5,201台)と回復を継続している。

自動車販売は回復しているが、不要不急の消費であるため中国を除いては本格的な回復にはまだ時間がかかる見込み。

【見通しの固有リスク】

・世界的な成長力の低下に伴い、各国の財政状況が悪化、地政学的リスクが顕在化する場合(中東・北アフリカのリスク顕在化の可能性は低くない)。リスク・プレミアム上昇を通じて貴金属価格の上昇要因に。

・米中の対立激化。米国は今回のウイルス問題で、中国の医療面、人工知能を含むIT面に脅威を感じた可能性は高く、対立が激化する場合(安全資産価格の上昇要因)。

・英国のブレグジットは、FTA合意なき離脱となるリスクが残存しており、その場合のインパクトは無秩序離脱と同レベルになると考えられ、金価格の上昇要因に。

・中国地方政府・中堅中小企業の財政状況悪化に伴う景気減速による安全資産需要の増加。

・世界的な自動車販売の減速(米欧中)による、自動車向け排ガス触媒需要の減少(PGM)。

環境重視型社会へのシフトはパラジウム需要を増加させるが、さらに加速して「水素社会」まで到達すると、燃料電池車需要が増加して構造的にプラチナ価格の上昇要因となる可能性。

・コロナウイルスの感染拡大による、最大生産国の1つである南アフリカの鉱山稼働が不安定であることによる供給懸念。

【投機筋のポジション動向】

・直近の投機筋のポジションは、金はロングが340,610枚(前週比 +2,339枚)、ショートが69,026枚(▲25枚)、ネットロングは271,584枚(+2,364枚)、銀が80,689枚(+1,379枚)、ショートが31,177枚(+243枚)、ネットロングは49,512枚(+1,136枚)

・直近の投機筋のポジションは以下の通り。

プラチナはロングが36,924枚(前週比 +625枚)ショートが11,848枚(+51枚)、ネットロングは25,076枚(+574枚)

パラジウムが5,292枚(▲182枚)、ショートが2,701枚(▲162枚)ネットロングは2,591枚(▲20枚)

---≪農産品≫---

【穀物価格見通し】

穀物価格はトウモロコシ・大豆は中国の需要が想像以上に堅調であり、しばらく高値圏で推移すると考える。しかし、投機の買いポジションは記録的な水準であるため、期末・年初を控えた売りで上値も限定されると考える。

なお、中国の豚肉価格は下落する一方、豚肉の輸入量も減少している。このことは中国の畜豚数の増加(大豆ミール需要の増加)=大豆需要の増加、を示唆している。当面、中国向けの輸出が中国側の事情で増加すると見られることが価格を下支えすると予想。

小麦はさほど投機の買いポジションが積み上がっている訳ではないが、各地で生産見通しが引き上げられており、また、ロシアの輸出関税引き上げ報道を受けた駆け込み輸出増加で、やや軟調に推移。

バッタ被害はLocust Watchでは、エチオピア、イエメン、ケニア、サウジアラビアの一部で深刻な状態が続いている。

西部に広がっていたバッタの固体(群棲相を形成していない)はチャドとモーリタニアで拡大しており、影響拡大への懸念がやや強まっている。
http://www.fao.org/ag/locusts/common/ecg/75/en/201101forecast.jpg

やや懸念されるのが、サイクロン「Geti」がソマリアを通過すること。これにより水分が土壌に供給され、植物も生長することから越冬するバッタが増加するとみられる。来年のリスクは小さくなくなっている。
http://www.fao.org/ag/locusts/common/ecg/75/en/20112306gati.jpg

【見通しの固有リスク】

・ラニーニャ現象の発生による穀物供給減少リスクの顕在化。害虫の発生、生産地の土壌破壊など(すでに一部顕在化)。

・環境重視型社会へのシフトにより、燃料向け穀物需要が増加する場合(価格の上昇要因)。現在はそれほどの数量でもない、バイオディーゼル向けの大豆需要増加など。

・新型コロナウイルスの影響拡大による、輸出活動の停滞(シカゴ定期を含む生産地価格の下落要因)。

【米農務省需給報告データ】

・米穀物作付け意向面積トウモロコシ 9,699万エーカー(市場予想 9,412万エーカー)大豆 8,351万エーカー(8,502万エーカー)小麦 4,466万エーカー(4,495万エーカー)

