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リスクポジション圧縮は一服するか、継続か
  • MRA外国為替レポート

2020年11月2日号

◆先週の市場総括


先週は欧米での感染拡大がさらに深刻化し、行動規制が強化されるなか、景気不透明感が強まり市場全体にリスク回避が蔓延。欧米株は大幅安。

NYダウは前週末から1週間で1,800ドルもの下げとなり26,500ドル近辺で引け。ナスダックも11,500ドルから10,900ドル近辺へ600ドル下落。

大統領選挙の不透明感もありリスクポジションを抑制する動きが活発化。金相場も軟調。米債利回りも債券価格の下落で上昇。長期金利の上昇は株や金に下落圧力となった。

日経平均は日本での感染がなお抑制された状況、新政権の政策への期待もあり相対的にしっかりだったが、5営業日連続の下落で週末の引けは23,000円の大台を割り込んだ。

為替市場ではリスク回避で円が全面高、ドルも堅調。クロス円相場が円高に。ユーロ円相場は124円台前半で始まり週末は122円割れ。ユーロドル相場は1.1850から1.1650に下落。ドル円相場は104円70銭で始まり一時104円を試したが割れず、週末は104円70銭に戻して引けた。

月曜日の東京市場の為替相場は小動き。ドルがややしっかり。ドル円相場は104円70銭で始まりその後は80銭~90銭でもみ合い推移。ユーロドル相場は1.1850近辺で始まりじり安で、夕刻には1.1830近辺。ユーロ円相場は124円ちょうど~10銭での上下から20銭近辺でもみ合い。

日経平均は23,500円台前半で始まりじり安。ただ引き続き底固く23,500円割れでは下げ止まりもみ合い、23,494円の小幅安で引けた。

中国ではこの日から5中全会(中央委員会第5回全体会議)が始まり5か年計画の議論が始まった。

欧州市場が始まると、スペインが非常事態宣言を発令するなど感染拡大による悪影響懸念から欧州株が大幅安。とくにドイツDAX指数は3.7%の下落。ドイツIFO景況感指数(10月)は92.7と前月93.4から悪化して感染拡大の悪栄養を示した。

ユーロは欧州株下落とともに下落。ユーロドル相場は1.1800に接近。ユーロ円相場は123円80銭に下落。米国株も主要3指数がそろって大幅安。週末の米国でも感染が過去最多に。NYに隣接するニュージャージー州では営業規制へ。

追加経済対策の合意は遅延。景気回復が遅れるとの懸念から景気敏感株中心に下落し、ハイテク株にも売りが広がった。

NYダウは一時前週末比▲1,000ドルの大幅安となり、やや持ち直しても▲650ドルの27,685ドル。ナスダックは▲189ドル安の11,359ドル。VIX指数は+4.91ポイント上昇して32.46ポイント。

原油価格WTIは大幅安となり38.56ドル。米10年債利回りは0.804%に低下。

リスク回避のなかドル買いが先行してドル円相場は一時105円台に乗せたが続かず、米長期金利低下に押されて104円80銭~90銭でもみ合い引け。ユーロドル相場は1.1820近辺でもみ合い。ユーロ円相場は124円20銭に戻したが反落して123円80銭。

火曜日の東京市場のドル円相場は104円80銭台で始まりじり安となり昼頃は70銭近辺に下落。ユーロは持ち直しユーロドル相場は1.1810から30台へ。ユーロ円相場は123円80銭から124円ちょうど近辺に上昇した。

日経平均は欧米株の大幅安を受けて23,200円台に大幅安で寄り付いたがすぐに反発。23,400円台を回復した。引けにかけて一段高となりほぼ前日引値同水準の23,485円で引け。

欧州時間に入るとこの日も欧州株が大幅安。為替市場ではユーロが軟調。ユーロドル相場は1.18ちょうどへ、ユーロ円相場は123円50銭に下落した。ドル円相場は104円80銭。

米国株は決算に反応しまちまち。欧州での感染拡大や行動規制で景気懸念から景気敏感株は軟調、一方で半導体株やハイテク株は底固かった。NYダウは前日比▲222ドル安の27,463ドル、一方ナスダックは+72ドル高の11,431ドル。米10年債利回りは0.767%に低下。

為替市場ではリスク回避から円が全面高となった。ドル円相場は104円60銭~70銭で推移した後、さらに40銭近辺に下落してもみ合い。ユーロ円相場は123円80銭~123円10銭に下落。終盤は円全面高からユーロ全面安となりドル円相場はもみ合い。ユーロドル相場は1.1830近辺から1.1790へ下落した。

