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米利下げも株価下落で上昇後下落
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2020年3月4日 第1699号

◆昨日のエネルギー市場総括


「米利下げも株価下落で上昇後下落」

FRB緊急利下げを実施。
FRBはコロナウイルスの影響拡大による世界的な景気減速を予防するため、▲50bpの利下げを実施したことは、実質金利の低下を通じてインフレ系資産価格の上昇要因となった。

米緊急利下げによる金融機関の業績悪化懸念。
予防的にFRBが利下げを行ったことで長期金利が低下、金融機関の業績悪化が経済全体に悪影響を及ぼすとの見方が強まり、株価が下落したことはリバランスの売り圧力を強め、景気循環系商品価格の下落要因となった。

OPECの追加減産観測。
需要の先行きが懸念される状況では、生産調整の影響は限定されるが現在▲100万バレルの減産が検討されており、ある程度需給バランスの悪化を緩和するとの見通しが強まっていることは、原油価格の下支え要因に。

◆今日のエネルギー市場見通し


「各国の対策期待と在庫増加、統計減速でもみ合い」

各国政府・中央銀行の対策期待。
新型コロナウイルスの影響による景気悪化懸念を払しょくするためFRBが利下げを実施、場合によっては追加利下げや財政出動もあり得ることはリスク回避姿勢を弱め、リスク資産価格の上昇要因に。

米石油統計は原油在庫増加の見込み。
米石油統計は原油在庫が+2.9MBの増加の見込みであり、朝方発表のAPI統計でも+1.7MBの在庫増加が確認されていることから、原油価格の下落要因に。

米ISM非製造業指数は減速の見込み。
米ISM非製造業PMIは米国のサービス業・個人消費の先行指標であるが、市場予想は54.9(前月55.5)と減速の見込みであり、景気循環銘柄価格の下落要因に。


昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/米原油石油製品在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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