・米穀物最終作付け面積トウモロコシ 9,201万エーカー(市場予想 9,514万エーカー)大豆 8,383万エーカー(8,483万エーカー)小麦 4,425万エーカー(4,472万エーカー)

・12月米需給報告単収見通し(実績/市場予想/前月)トウモロコシ 175.8Bu/エーカー(NA、175.8)大豆 50.7Bu/エーカー(NA、50.7)小麦 49.7Bu/エーカー(NA、49.7)

・12月米需給報告生産見通し(実績/市場予想/前月)トウモロコシ 145億700万Bu(NA、145億700万Bu)大豆 41億7,000万Bu(NA、41億7,000万Bu)小麦 18億2,600万Bu(NA、18億2,600万Bu)

・12月米需給報告輸出見通し(実績/前月)トウモロコシ 26億5,000万Bu(26億5,0500万Bu)大豆 22億Bu(22億Bu)小麦 9億8,500万Bu(9億7,500万Bu)

・12月米需給報告在庫見通し(実績/市場予想/前月)トウモロコシ 17億200万Bu(16億9,100万Bu、171億200万Bu)大豆 1億7,500万Bu(1億6,912万Bu、1億9,000万Bu)小麦 8億6,200万Bu(8億7,652万Bu、8億7,700万Bu)

・9月末四半期在庫(実績/市場予想/前月)トウモロコシ 19億億9,500万Bu(22億6,554万Bu、52億2,400万Bu)大豆 5億2,300万Bu(5億7,838万Bu、13億8,600万Bu)小麦 21億5,900万Bu(22億4,035万Bu、10億4,400万Bu)

・12月CONABブラジル作付け面積(実績/市場予想/前月)トウモロコシ 1,844万ha(1,943万ha、1,844万ha)大豆 3,818万ha(3,845万ha、3,825万ha)

・12月CONABブラジル生産量(実績/市場予想/前月)トウモロコシ 1億259万トン(1億938万トン、1億489万トン) 単収 5,564Kg/ha(5,630kg/ha、5,688kg/ha)大豆 1億3,445万トン(1億3,325万トン、1億3,495万トン) 単収 3,522Kg/ha(3,468kg/ha、3,528kg/ha)

【投機筋のポジション動向】

・直近の投機筋のポジションは以下の通り。

トウモロコシはロングが552,963枚(前週比 ▲12,203枚)、ショートが138,729枚(+8,328枚)ネットロングは414,234枚(▲20,531枚)

大豆はロングが304,172枚(▲5,917枚)、ショートが36,669枚(▲4,452枚)ネットロングは267,503枚(▲1,465枚)

小麦はロングが119,573枚(+37枚)、ショートが94,761枚(▲11,009枚)ネットロングは24,812枚(+11,046枚)

◆本日のMRA's Eye


「金融相場で上昇する商品価格」

先週の商品市場を俯瞰すると、価格の下落方向に作用してもおかしくない材料が多数発表されている原油が、「ワクチン開発」のみを材料に上昇している。

週次の米石油統計で商品の出荷動向をウォッチしているが出荷の増加はみられず、さらにはコロナウイルスの感染拡大で、欧州や米国でもさらなる行動制限が課されている状態である。

通常、商品価格は需要の増加がなければ価格は上昇しない。それにも関わらず上昇しているのは、ボルカールール適用以降あまりみられなかった、「金融相場で割安商品が循環物色される流れ」が復活しているため、とみられる。

これは、2008年に中国政府が4兆元の経済対策を実施し、世界的にQE(量的緩和)が行われていた時と同じ状況である。

ただし、明確に多くの商品と逆の動きになっているものを抜き出してみると、米国債、ドル指数、小麦、豚肉、金が逆の動きになっている。

小麦はロシアの関税引き上げ前の駆け込み輸出需要の影響と、毎度のことながら供給不安が材料になっていたが収穫時期を過ぎると帳尻が合って価格が下落することが多く、やや特殊な下落。

一方、豚については豚熱の影響から脱した中国の国内生産が増加していることによる、供給回復が材料である。これも1年間豚の供給に障害があったため、特殊な下落といえるだろう。

米国債は各国の経済政策やワクチン開発による景気の回復期待で下落(金利は上昇)しており、長期金利が上昇する中でその他の資産価格が上昇していることを示唆している。金の下落は長期金利上昇の裏返しだ。