水曜日の東京市場では日経平均は海外株安に押されながらも底固い値動き。23,360円近辺で小幅安寄りの後は持ち直し23,400円を中心に上下して23,418円で引け。

欧米の感染拡大、円高、で業績不透明感が強まっており、欧米株ほどではないものの3営業日続落。ドル円相場は104円40円台で始まり上値重く、朝方50銭をつけたもののその後は20銭~30銭に下落して上値重く推移。

ユーロ円相場は123円10銭でもみ合い、ユーロドル相場も1.1780近辺でもみ合いとなったが、欧州時間に入るとユーロ安となった。

欧州株が軒並み大幅安。独仏が感染拡大により行動規制を強化したことで景気懸念がさらに強まった。ドイツDAX指数は前日比▲4.2%安、イギリス株、フランス株、主要指数ベースで▲3%程度の下落。

ユーロドル相場は1.1720へ、ユーロ円相場は122円20銭へ。ユーロ安円高につれてドル円相場も104円20銭を割ったが、その後は下げ止まり。

米国株も大幅安。欧米での感染再拡大深刻化、大統領選挙の不透明感から手仕舞いの動きが強まった。景気敏感株、ハイテク株、に加えて、ディフェンシブ銘柄まで幅広く売られた。

NYダウは前日比▲943ドル安の26,519ドル。ナスダックは▲426ドル安の11,004ドルと辛うじて大台を維持。いずれも3%以上の下落。VIX指数は+6.99ポイントの大幅上昇となり40.34に。

原油価格WTIは続落して37.39ドル。そして金相場も下落して▲32.7ドル安の1879.2ドル。株のみならず商品、金、など資産価格が幅広く下落した。リスク回避が強まるなかでも米10年債利回りは0.77%と前日と同水準。長期債にも買いは入らなかった。

ドル円相場104円50銭に持ち直した後は20銭~30銭台と方向感なく上下。ユーロドル相場は1.1750~60にやや持ち直し、ユーロ円相場も122円60銭近辺に持ち直した。

木曜日の東京市場のドル円相場は104円30銭で始まり昼にかけて50銭に上昇。ただその後は反落、軟調となった。ユーロ円相場は122円60銭で始まり80銭に上昇してもみ合い。ユーロドル相場は1.1750~60でもみ合い。

日経平均は欧米株の大幅安を受けて朝方は売り先行のなか23,140円で大幅安寄り。ただ押し目買い意欲は根強くすぐに持ち直して23,200円~250円でもみ合い。アジア、日本の感染落ち着きも支え。

前日から開催された日銀金融政策決定会合では政策は据え置きとなったが、ETF購入観測が支えとなり、後場は一段高。23,350円近辺に上昇し引けは23,332円。

夕方から欧州市場にかけては円が全面高。欧州株は下げ一服も低調。概ね小幅安。この日開催予定のECB理事会では、景気見通し悪化から追加緩和姿勢が期待された。

ユーロは下落。リスク回避強まるなかユーロ円相場は122円割れ。ドル円相場は104円ちょうどに接近。ただその後米国市場にかけては持ち直した。ユーロドル相場は米国市場にかけて一貫してユーロ安ドル高が進んだ。

ECBラガルド総裁は12月に追加緩和を実施する可能性を示唆した。米国株は朝方下落したもののハイテク株中心に買い戻しが入った。NYダウは前日比+139ドル高の26,659ドル。ナスダックは+180ドル高の11,185ドル。VIX指数は▲2.69ポイント低下の37.59。

原油相場は大幅安。一時34ドル台に下落して36.17ドル。金相場も下落。米10年債利回りは0.828%に上昇。ドルを支え金価格を下押し。ユーロドル相場は1.1650まで下落して引けは1.1670。

ドル円相場は104円60銭~70銭に持ち直し。ユーロ円相場は122円ちょうど近辺でもみ合い引けは122円10銭近辺。

発表された米国の7-9月期GDP速報は前期比年率+33.1%と前期の▲31.4%から大きく持ち直したが、前年同期比ではなお▲2.9%。

金曜日の東京市場では日経平均が大幅安。23,300円近辺で寄り付いた後、23,100円~200円でもみ合い。

しかし午後になると米国株先物がアジア時間に大きく下げたことで引けにかけて下げが加速した。下げ幅は7月31日(▲629円)以来の幅となり▲354円安。5日続落で引けは23,000円の大台割れの安値引けとなった。

