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米国境封鎖の動きとドル確保の動きで急落
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー・週末版)

2020年3月23日 第1710号 週末版

◆昨日のエネルギー市場総括


「米国境封鎖の動きとドル確保の動きで急落」

米国の国境封鎖の動き拡大による輸送燃料需要の減少。
エネルギーの最大消費国である米国の国境封鎖の動きが強化されており、輸送燃料需要が減少するとの見方が強まったことは、エネルギー価格の下落要因となった。

四半期末決算を睨んだドル調達需要の高まり。
コロナショック・第2次OPECショックで原油価格が急落、エネルギーセクターの景況感悪化が信用リスクまで波及する懸念や、FRBの▲1.5%緊急利下げはファンドの経営不安を背景としたものでは、との懸念からドル確保のドル建て資産売り圧力が高まっていることは、ドル建て資産価格の下落要因に。

OPEC・非OPECの増産合戦長期化懸念。
短期間で終息すると期待されたOPEC・非OPECの増産合戦だが、サウジアラビア ムハンマド皇太子は増産してロシアを痛めつけることで溜飲を下げようとしており、この状態が数ヵ月続く見込みであることは原油価格の下落要因に。

◆今日のエネルギー市場見通し


「ドル調達圧力はやや緩和、売られすぎから買戻しか」

ドル調達圧力後退に伴う換金売り圧力の低下。
実際に3月末を越えてみないとわからないが、ドル円のベーシスが縮小していることは、3月末の決算を睨んだ企業やファンド、市場参加者のドル調達に目処が立ちつつある可能性があり、ドル下落を通じてドル建て資産価格の上昇要因に。

OPEC・非OPECの増産合戦長期化懸念。
短期間で終息すると期待されたOPEC・非OPECの増産合戦だが、サウジアラビア ムハンマド皇太子は増産してロシアを痛めつけることで溜飲を下げようとしており、この状態が数ヵ月続く見込みであることは原油価格の下落要因に。

売られ過ぎからの買戻し。
ここまでの下落でサウジのOSPで説明可能な水準まで価格が下落していること、ここまで下落すると経済活動は回復していなくても、さすがに割安感からの買戻しが入りやすいことは、原油価格の上昇要因に。


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