ここだけ抜き出せば、「米国の景気が悪くなくなってきたので、長期金利が上昇して、その他の商品価格も上昇している」と解釈することができる。

しかし、それと同時にドル安も進行している。仮に米国の景気回復を信じられるのならばドル高にならなければおかしい。しかしそうなっていないのは、市場参加者は米国の景気回復期待よりも、全体的な経済動向の回復を期待したリスク選好でその他の資産を物色している、と考えるのが妥当だろう。

結果、これまで需給ファンダメンタルズが緩和して相対的に価格が安い(あまりアップサイドに反応していなかった)商品にも物色の手が伸びた、と考えるのが妥当だろうか。

こうなると、商品価格は需給とは関係なく上昇する可能性が出て来る。現に、弊社が計測している商品の相関マップ(過去3ヵ月)をみると、ほとんどの商品が「正の相関」となっており、多くの商品が同じ動きになっていることが確認される。

しかし、恐らくほとんどの商品価格が同じ動きになっているのは、ドル指数動向の影響が最も大きいと考えられる。「景気回復を期待した、金融相場が多くの商品に広がっている」と解釈できる。

なお、この場合、必ずしもその対象商品に投機マネーが流入して価格が上昇している訳ではない。

ロジックとしては「通貨動向によらず、物質の本源的価値が変わらない」商品で、ドル建てで取引されているものは、ドルの価値が減価すれば同じ価値のものを購入するにあたり多くのドルを必要とするから、ということだろう。(ファンドなどの中にはドルべースでの価値が目減りするため、ポートフォリオの残高維持のためにはさらに買いを入れなければならなくなるところもあると考えられる)。

この相場はいつまで続くか。逆説的であるが、各国が経済刺激策が不要な状態になり、経済が安定するまで続くとみられる。そして通常の経済活動に復帰して米国経済も回復する中でドル高が進行するまで、強気相場が続くかもしれない。その目処はQ221に入ってからではないか。

しかし、期待が押し上げている相場であることも否めないため、この年末、ないしは新しい年度に入ったタイミングで、投機の利食い売りが価格を押し下げる可能性も十分にあり得る。いずれにしても、一時的な下振れリスクは警戒した方がよい。

◆主要ニュース


・11月日本全国消費者物価指数 前年比▲0.9%(前月▲0.4%)、除く生鮮▲0.9%(▲0.7%)、除く生鮮エネルギー▲0.3%(▲0.2%)

・11月独生産者物価指数 前月比+0.2%(前月+0.1%)前年比▲0.5%(▲0.7%)

・10月ユーロ圏経常収支季節調整済 266億ユーロの黒字(前月252億ユーロの黒字)

・12月独IFO企業景況感指数 92.1(前月90.9)
 期待指数 92.8(91.8)
 現状指数 91.3(90.0)

・11月米景気先行指標総合指数 前月比 +0.6%(前月改定+0.8%)

・日銀当座預金残高の預金金利 ▲0.1%(前回 ▲0.1%)、10年債金利の誘導目標 ±0.0%(±0.0%)

・米国、半導体SMICなど中国企業60社超をブラックリストに。

・米上下院暫定予算を可決、トランプ大統領も署名し政府閉鎖を回避。

◆エネルギー・メタル関連ニュース


【エネルギー】
・ベイカー・ヒューズ週間米国石油リグ稼働数263(前週比+5)
 ガスリグ 81(前週比+2)。

【メタル】
・特になし。

◆主要商品騰落率


【上昇率上位5商品】

商品名(カテゴリー)/前日比上昇率/年初来上昇率
1.NYM米天然ガス ( エネルギー )/ +2.43%/ +23.34%
2.SHF 銀 ( 貴金属 )/ +2.39%/ +23.78%
3.SHFアルミ ( ベースメタル )/ +1.91%/ +16.97%
4.CBT大豆ミール ( 穀物 )/ +1.91%/ +35.21%
5.MDEパーム油 ( その他農産品 )/ +1.61%/ +20.45%

【下落率上位5商品】

商品名(カテゴリー)/前日比上昇率/年初来上昇率
66.欧州排出権 ( 排出権 )/ ▲2.73%/ +26.26%
65.ICE粗糖 ( その他農産品 )/ ▲1.63%/ +7.60%
64.ICEココア ( その他農産品 )/ ▲1.38%/ ▲1.34%
63.ICEアラビカ ( その他農産品 )/ ▲1.08%/ ▲4.63%
62.銀 ( 貴金属 )/ ▲0.96%/ +44.58%