欧米での感染拡大、大統領選挙の不透明感が重石。ドル円相場は104円60銭で始まり昼には40銭台に下落。その後株価下落につれて15時頃には104円20銭割れに下落した。

ユーロ円相場も122円10銭で始まり、午後に下げて121円60銭台。ユーロドル相場は1.1670で始まり1.1690に上昇した後、午後に反落して1.1670~80でもみ合い。

欧州市場に入ると欧州株はこの日は持ち直し小幅高。円高も一服。ドル円相場はやや持ち直して104円30銭~40銭で推移。ユーロ円相場は121円80銭~90銭で推移した後122円40銭に上昇。ユーロドル相場も1.1700に上昇した。

米国株は再び下落。米国の1日の感染者数が過去最多を更新。景気懸念が強まった。一部ハイテク関連銘柄の決算が嫌気され大幅安。大統領選前の不透明感で買い手控えとなるなか下げが拡大した。

ナスダックは▲274ドル安の10,911ドルと大台の11,000ドルを割り込んで引け。NYダウは一時▲500ドル超の下げとなったが、引けにかけて下げ幅を縮めた。ハイテク株からバリュー株・景気敏感株へのセクターローテーション。全体としてはリスクを落とす動きが主流。

米10年債利回りは株安にもかかわらず上昇し0.874%。ユーロドル相場は1.17近辺から1.1650へ下落してもみ合いそのまま引け。ドル円相場はドル堅調に支えられ上下しつつ上昇し、引けは104円70銭近辺。

ユーロ円相場は米国株が大きく下落するなか121円70銭に下落したが、持ち直し121円90銭で引け。発表された米国の経済指標は強め。

個人所得・消費支出(9月)は、前月比+0.9%・+1.4%と予想を上回る伸び。シカゴ購買部協会景気指数(10月)は61.1と前月62.4から悪化したが予想58.0は上回った。

◆今週の3つの注目ポイント


1.米国大統領選挙

11月3日火曜日にいよいよ大統領選挙投票が実施される。最終週にかけてトランプ大統領が接戦州に積極的に遊説に出て支持率を巻き戻し。全体としてはバイデン候補の優勢が伝えられるものの、不透明感が増している。

出口調査の結果は日本時間4日の午前中に随時判明し、部分的には優劣が見え始めるが、一方、郵便投票の結果はなかなか判明せず判断がつきにくい状況が続きそうだ。

トランプ政権は投票結果が不利な結果と判明した場合でも、様々な対応オプションを準備し容易には敗北を認めず、混迷が深まる可能性がある。市場のリスク回避が長引く可能性があり留意を要する。

あるいは、選挙実施によって、このところ進んだポジション調整が一服・反転、積み増す方向に向かうか。株価持ち直しとともにクロス円相場中心に円高が解消。ドル円相場がもう一段持ち直すか。

2.FOMC(連邦公開市場委員会)、パウエル議長会見

今週4日水曜日・5日木曜日の2日間にわたりFOMCが開催される。結果は日本時間6日金曜日未明4:00。同4:30からパウエル議長が定例会見を行う。

政策は据え置きとみられるが、このところの感染拡大、追加対策合意の遅延、などについて、どの程度懸念を表明するか。

景気持ち直しについては想定より早く、しっかりした足取りとしつつ、先行きには慎重な見方を示していたが、現実に下振れしはじめたとの認識が示されるか。金融政策よりも財政政策・政府の対応が肝要との意見だったが、そのスタンスに変化があるか。やむを得ず追加緩和に傾くか。

3.米国の経済指標、ISM・雇用統計

今週は重要指標の発表が相次ぐ。感染拡大で景気先行き懸念が強まるなか、経済指標はそうした懸念を抑制するか、あるいは景気回復のペースダウン、悪化を示すか。さらに市場のリスク回避を強める結果となるか。

月曜日 ISM製造業景気指数(10月、予想55.6、前月55.4)

火曜日 製造業新規受注(9月、前月比、予想+0.3%、前月+0.7%)

水曜日 ADP雇用報告(10月、雇用者数・前月比、予想+750千人、前月+749千人)、貿易収支(9月)、ISM非製造業景気指数(10月、予想57.6、前月57.8)

木曜日 週次失業保険新規申請件数・継続受給者数

金曜日 雇用統計(10月、非農業部門雇用者数・前月比、予想+635千人、前月+661千人、失業率、予想7.7%、前月7.9%、平均時給・前年同月比、予想+4.5%、前月+4.7%)

