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コロナウイルス対策強化でさらに下落
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2020年3月19日 第1709号

◆昨日のベースメタル市場総括


「コロナウイルス対策強化でさらに下落」

コロナウイルス感染拡大防止の経済封鎖続く。
コロナウイルスの感染拡大防止のための国境封鎖の動きが続いており、昨日は米国がカナダとの国境を封鎖すると発表したことで、景気への懸念が強まったことは景気循環系商品価格の下落要因に。

米住宅着工許可件数は市場予想を上回る減速。
2月の米住宅販売は、着工件数が前月比▲1.5%の159.9万戸(市場予想▲4.3%の150万戸、前月+1.4%の162.4万戸)、着工許可件数は▲5.5%の146.4万戸(+9.2%の155万戸)と先行指標である着工許可件数が減少し、非鉄金属価格の下落要因に。

中国の工場再稼働観測を受けた安値拾いの買い。
中国のコロナウイルスの感染拡大ペースは鈍化、政府の報道通りであれば4月頃に終息すると見られ、工場が部分的にでも稼働を再開していることは、実需筋の安値拾いの買いを誘い、価格の上昇要因に。

◆今日のベースメタル市場見通し


「買戻しもコロナ対策拡大による景気への懸念とドル高で下落」

コロナウイルス感染拡大防止の経済封鎖続く。
コロナウイルスの感染拡大防止のための国境封鎖の動きが続いており、米国がカナダとの国境を封鎖を決定、シェンゲン協定を一時的に破棄して国境封鎖する欧州職が増えていることは景気への懸念が強め、景気循環系商品価格の下落要因に。

ドル需給ひっ迫と欧州の減速を受けたドル高の進行。
危機に備えるドル需要は旺盛なこと、ECBが追加緩和を行ったこと、コロナウイルスの影響を受けて減速の可能性が高まっていることは、ドル高を進行させ、ドル建て資産価格の下落要因に。

売られすぎからの買戻し。
コロナウイルス対策や金融緩和措置がまったく評価されず大幅な下落となっているが、冷静に考えると景気にとってはプラスであり、中国の工場再稼働報道もあってさすがに買戻しが入りやすい水準に低下していることは、非鉄金属価格の上昇要因に。


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