※弊社が重要と考える主要商品の前日比騰落率上位・下位5品目です。
※限月交代に伴う価格の不連続性は考慮されていません。予めご容赦ください。

◆主要指標


【為替・株・金利・ビットコイン】
NY ダウ :30,179.05(▲124.32)
S&P500 :3,709.41(▲13.07)
日経平均株価 :26,763.39(▲43.28)
ドル円 :103.30(+0.19)
ユーロ円 :126.61(+0.12)
米10年債 :0.95(+0.01)
中国10年債利回り :3.29(+0.01)
日本10年債利回り :0.01(▲0.00)
独10年債利回り :▲0.57(▲0.00)
ビットコイン :22,901.2(+122.07)

【MRAコモディティ恐怖指数】
総合 :28.18(▲0.47)
エネルギー :33.90(▲0.04)
ベースメタル :16.55(▲0.56)
貴金属 :27.25(+0.16)
穀物 :19.27(+0.31)
その他農畜産品 :34.40(▲1.16)

【主要商品ボラティリティ】
WTI :22.14(▲0.11)
Brent :21.67(▲0.12)
米天然ガス :60.25(+0.02)
米ガソリン :27.93(▲0.18)
ICEガスオイル :24.27(+0.07)
LME銅 :14.55(▲1.03)
LMEアルミニウム :14.76(+0.36)
金 :15.36(+0.88)
プラチナ :31.61(+0.14)
トウモロコシ :16.20(+0.1)
大豆 :15.36(+0.88)

【エネルギー】
WTI :49.10(+0.74)
Brent :52.26(+0.76)
Oman :51.79(+0.53)
米ガソリン :139.56(+0.75)
米灯油 :151.30(+1.78)
ICEガスオイル :433.50(+6.75)
米天然ガス :2.70(+0.06)
英天然ガス :45.97(+0.30)

【貴金属】
金 :1881.35(▲4.07)
銀 :25.81(▲0.25)
プラチナ :1042.34(▲6.51)
パラジウム :2363.49(+18.45)
※ニューヨーククローズ。

【LME非鉄金属】
(3ヵ月公式セトル)
銅 :7,985(+71:20.5C)
亜鉛 :2,862(▲9:26.5C)
鉛 :2,041(▲7:0.5C)
アルミニウム :2,060(+19:10.5C)
ニッケル :17,616(▲6:65C)
錫 :20,188(+188:67B)
コバルト :32,064(▲2)

(3ヵ月ロンドンクローズ)
銅 :7995.50(+56.50)
亜鉛 :2858.00(+9.00)
鉛 :2030.00(▲7.00)
アルミニウム :2055.00(▲11.50)
ニッケル :17480.00(▲15.00)
錫 :20080.00(+150.00)
バルチック海運指数 :1,301.00(+5.00)
※C=Cash-3M コンタンゴ、B=Cash-3M バック

【鉄鋼原料】
62%鉄鉱石スポット(CFR中国、1営業日前) :158.5(+0.38)
SGX鉄鉱石 :155.64(+1.92)
NYMEX鉄鉱石 :152.49(+1.12)
NYMEX豪州原料炭スワップ先物 :101.5(±0.0)
大連原料炭先物 :233.18(+1.00)
上海鉄筋直近限月 :4,328(+72)
上海鉄筋中心限月 :4,248(+85)
米鉄スクラップ :休場( - )

【農産物】
大豆 :1220.00(+18.75)
シカゴ大豆ミール :405.50(+7.60)
シカゴ大豆油 :40.07(+0.14)
マレーシア パーム油 :3663.00(+58.00)
シカゴ とうもろこし :437.50(+5.00)
シカゴ小麦 :608.25(▲0.50)
シンガポールゴム :238.00(+2.50)
上海ゴム :14440.00(+90.00)
砂糖 :14.44(▲0.24)
アラビカ :123.70(▲1.35)
ロブスタ :1362.00(▲3.00)
綿花 :77.16(▲0.03)

【畜産物】
シカゴ豚赤身肉 :65.80(+0.30)
シカゴ生牛 :110.48(+1.13)
シカゴ飼育牛 :140.45(▲0.53)

※全ての価格は注記が無い限り、取引所で取引される通貨建。
※限月交代に伴う価格の不連続性は考慮されていません。予めご容赦ください。