ほか、中国では財新製造業PMIが月曜日に、サービス業PMIが水曜日に発表される。

◆今週のMRA's Eye


リスクポジション圧縮は一服するか、継続か

先週は欧米株が大幅下落。つぶさにみると、リスク回避・株安だけでは整理できない動きもあった。

一般に、リスク回避であれば株式などリスク資産のみが売られ、国債や金などの安全資産に資金が流入する。しかし先週末にかけての動きをみると米10年債利回りは上昇。債券価格は下落。原油価格は大幅安。金相場も下落した。

つまり価格変動リスクのあるあらゆる金融資産・商品価格が下落したことになる。これは3月中旬の株暴落のときほど顕著ではないが同様の動きだ。

当然どこかに売却資金が流入したはずだが、資金の行き先はドルを中心とする預金など短期金融市場だろう。いわゆるキャッシュ化が進んだと推察される。

別の見方としては、景気持ち直し期待・財政拡大見通しで米債券利回りが上昇・価格が下落、それが株安・金相場下落をもたらしたとも説明しうる。

しかし感染拡大が加速するなか景気回復期待による長期金利上昇を様々な値動きの主要因とすることは難しい。実体経済を反映する原油価格の大幅下落と整合性がとれない。

やはり3月と同様にあらゆる資産から資金が逃避してキャッシュ化が生じたとみるのが妥当だろう。

現在の状況は、景気先行きが急激に不透明となり景気失速懸念が高まった3月とは異なる。その頃の感染拡大や死者の急増など、底知れぬ恐怖は今とは比べものにならい。

その後は感染拡大がペースダウンするとともに経済活動が再開。積極的な財政金融政策・感染による景気悪化への対策で景気は底打ち。景気回復基調が続いてきた。トレンドとしては上向きだった。

ただここにきて欧米での感染再拡大、感染ペースが加速し始めたことで不安感は強まっている。

景気回復ペースに陰りが見え始めたところで、新たな行動規制により回復ペースダウンを駄目推すおそれもある。加えて米国では大統領選挙の結果が不透明、政治的対立が激化し、選挙後に混乱が長期化する懸念も強まっている。投資家としてはリスクポジションを抑制しようとするのは自然だ。

確かにキャッシュ化の動きはみられたが、なお今後の景気回復基調の継続、政局混迷の解消、財政支出を中心とする経済対策への期待、が底流でリスク選好を支えている。

まだ一旦の様子見、ポジション調整に過ぎない。問題は、ここからさらにポジション調整を深めるか、価格変動リスクのある資産の売却が進むか、あるいはリスクを取り直す方向に向かうか。

状況をみるに、早々にリスクを取り直す方向に向かうのは難しそうだ。

今週は米国で大統領選挙が実施され、注目される重要指標の発表もある。大統領選挙が容易に決着するとは思われない。バイデン氏への投票が多いとみられる郵便投票の開票は遅れ、投票所投票の結果でトランプ氏が優勢となれば、混乱に拍車がかかりそうだ。

投票所開票と同時に早々に勝利宣言し、あるいは僅差で負けた場合でも、最高裁判所に郵便投票の無効を訴える可能性がある。

議会選挙の結果はスムーズに判明するとみられるが、肝心の政権移行が混乱するならリスクポジションを再構築する機運は生まれず、不透明感一服、とはならない。

欧米での感染拡大はさらに状況が悪化している。欧州では感染拡大の勢いが増しておりロックダウンは始まったばかり。経済指標にはこれからさらに悪影響が顕在化するとみられる。

米国でも感染拡大が勢いを増している。米国の経済指標には良好な数字も散見されるが、今後1~2か月の景気回復ペース鈍化が危惧される。

今週発表されるISM景気指数や雇用統計はどうか。企業の景況感は悪化傾向が強まらないか。雇用情勢の回復に鈍化の兆しがみられるか。悪い数字ならリスク回避に拍車がかかる。

仮に良好な数字でも、足元の状況悪化が今後指標に顕在化するとの懸念から強気になれないだろう。経済指標に対する市場の反応のバイアスはリスク回避に傾いているのではないか。

為替市場でもリスク回避、ポジション調整がみられる。ただ、為替は通貨間の取引、キャッシュの交換であることから、資産市場の価格変動、売却の動きに比べると、一方的な動きとはなりにくい。

