需要減少観測とドル高観測で軟調
- MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)
2020年3月31日 第1716号 《最終号》
◆昨日のエネルギー市場総括
「需要減少観測とドル高観測で軟調」
新型コロナウイルスの影響拡大を受けた経済活動の鈍化。
新型コロナウイルスが南極大陸以外のすべての大陸に拡大、最大消費国である米国の雇用環境は大幅に悪化している可能性が高く、その他の国でも都市封鎖の動きが強まっていることは、需要減少観測を強め、景気循環系商品価格の下落要因に。
株価上昇を受けたドル高進行。
期末の資金調達需要は一巡したが、昨日は株価が上昇することで長期金利が上昇、実質金利の上昇と相まってドル高が進行したことは、ドル建て資産価格の下落要因に。
ユーロ圏景況観指数はそこまで悪くならず。
ユーロ圏景況観は94.5(市場予想91.6、前月103.4)と市場予想ほど悪化しなかったことで過剰な景気減速への懸念が若干緩和したことは、景気循環系商品価格の上昇要因に。
◆今日のエネルギー市場見通し
「景気への懸念根強く軟調も中国統計改善が支え」
新型コロナウイルスの影響拡大を受けた経済活動の鈍化。
新型コロナウイルスが南極大陸以外のすべての大陸に拡大、最大消費国である米国の雇用環境は大幅に悪化している可能性が高く、その他の国でも都市封鎖の動きが強まっていることは、需要減少観測を強め、景気循環系商品価格の下落要因に。
中国のPMIは大幅な改善。
午前中に発表された中国の製造業PMIは52.0(市場予想44.8、前月35.7)、非製造業PMIは52.3(42.0、29.6)と予想外に大幅な改善となったことは景気循環系商品価格の上昇要因に。
産油国の増産開始観測。
サウジアラビアは4月から原油生産を大幅に引き上げる見込みであり、その他のOPEC諸国も追随、ロシアも増産観測を打ち出していることは供給面で原油価格の下落要因に。
昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/米原油石油製品在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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