米国株や米国債、金、商品を売却した資金はドルへ。欧州株を売却した資金はユーロへ。日本株を売却した資金は円へ。そこに海外投資家の本国回帰、外国通貨売り・自国通貨買いの動きがどの程度生じるか。あるいはグローバルなキャッシュであるドルへの資金回帰がどの程度生じるか。それに加えてリスクポジション圧縮・手仕舞いの動きがどのように作用するか。

ポジション面では、ユーロ買いが積み上がっているが、欧州での感染拡大・景気悪化・追加緩和観測で手仕舞いが加速しユーロ安を促すか。ユーロ円相場はさらに下落しないか。なおも積み上がったままのドル売りがドル上昇につながるか。

円は買い越しになっていることから手仕舞いは円売り方向だが、ユーロ円相場での円高が引き続きドル円相場でも円高圧力とならないか。ドル高が勝り引き続き底固く推移するか。

欧米の感染拡大、景況感悪化、米国の政局混迷、は、ロジカルには円全面高との結論となる。

しかし投資家動向をベースに考えれば、資産売却・ドルキャッシュへの回帰・ドル売りポジションの手仕舞いが優勢となり、引き続きドル円相場は底固いとの見方となる。

相対的にアジア・日本の感染が落ち着いていることが、海外投資家の逃避資金を集め円高をもたらすとの見方もあるが、海外投資家にとって円資産・円ポジションを積み増すのは新たな価格変動リスクを負うことになる。

ある程度リスクをとれる環境が整ってからか、よほど欧米の金融資産市場の信認が悪化するか、とならなければ、円全面高は深化しないだろう。

日本の投資家が海外資産を売却し円キャッシュに回帰するかどうかもポイント。これもどれほど欧米金融資産市場の信認が悪化するかにかかっている。

◆主要指標


【対円レート】
ドル :104.66(+0.05)
ユーロ :121.93(▲0.19)
英ポンド :135.518(+0.24)
豪ドル :73.557(+0.04)
カナダドル :78.636(+0.13)
スイスフラン :114.127(▲0.16)
ブラジルレアル :18.221(+0.12)
中国人民元 :15.649(+0.07)
韓国ウォン(日本円=100) :9.209(▲0.03)

【対ドルレート】
ユーロ :1.1647(▲0.003)
英ポンド :1.2947(+0.002)
豪ドル :0.7028(▲0.000)
カナダドル :1.3321(▲0.000)
スイスフラン :0.917(+0.002)
ブラジルレアル :5.7444(▲0.035)
中国人民元 :6.6915(▲0.023)
韓国ウォン :1134.76(+3.36)

【主要国政策金利】
米国 :0.25
ユーロ :0.00
日本 :0.00

【主要国長期金利】
米10年債 :0.87(+0.05)
米2年債 :0.15(+0.01)
日本10年債利回り :0.04(+0.01)
日本2年債利回り :0.04(+0.01)
独10年債利回り :▲0.63(+0.01)
独2年債利回り :▲0.79(+0.02)

【主要株価指数・ビットコイン】
NY ダウ :26,501.60(▲157.51)
NASDAQ :10,911.59(▲274.00)
S&P500 :3,269.96(▲40.15)
日経平均株価 :22,977.13(▲354.81)
ドイツ DAX :11,556.48(▲41.59)
インド センセックス :39,614.07(▲135.78)
中国上海総合 :3,224.53(▲48.20)
ブラジル ボベスパ :93,952.40(▲2,629.80)
英国FT250 :17,214.38(+36.70)
ビットコイン :13639.39(+152.68)

【主要商品価格】
WTI :35.79(▲0.38)
Brent :37.46(▲0.19)
米ガソリン :104.95(▲0.20)
米灯油 :108.13(▲0.71)

金 :1878.81(+11.22)
銀 :23.66(+0.40)
プラチナ :847.46(▲1.52)
パラジウム :2215.88(+14.68)
銅 :6706.00(▲2:11.5C)
アルミニウム :1823.50(+28:3C)
※貴金属はニューヨーククローズ。ベースメタルは3ヵ月公式セトル価格。
※C=Cash-3M コンタンゴ、B=Cash-3M バック

シカゴ大豆 :1056.50(+4.75)
シカゴ とうもろこし :398.50(±0.0)
シカゴ小麦 :598.50(▲5.25)

※全ての価格は注記が無い限り、取引所で取引される通貨建。
※限月交代に伴う価格の不連続性は考慮されていません。予めご容赦ください。
※ 「休場」となっているものは、取引所が休場ないしはデータ更新時点で最新データを取得できなかった場合を指します。